チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

子カラスの受難(居場所を失って・・・)

2017年09月20日 | 日記
この日は、数羽の鳥のけたたましい鳴き声と、
羽をばたつかせるような激しい音に
最初は何が起こってるのか分かりませんでした。
その攻防は、30分ほど続いていました。

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一般に、カラスは小鳥やその卵を襲うと毛嫌いされています。
以前にも記事にしたことがありますが、カラスも同じ時期に
子育てをするからだと思います。

ヒナを育てる為には、木の実や昆虫だけでは
カラスのような大きなヒナは育ちません。

猛禽類も同じように他の小鳥を襲います。

同じ鳥の仲間でも、カラスほど人間に嫌われる鳥は他にいないと思います。

それは、猛禽類と違い、カラスは人間のもっとも身近な場所に生息し、
カラスの行動の全てが人間に見えてしまう為かも知れません。

でも、人知れず受難を受けているカラス達がいる事も知ってほしいと思います。

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わが家のすぐ目の前、4~5メートル先には、大きなケヤキの樹があります。
夏はセミが大量に発生し、小鳥たちの貴重な蛋白源になってます。

生い茂った葉は、小鳥たちを外敵から守り、しなやかに揺れ動く枝は、
小鳥たちのゆりかごになってます。

キジバトも・・・頭隠して尻隠さず(一応は隠れているつもりです)


怖そうな正面顔をしてますが、このコはムクドリです(左側にもう一羽います)


そして、このコ達も。






《一人立ちした子ガラスにとっても、ケヤキの樹は唯一昆虫を採食できる
貴重な場所です。》

この場所に、オナガが来たのは今年が初めてです。
この時は、集団になって一羽の子ガラスを猛攻撃してました。

オナガの群れは、子ガラスを追い出し自分たちの縄張りにしようとしています。

子ガラスも反撃しようとしますが、なす術もありません。


完全にオナガが優勢になってます。
子ガラスは背を向けてしまいました。







激しい攻防は終わりました。
この日以来、子ガラスは姿を見せなくなりました。
ずーっと、見守ってきただけに、やはり心配です。
でも、これが自然に生きる物たちの試練なのでしょう。

早く、次の棲家を探してほしい。頑張って寒い冬を生き延びてほしいです。

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先日【NHKのダウイーンがきた】の中で、カイツブリの子育ての様子が放送されました。

数羽の大きな鳥が孵化前の卵を狙って巣に近づこうとしますが、
親鳥の猛反撃を受け敢え無く断念。

そして、次に現れたのはハシブトガラスです。

(お願い、獲らないで、頼むから失敗して・・・)
私は、画面を観ながら祈るような気持ちでした。
タマゴの為では有りません。

今、目の前で起きようとしてる事に大半の人は非難の目を向けるでしょう。

ここは、バードウオッチングや野鳥を撮るためにカメラマンも大勢集まってます。
人々の面前で、これ以上、悪いイメージを植え付けて欲しくなかった。

でも・・・カラスに通じるはずも無くいとも簡単に卵を採食してしまいました。

命の連鎖はごく自然な形。
生きる為に食べる。
『目の前のご馳走を獲ってなぜ悪い』カラスの言い分がもっともです。

このカラスも、厳しい自然の中でここまで生き抜いてきたのでしょう。
数々の危険をかいくぐり生きる術を身に付けて来たと思います。

野性の生き物たちも、私たち人間も、海や山の生き物、家畜、植物等々、
あらゆる物の命を頂いて生きてます。

自分自身、いつしかその事を忘れてました。
今回のカラスによって、私たち人間がいかに都合よく生きているのかを気付かされました。


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