親子ウオーカーの『風の色を求めて』

楽しみながら歩くと風の色が見えるらしい
それじゃあ、肩を落として歩くより
上を向いて元気よく歩いてみよう

【参加報告】浜街道と万葉の道ウオーク

2009-09-06 20:03:19 | ウオーキング

9月6日、水戸ウオーキングクラブ主催の【水戸藩開藩400年水戸市制施行120周年記念事業】浜街道と万葉の道ウオークに参加してきました。

スタートはJR常磐線の磯原駅、ゴールは同じく高萩駅と、茨城県の県北地方でのウオーキングで水戸藩開藩400年事業と何が結びつくのかと思っていたら長久保 赤水(ながくぼ せきすい)というすっごい人の生誕の地が今の高萩市の浜街道沿いだったんですね。
東海道が今の国道1号線だとしたら、浜街道は今でいう国道6号線。
江戸から海岸線のルートで仙台まで結んでいました。

知っていますか、長久保赤水?
経緯度が入った日本地図(北海道を除く)を日本で始めて作った人なんですよ 

                       ~ 赤水図 ~

江戸時代、日本各地の資料を基に書いた日本地図とは思えないほど良く出来た地図で、ほぼ全ての宿場町が記入されています。
江戸時代の地図と言えば、幕府の命により歩測で精密な地図を作った伊能忠敬が有名ですが、伊能忠敬の地図より42年前1779年に初版が発行され、以来明治時代初期まで100年以上、日本を旅する人の持ち歩く地図と言えば、この赤水図だったそうです。(伊能忠敬の地図は非常に正確なため幕府の管理下に置かれていたので庶民には手に入らなかったようで・・・)

というわけで、前置きが長くなりましたがスタート地点の磯原駅に集まったのは総勢44名。


コース概要や注意事項を聞き、準備運動をして出発です。

駅からすぐに、磯原海岸へ出ます。
普段、国道6号線は利用しますが、海と国道の間に松の防砂林があり、磯原海岸は見たこともありませんでした。
やっぱり、歩くことで見えてくる景色ってまだまだたくさんあります。


         ~ この景色は歩くからこそ見えるもの ~

多少、砂に足を取られて歩きづらかったのは仕方ないですね。この後、砂浜にも降りて砂の上を歩きました。
海の眺め、潮の香り、波音、腕に付いた潮のしょっぱさを五感を使ってしばらく満喫した後、国道6号を横切り、旧道である浜街道に入ります。


南中郷駅で休憩した後は、今も残る長久保赤水旧宅に立ち寄り、赤水の幼少時代から晩年までの説明を聞きます(暑かった)。
この家には、水戸藩主がわざわざ3回も来たそうです。
座敷に上がって、赤水図を間近で見ることが出来ました。測量したわけではないのに、赤水図の完成度の高さには驚きました。
子ウオーカーと二人で自宅周辺の地名をずっと眺めて楽しんでいるうちに、皆さんいつの間にか靴を履いて庭へ出ていました。


      ~水戸藩主がわざわざ訪れたという長久保赤水旧宅~

赤水は、第2代水戸藩主(ご存知、水戸光圀)の元で、大日本史の編集に携わり、後には江戸小石川の水戸藩邸で第6代水戸藩主の先生も勤めていたそうで・・・日本史の教科書に出てきてもよさそうな人だな~。
浜街道を南下して赤水の墓地や長久保家の総本家を通り、願成寺で昼食。


~ 願成寺の入口には萩の花が咲いていました 松林の奥には太平洋 ~

午後は再び海の景色を楽しむコースです。
松久保工業団地を抜けると、高萩市によって整備された「万葉の道」があります。
一人ずつしか歩けない細い山道ですが、所々に見える断崖と海の眺めは最高です。





万葉集に詠まれた歌の舞台になっている海岸沿いに整備された遊歩道なんだそうです。
ここも周回ルートではないので、車に乗っていたら見ることはなかったかなぁ。
歩くことで見えた絶景。ウオーキングって楽しい

ここまでおよそ10km。
前半の砂地を歩いた疲れが足に出てきました。横を見ると、子ウオーカーも明らかに疲れた表情。
夏の間、ウオーキングを続けなかったために、親子で『貯筋』を使い果たしたようです

そして本日最後の景勝地、高戸小浜は日本の渚百選にも選ばれた小さな入り江です。


満潮時刻に近かったので、小さな入り江は水浸しでしたが、もっと潮が引いた時間に来ると白砂透き通った海の青空の青が本当にきれいです。
(観光パンフレットで見たことしかありませんが)


ここはまた次回のお楽しみです。

でも、角度を変えて記念写真は撮りました。



ここから高萩駅まで約20分。
水戸へ帰る皆さんは、高萩以南は30分おきに電車がありますが、北へ向かう私達は1時間に1本しか電車がありません。
水戸や日立からの参加者が多いので上り電車に合わせてのゴールになりますが、私達はストレッチをしながらゆっくりと下り電車を待つことに・・・歩いた後のお楽しみ、日帰りが今日は無しなので、駅の売店でアイスのパピコを買って、2人で分けて食べました。安っ

高萩駅の構内には、元京浜東北線の電車が房総方面に転用するための工事を受ける順番待ちで留め置かれていました。
ほとんどの車両は廃車解体されましたが、高萩に留置されている一部の電車を含めて各地のJR工場で向かい合わせの席にしたり、バリアフリーのトイレを増設する改良工事を受けて、10月から房総半島で第2の人生を歩むようです。


      ~ 鉄ちゃん親子なので、駅の跨線橋で鉄分補給 ~

IVV 13km
歩数(スタートからゴールまで)
   親ウオーカー 20688歩
   子ウオーカー 24097歩
砂浜歩きや山道があったので、ちょっと歩数が多いですね。




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