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やっぱりジャッジでしょうか?タイヤでしょうか?

2005-06-20 13:43:58 | スポーツ関係
今日はF1のお話しです。
既にご存知の方も大勢いらっしゃることと思いますが、昨日行われたF1グランプリ第9戦アメリカ大会でレースに参加した車が全20台中6台(3チーム)だけで開催されるという事件が起こりました。

これは練習走行中にラフル・シューマッハという選手が事故を起こした事をきっかけに使用しているタイヤメーカー(ミシュラン社)が現状でのレースの開催は選手の命を危険にさらす恐れがある。ということを主張したことに端を発しています。
さらに、このことを受けてより安全にレースを開催する為にタイヤメーカーが主張した事は次の2点。
1.新しいタイヤへの交換
2.コースレイアウトの変更
という2点でした。

今年のF1はルール変更に伴い1開催で1セット(4本)のタイヤしか利用することができないということになっています。
このため、タイヤにかかる負担が大きくなり、レース後半でタイヤが原因による事故が起こるようになりました。
このタイヤメーカーとしては、こうした事故を防ぎたい為、レースへ参加する各チームへ自社の主張への賛同を要請し、FIAというF1を運営している団体への主張に至った様です。
(この内容は主に、「f1racing-live」内の「ミシュランタイヤユーザーによる合同声明」の記事を元にしています)

そして、最初にも書きましたが、このミシュランのタイヤを使用していない6台だけで、レースを行うという異常事態へと発展してしまいました。


長い前置きになりました。

なぜレースを開催してしまったのでしょうか?
理由にも色々あるとは思いますが、中止にするにも時間が無かったのでしょう。
前日までに中止を決定できていればこのような事にはならなかったかもしれません。

フォーメーションラップ(レーススタートの最初の1週目は低速でコースを回ります)では20台がすべて走行しているにもかかわらず、その内の14台の車は次々とピットレーンに入ってしまい、コース上に残ったのは6台だけ。
大歓声で迎えていた観客は突如としてブーイングに変わり、コース上には様々な物が投げ入れられていたそうです。
これは当然な反応だと思います。
すべての車が走れなくなったのではなく、意図的に車を止めたのですから。しかも目の前で走る姿を見てしまった…
あまりにもファンの気持ちを無視した行為では無いでしょうか?
ドライバーの命はもちろん何よりも代えがたいものです。
安全を重視するという意味では納得することができます。
でも、これで良いのでしょうか?レースをスタートする前に観客に対してきちんと説明はできていたのでしょうか?
理由も解らずに突然コース上から車が居なくなる。
野球で言うならば、対戦相手が試合開始の挨拶をした後でグランドの状態が悪いから。と言って試合を放棄してしまうようなものです。(飛躍しすぎましたかね?(^^;)

私はこの状態でレースを続行したFIAに問題があるように思います。
ただ、ミシュランという会社にも大きな問題があります。
今年初めてやるコースではありません。タイヤ無交換のルールも今回からではありません。
しかし、金曜日、土曜日と走ってみたら今のタイヤでは危険があることを認識しレースを開催するのは危険だと言ってくる。
ちょっと後手後手になってませんか?そうなるまえに、しっかりと対応できるタイヤを作成する義務があったのでは無いでしょうか?
ミシュランは大きく信頼を失ってしまったと思います。

来年F1の開催からアメリカが無くなることが無いようにして欲しいものです。
混戦模様の今年、この大会の結果が大きくF1のポイント争いに影響を与えることは間違いないと思います。
今後はより一層のフェアなジャッジに期待しています。

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