親子の面会交流を実現する全国ネットワーク

私達は、親子が自由に交流出来るよう、面会交流権の拡大や共同親権・共同監護社会の実現を目指して活動しています。

●国会勉強会「第12回共同親権と子どもの養育を考える勉強会」レポート

2009年10月27日 06時41分28秒 | Weblog
10月13日(火)午後3時~午後4時30分、衆議院第二議員会館第一会議室において、「第12回共同親権と子どもの養育を考える勉強会」が開催された。
主催は、前回7月と同じく、共同親権・子どもの養育を考える連絡会議(国会内の勉強会を共同で開催するための、ペアレンティング協議会と親子の面会交流を求める全国ネットワークの協同団体)である。

参加者(実数)は、国会議員9名、議員秘書22名、マスコミ関係者11名(10社:海外メディア4社)、法務省・司法関係者・在日海外議員3名、一般参加者33名(外国人3名)の78名に加え、資料請求の来場秘書6名であった。これまでの勉強会では最多の参加人数であった。

従来は途中退出する国会議員、議員秘書が多い中で、今回は最後まで熱心に参加した国会議員、議員秘書が多かった。海外メディアを含む多数のマスコミ関係者の参加も多く、複数のテレビカメラ撮影もいままでにないことであった。この勉強会の一部は、同夜、米国CNNにて放映された。やはり、直前に起きた、福岡県での親子引き離し問題に係わる米国人父親逮捕事件の大きな反響があったのであろう。
 閉会予定時刻を30分過ぎても、参加者やマスコミ関係者の質問や意見が続き、閉室時刻のため、電気を消そうとしても多数の参加者が帰らないくらいに熱心だったことは、主催者としても予想外の盛り上がりであった。

 勉強会では、まず、過去11回の勉強会の経緯と開催目的の説明がなされた。ついで、この勉強会を支援していただいている下村博文衆議院議員から「子どもの成長においては、両親が共同で子どもを育てていくという共通認識が必要であるという視点に立ち、国会議員の立場から『世話人』としてお手伝いをさせていただたい。」という力強い励ましの挨拶があった。

 次に、子の連れ去り、親子引き離し事例として、2人の母親につらく苦しい体験を語っていただいた。朱吹さん(仮名)は、2004年8月、当時2才8ヶ月の娘を元夫に連れ去られた。現在までの5年間、1度も娘と会えていないだけでなく、母親(自分)は死んだことにされているという悲惨な体験を話してくれた。
もう一人の明尾麻紗子さん(仮名)は、日本人の元夫により、当時住んでいたカナダから男児を日本に連れ去られ、その後、5年間引き離しされている。この間に、カナダで共同とされていた親権を、日本の裁判所の審判では元夫の単独親権とされ、最高裁に上告中である。この5年間で、息子に会えたのは、それぞれ、ほんのわずかな時間の3回の面会のみであった。

 続く講演として、元一橋大学法学部教授、元山梨学院大学法学部教授であり、現一橋大学名誉教授、DCI日本支部代表の福田雅章講師より、「子どもの権利としての面接交流権」と題してお話しいただいた。
 前半は、「子どもの権利と子どもの最善の利益について」「子どもの権利と子どもの面接交流権」等についての解説があった。後半は、現在の日本におけて、離婚後の親と子が適切に面接できない状況になっている問題について触れ、率直にわかりやすく自身の考えを説明してくれた。

 この後、質疑応答となったが、国内、国外の当事者や、親子の交流に関係している方々等から切実な質問、意見が寄せられ、終了時間を30分過ぎても会場は参加者やマスコミ関係者であふれている状況であった。 (親子ネット 川口)
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