おわんや巧日記

京都で木と漆にこだわったお椀の専門店「おわんや巧」の日々

長井さんの展示会に行きました。

2010-11-20 16:23:11 | 作り手さん
11月15日(月)
東京・南青山にある「うつわ楓」さんでおこなわれている
輪島の長井均さんの展示会に行きました。



お世話になっているおわんをはじめ、銘々皿、お盆、重箱、
片口、など、いろいろな作品が一度に見られて楽しい展示会です。



最近は下地の指筋の見える、長井塗りは少しお休みしているそうです。



重箱は中にも箱が入っていて、その上ふたもお皿として使える、
使い方の楽しめる、工夫あふれるものです。



はにかみながらも写真撮影に気軽に応じてくれた長井さん。
前にお目にかかった時よりもスマートになられ、
ランニングをしてからだをしぼられたとか。



「楓」さんは展示会の時は常設の作品を片づけて
その作家さんの作品のみの展示になさるとか。
今度は、オーナーのとても美しく素敵な島田洋子さんが
どんな作品をセレクトしていらっしゃるのか
また是非見せていただきたいと思います。
島田さん、美味しいコーヒー、ごちそうさまです。

   うつわ楓
    東京都港区南青山3-5-5
    TEL&FAX 03-3402-8110
    http://utuwa-kaede.com
    12:00~19:00
    火、祝日定休
    

佐竹さんの展示会へ行きました。

2010-11-19 20:06:24 | 作り手さん
11月14日(日)
東京・銀座のギャラリー「日々」でおこなわれている、
石川県・山中の佐竹康宏さんの展示会を見にいきました。



銀座・並木通りにあるエポカザショップのB1にあるギャラリー。







佐竹さんは木の美しさを最大限に生かした作品を
作られます。
木の木目が美しいのか、作りだされた形が美しいのか、
塗られた漆が美しいのか・・・。
いつまで見ていても飽きないのはなぜでしょう。



「おわんや」にも展示しているおわんが、
こんな雰囲気のよいギャラリーにあると、
ちょっとおすまししている様に見えますね。



佐竹さんも御長男と一緒にいらしていて、
お客様に作品の説明をしていらっしゃいました。


ゴッホ展

2010-11-18 21:57:38 | 今日のひとりごと
11月14日(日)
東京都港区六本木の国立新美術館へゴッホ展を見にいきました。



国立新美術館へは、初めて行きます。



設計は黒川紀章。



ガラスの中に建っている美術館という感じ。
空間が広く、高く、明るく、日本を代表する建築だと思います。



大きなグラスのような形のブロックの上にはレストラン。
右側が展示用の建物。



家に帰って本棚を見ると、ゴッホのカタログは
1977年京都、1992年京都、2005年大阪と
今回の計、4冊。
何度見ても、感動するゴッホの絵です。




小林さんからの案内状

2010-11-09 11:51:09 | 案内状
小林慎二さんより案内状をいただきました。



小林慎二 漆のうつわ展
11.13(土)~11.20(土) 会期中無休
11:00~18:00
作家在廊日11月13.14日

風来 ふうき
兵庫県明石市天文町1-7-9
tel&fax 078-914-5266

小林さんにはお目にかかった事がないのですが、
赤木明登さんに師事し、2007年に独立なさった方。
ぜひ、見せていただきたいと思っています。

佐竹さんからの案内状

2010-11-09 11:32:13 | 案内状
石川県山中の佐竹康宏さんより案内状をいただきました。



佐竹康宏作品展
11月12日(金)~17日(水)
12:00~19:00(最終日17:00まで)無休
作家在廊日/11月12日~14日

日々
東京都中央区銀座5-5-13
エポカ ザ ショップ銀座
TEL 03-3573-3417

長井さんからの案内状

2010-11-09 11:08:56 | 案内状
輪島の長井均さんより案内状をいただきました。



長井均
  うるしのうつわ

2010.11.10(水)~15(月)
12:00~19:00(最終日17:00まで)
会期中在廊します

うつわ 楓
東京都港区南青山3-5-5
tel&fax 03-3402-8110

赤木さんの展示会に行きました。

2010-11-08 11:06:08 | 作り手さん
11月6日(土)
三重県伊賀市にある、gallery yamahonで、開催されている
赤木明登さん[漆棒]展を見に行きました。

gallery yamahonは、信楽から少し三重県寄りに入ったところ。
山と田んぼと自然豊かな所にあります。
回りは少し紅葉し、秋らしいいいお天気。



もともとは、陶器を作る工場だったところだそうで、
とても広いギャラリーです。



ギャラリーの入り口





天井はもと工場だった事がうかがえる、錆びた鉄骨がそのまま。
それが、いい雰囲気を出しています。



入ってすぐのおおきなスペースには、
漆棒がたくさん並んでいます。

漆棒とは、
関東から東北にかけての縄文時代の遺跡から
石で出来た棒が出土するのだそうです。
おそらく、なにか祭事に使われたもののようで
赤木さんはそれが好きで集めて眺めているうちに、
木と漆で作ってしまったという事です。



壁にはメタルパネル。
でも、これも杉の木と漆で出来ているのです。
茶色は漆と鉄粉、緑は漆と銅粉を
混ぜた物を塗り、外に雨ざらしにして
錆びさせて作ったパネルなのです。
茶色は鉄さび、緑は緑青(ろくしょう)なのですね。



