富士山の村山古道を歩いてからは、暑いので、何も考えなくてよい白木山正面コースを、週2回くらいのペースで登っていた。
そろそろ飽きてきたので、I村さんから以前誘われた、福永コースに登ってみた。
気になっていたのは、別当山の位置。
どうでもよいことなんだが、別当山には標高385m説と、522m説があり、なんだか気になる。
最新の国土地理院の地図では、標高522mのピークが別当山と表示してある。また、大多数の登山レポートはここが別当山だろうと書いている。
ところが、平成13年の国土地理院の地図では、別当山は標高385mの位置になっている。
国土地理院の地図を下敷きにした、「あさきた里山トレッキングマップ」も、当然ながらそれを踏襲している。
また「広島市の山を歩く」(田部戒自著)も国土地理院に倣い、「これという頂上のない別当山を登り」と書いてある場所が、やはり標高385mである。
マピオン地図でも、標高385mになっている。カシミールの地図では、両方記載してあるが、385mの方は後から書き加えられたもののようだ。
正面登山口を出発したのが、9時41分。5分で分岐点を左に曲がると、2分で沢を横切る。三本の丸太橋は、意外としっかりしている。
福永八幡宮からの登山道に合流する尾根道に出たのが、9時54分。ここまではゆるゆるとした登り。
尾根に入ってからはやや急になり、掘れた道を標高差200m近く登ると、ゆるやかになる。
標高385mあたりは、「これという頂上のない」ところで、なぜここが別当山なのか理解に苦しむ。写真を撮る気も起きないようなところだ。何か理由があったのかもしれないが、現地を見た限りではよくわからない。案外国土地理院の編集ミスということも考えられ、これが一番納得できる(笑)。
ここから標高差50m近く登ると、ベロ尾根の平らな道になるが、それを過ぎると、このコース一番の急登に入りロープが掛けてある。
ここを過ぎると、道はトラバース道と522mに直登する道に分かれる。
522mに登ると、標柱があるだけで、標識などは何もないが、明らかにピークなので、やはりこちらが別当山にふさわしいように思った。10時39分。
ここから右に降りると、トラバース道に合流する。あとは気持ちの良い道を歩き、656mピークをトラバースして向こうの鞍部に出ると、最後の登り。
この鞍部から稜線までは標高差120mくらいだが、途中倒木や落石の散乱する荒れ果てた作業道(林道)を3回横切り、尾根の踏み後を追う。
3回目に横切る時は、左手に稜線が見えてくる。あれは穴郷林道過ぎにある電波塔だろう。中尾山ではないような気がする。
更に5分も歩くと稜線に出る。11時15分。
後はいつも通りの快適な縦走路を歩きながら、椿谷コース、バリエーションコースの分岐などを確認しつつ、のんびりと歩く。
白木山山頂に付いたのが11時47分。休憩の後、正面コースを下山。
余談だが、下山時、9合目から上の水場(源水)に降りる道は知っていたが、先日古い山友から、水場に降りずに、そのまま尾根筋を歩き、下の水場まで降りる道を教えてもらった。
これがまた気持ちの良い尾根道で、それ以来この脇道を利用させてもらっている。
歩行距離:4.4km、所要時間:2時間6分、累積標高:847m。