ぶらぶら人生

心の呟き

水槽の中のスッポンモドキ

2010-05-01 | 身辺雑記
 今日は掛かりつけの医院へ出かけた。
 連休と診察日が重なるので、事前に診察を受け、薬をもらっておくために。
 明日から病院はお休みが続くので、混み合っているだろうと予想していたのに、診察待ちの人は少なく、待合室の椅子は、思いの外、空いていた。
 スッポンモドキのいる水槽前の椅子も。
 私は、そこに坐し、スッポンモドキと対面した。(写真)

 通路を挟んで、熱帯魚の泳ぐ大きな水槽もある。
 熱帯魚の動きや美しさは、一瞬、目を楽しませてくれる。けれども、暫く見ていると、ひとりでに辛い思い出が蘇り、楽しく見続けることができなくなってしまう。
 かつて、小さな水槽に熱帯魚を飼ったことがある。が、理由の分からぬままに、次々と死なせてしまったのだ。
 スッポンモドキは、いつ見ても、ユーモラスな姿態を楽しませてくれる。
 狭い水槽を住処に、いかにも屈託無げである。
 ひとりで、寂しくはないだろうかと、勝手に心配する。
 日毎、餌を与えられ、生きるには困らなくても、水槽の世界はあまりに狭く、人間同様ストレスがたまっていないだろうか?
 
 栄養に事欠くことはないらしく、身体は次第に肥大している。
 今後、どこまで大きくなり、この先、どんな運命を辿るのだろう? 
 そんなことを考えて水槽を覗き込んでいると、診察の順番がきて、名前を呼ばれた。

 血圧は、ほぼ正常の範囲であった。
 薬局を出ると、折しも、街に向かうバスが来たので乗車した。
 買い物をして、スーパー前の喫茶店で食事をした。
 いつもは、比較的利用者の多いお店なのだが、今日は人が少ない。
 スーパーも街にも人が少なく、平素より寂しい街だ。
 大型連休中の一日、一体、人々は、どこで楽しんでいるのだろう?

 空は晴れているのに、終日冷たい強風が吹き荒れ、今日は四月末の寒さを引きずってしまった。
  

         
コメント
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