乾漆で作られた「仏手」



会場には、お椀をはじめ食卓で使える器がたくさん
展示されています。





午後3時より、赤木さんによる「漆器の工程と道具」
についてのお話がありました。
漆棒をよせて、座らせていただきました。



お話の始まりは「これは、なんでしょう?」

ちなみに、右端にいらっしゃるのが、
yamahonnのオーナー、山本忠臣さん。



これは漆を「くろめる」時に使う「くろめ鉢」

漆の木にきずをつけて、その流れ出た樹液である漆は
「生漆(きうるし)」といって、乳白色をしています。
この「生漆」には20~30%の水分が含まれているので
これを毎年、梅雨明けの頃からの太陽の熱と光を
利用して、水分をとばし、木に塗りやすい漆に精製する時に
使う道具なのだそうです。
なお、くろめた漆は2~3年、寝かしてから
使うそうです。



そして、出来た漆は黒っぽい色をしています。



次に登場したのは、「まなーた」と呼ばれる、作業台と
畳表で作られた座布団。



そして、塗師(ぬし)小刀。
漆の修業の第一歩はこの小刀にサヤをつける事とか。
小刀は漆の下地をつける時に使うヘラをけずったり、
漆刷毛の先をけずったりする時に使うもの。





漆の仕事というと、刷毛で塗るというイメージがあると
思いますが、刷毛で塗るのは工程の最後の段階。
その前には、ヘラで下地を塗っては平らに研ぎ、
塗っては研ぎという作業を何回もおこないますので、
ヘラがとても大事な道具になります。

ヘラは塗る木地の形にあわせて削ります。



この様に、漆の仕事は、畳2畳もあれば出来るエネルギーを
使わない、エコな仕事です。

と、おっしゃる赤木さん。
いえいえ、赤木さんの作品作りのエネルギーはすごいです!!

それでも、赤木さんは漆棒や、メタルパネルは
作品でも、芸術でもなく、
漆の仕事にはいろいろな制約があるので、
時々、遊んでみたくなって作った単なるモノなんです。
という、謙虚なところがすごいです!!



工房のお弟子さんの何人かもいらしていて、
紹介いただきました。
家具屋さんに勤めていた人、そば職人だった人、
大学で哲学を学んだ人、、、
経歴はいろいろですが、漆の仕事に巡り合えて
がんばっている若い人たちがとても頼もしく
目がキラキラしていて素敵です。



お弟子さんたちに慕われ、
赤木さんが素敵な作品を作り出せるのは、
赤木さんご自身の力やお人柄はもちろんの事、
支えていらっしゃる奥さまの智子さんの力やお人柄
でもありますね。



いろいろな作品に触れたり、お話を伺ったり
あっという間に5時間ほどもお邪魔してしまいました。
本当に漆のものは見ても触っても飽きません。
ありがとうございました。







赤木智子さんの本

2010-11-06 08:24:32 | 今日のひとりごと
輪島の赤木明登さんの奥様、智子さんより、
10月25日出版の本を送っていただきました。
ありがとうございます。

早速読ませていただきます、と言うより、
ポストから受け取ったその時には、もうあちこち、拾い読み。
だって、前に出版された「ぬりものとゴハン」も
とてもおもしろかったんです。

普通に考えると、とっても大変な事も、
智子さんにかかると、とっても面白い事に
なってしまうらしいのです。
だから、智子さんの本の中には
楽しい、面白いがいっぱい!
そんなお人柄が素敵で、その暮らしも素敵、
ご主人のお仕事も素敵なんだなあと
思っています。

改めて最初から、楽しみに読ませていただきます。




赤木智子の生活道具店

 私の「気持いい」を、呼びさますモノたち。

 塗師の夫・赤木明登とともに奥能登へ移り住み20年。
 夢中の毎日で出会ったモノをめぐる
 おおらかであっけらかん、少し懐かしいエッセイ集。

 赤木智子(あかぎともこ)
 1962年東京生まれ。東京学芸大学卒業後、
 現代陶器を主に扱うギャラリーに勤務。
 87年、赤木明登氏と結婚。
 89年、明登氏が漆職人の修業を始めるため、
 奥能登へ移住。
 以来一男二女を育てながら、工房のおかみさん業を
 こなす日々。
 2005年からは、自身がふだんの生活でつかう
 食器や衣類などの「もの」を展示・販売する
 「赤木智子の生活道具店」を全国のギャラリーで開催。
 著書に「ぬりものとゴハン」(講談社 2006年)

発売/2010年10月25日
定価/1575円(税込)
発行所/新潮社


 

 


赤木さんからの案内状

2010-11-06 08:23:54 | 案内状
輪島の赤木明登さんより案内状をいただきました。




漆の器
好分・明登の二人三脚展

2010年11月2日(火)-11月14日(日)
11:00~19:00(期間中無休)
壺中楽
892-0871
鹿児島市吉野町2433-17
TEL 099-243-2555






赤木明登[漆棒]展

2010年11月6日(土)-11月28日(日)
11:00~17:30
会期中休廊日 火曜日
作家在廊日 初日11月6日(土)・7日(日)
gallery yamahon
518-1325
三重県伊賀市丸柱1650
tel/fax 0595-44-1911





赤木智子の生活道具店 2010
2010.11.14(日)-21(日)
10:00-17:00(会期中無休)
赤木智子さん在店日 14日(日)15日(月)
[テーブルギャラリー]
781-8121
高知市葛島1-9-24
tel/fax 088-882-7030