おっさんノングラータ

会社帰りに至福を求めて

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記(55点)

2007年12月25日 | 映画2007
47ページの秘密は?
IMDb(6.9/10)

公開最初の日曜洋画劇場で前作を放送したが、プロットが全く同じだったのには笑わされた。

(1)やんごとなき事情で宝探しに乗り出す。
(2)最初のヒントを見つける。
(3)次のヒントへ向かう。
(4)最後のヒントにたどり着く。
(5)ダンジョンで大冒険、大団円。

もっともこのプロットは、ジェリー・ブラッカイマーが製作した殆どの映画に当てはまるのだが。


ご都合主義は前作同様で、ニコラス・ケイジはあらゆる暗号を3分以内に解く勢いだし、ジャスティン・バーサは易々とロンドンの防犯カメラ・ネットワークをハッキングし、特定の画像をダウンロードするスーパー・ハッカー。「何でもできると思わないでくれ」とフォローするものの、スーパー・ハッカーの存在はご都合主義を助長させる。

今回の舞台はアメリカ、フランス、イギリス、再びアメリカへと移動するが、一番面白いのはイギリス。バッキンガム宮殿に侵入する件ではニコラス・ケイジとダイアン・クルーガーの夫婦漫才で笑い、その後のカー・チェイスではスリリングな展開を楽しめる。それにしても、敵から逃れるためとは言え、貴重なお宝をテムズ川に放り投げるは、トレジャー・ハンターとして(学術的に)いかがなものかと。

ダイアン・クルーガーは大統領執務室での探索で少しだけご褒美をくれる。『戦場のアリア 』の歌姫役はいくら何でも無理がありすぎた。本作のような軽いポジションが似合っているように思う。


最後のダンジョンを探査し始める頃には、自分が観ているのは前作か、それとも2作目なのかと、軽くデジャヴを感じる。まあ、ブラッカイマーだし

悪党の態度が首尾一貫していないのが気になるが、それもまあ、ブラッカイマーだし

時間の都合で吹替版を観たが、日曜洋画劇場と同じキャスティングの声優陣は非常に良い仕事をしていた。『ザ・シンプソンズ MOVIE』を観た直後だっただけに、余計に。


ところで、映画の中で一つだけ明かされない謎があるが、3作目への布石だろうか。「エリア51」ネタまで出したのだから、この次は宇宙人くらい出してくるかも知れない。氷漬けにされた巨大宇宙人が発見され、それを隠匿するためにルーズヴェルト大統領はフーバー・ダムを建造したのだ……って、それは『トランスフォーマー』か。次作も是非、同じプロットで

(評価は100点満点です)
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