さなぼほら

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ザ・シューター/極大射程

2014-09-30 20:27:06 | 日記
2000年度版「このミステリーがすごい! 」海外部門で第1位を獲得したスティーブン・ハンター原作の映画化と聞いて見てみましたが、当初予定していたトミー・リー・ジョーンズを主役にして原作に忠実に映像化した方を是非見たかったなぁ~というのが正直な感想です. 別に面白くないわけではないのですが、老兵を主人公にした原作と比べると物語の伏線が少し弱かったのが残念でしたね. オープニングからエチオピアでのエピソードでボブ・リー・スワガーの狙撃手としての手腕を説明するくだりはいいのですが、狙撃の腕前だけでなく様々な死線を潜り抜けてきたから得たであろう知識と細部にまで計算され尽した策略を描けていなかったのが、やはり原作を読んだ私からすれば物足りない部分でしたね. スワガーがワシントンD.C.やフィラデルフィアを訪れ、大統領暗殺阻止の下見をするくだりをもっと様々な説明を付けて見せてほしかったですね. あともう一つ不満な点は、原作ではスワガーの昔の恋人であった女性が彼を助け、マスコミからのインタビューで「彼は狙ったものは絶対に外さない」と断言するくだりがあるのです. この台詞一つでスワガーが狙撃手としていかに凄いかを証明しています. でもこの映画にはそういう台詞がちっともないんです. 彼はそんじょそこらの狙撃手とは違う、超が付くほどの一流狙撃手. だからこそ彼を始末し損ねたジョンソン大佐たちは肝をとことん冷やしているだろう・・・. 観客にこう思わせるシーンを作ってほしかったですね. 監督が軍隊マニアなのかどうかは知りませんが、毎度このアントワ・フークア監督の作品における軍隊や迎撃手の描き方は細部までリアルなので、アクションは何も考えずに楽しめます. そして昨今減ってきた爆破シーンも数多いです. いったい何機ヘリを墜落させてんねん!?でしたからね. そして一番気になったのは原作ではアメリカの心の闇をベトナム戦争と描いていましたが、それが現代ではイラクを始め平和維持活動の大義で出兵しては失敗している発展途上国になっているということ. 『ブラックホーク・ダウン』などでも描かれていたように、世界の警察気取りでいるアメリカが石油という利権のため世界中で失態を起こしては更にダークサイドに陥っている現状に言い知れぬ恐怖を感じました. ルブタン ブーツ 深夜らじお@の映画館 はこの作品に関してはやっぱり老兵を主役で見たかったです. モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G』から

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