土筆は、春の日差しをいち早く感じ取って、地上に頭をのぞかせるらしい。
その姿は土色に近く、ぼんやり眺めていては見つからない。気づいたときには、スギナと呼ばれる、杉に似た緑色の草となっている。
今春も、か細いスギナを見つけて、もう土筆の時期は過ぎ去ったのかと落胆した。 先日(22日)、草花舎へ出かける道すがら。
まだ、大丈夫だった。
スギナの周辺に、土筆を見つけることができたのだった。(写真)
思わず頬が緩んだ。
一旦気づくと、不思議なことに、そのあたり一帯に、土筆の坊やが見つかるのだった。しかし、すでに、頭部のほうけたようなものが多く、食用としては役に立たないのだろうと思った。
土筆を摘んで、自分で料理したことがない。
来春の楽しみにしておこう。もう少し早い時期に見つけて、若い土筆を料理してみたいものだ。元気でいて、来年の春にめぐりあえますように!
大阪池田に住む妹夫婦は、ひとり娘の幼かった頃、春休みに帰ってきては土筆を摘み、大阪へ持ち帰っていたものだ。驚くほど沢山の土筆を摘んでいた。その嵩も、料理すればわずかなものになるらしかった。
余分なことだが、土筆摘みに余念のなかった姪も、近々家庭を持つらしい。
春の食卓に、彼女の摘んできた土筆の料理が並ぶのだろうか。若い人の日常には、そんな長閑なゆとりはないのかもしれない。
昨年、久しぶりに家に立ち寄った姪に、お得意な料理を尋ねたところ、
「ハンバーグなら大丈夫かな?」
と、笑っていた。
その姿は土色に近く、ぼんやり眺めていては見つからない。気づいたときには、スギナと呼ばれる、杉に似た緑色の草となっている。
今春も、か細いスギナを見つけて、もう土筆の時期は過ぎ去ったのかと落胆した。 先日(22日)、草花舎へ出かける道すがら。
まだ、大丈夫だった。
スギナの周辺に、土筆を見つけることができたのだった。(写真)
思わず頬が緩んだ。
一旦気づくと、不思議なことに、そのあたり一帯に、土筆の坊やが見つかるのだった。しかし、すでに、頭部のほうけたようなものが多く、食用としては役に立たないのだろうと思った。
土筆を摘んで、自分で料理したことがない。
来春の楽しみにしておこう。もう少し早い時期に見つけて、若い土筆を料理してみたいものだ。元気でいて、来年の春にめぐりあえますように!
大阪池田に住む妹夫婦は、ひとり娘の幼かった頃、春休みに帰ってきては土筆を摘み、大阪へ持ち帰っていたものだ。驚くほど沢山の土筆を摘んでいた。その嵩も、料理すればわずかなものになるらしかった。
余分なことだが、土筆摘みに余念のなかった姪も、近々家庭を持つらしい。
春の食卓に、彼女の摘んできた土筆の料理が並ぶのだろうか。若い人の日常には、そんな長閑なゆとりはないのかもしれない。
昨年、久しぶりに家に立ち寄った姪に、お得意な料理を尋ねたところ、
「ハンバーグなら大丈夫かな?」
と、笑っていた。