ヘルンの趣味日記

好きなもののことを書いていきます。

アレッサンドラ・フェリ

2016年12月18日 | バレエ

フェリとルグリのジゼル2幕をみてしまったら、
やっぱりフェリのことを書きたくなってしまいました。

生の舞台では残念ながら、あまり印象の残る演技ではありませんでした。
演目がちょっと地味だったのと、席がわるかったせいでしょうか。


ジュリエットをテレビで見たのが初めてでした。
ラストのロミオの死の場面でびっくりしました。
片目をひきつらせて、本物の苦悶をつくっていました。
ジュリエットの心情を思うと、美しく終わるとは思えません、ロミオの死を知ったらこういうことになるでしょう。

踊る女優といわれるだけあります

ローラン・プティの作品も映像でみました。
男装した少年のような恰好の美女が青年を誘惑して破滅させるという役でした。
似合って、魅力的でした。
華奢な体格なんだけど、外見だけでなく、雰囲気が華奢で可憐なのです。


ジゼルは文句なしに素敵です。
軽くて人間離れしていて空中に浮いているようでした。
トゥシューズで飛び上がっている感じがありませんでした。
よく「重力を感じさせない」といいますが、フェリは本当に羽のようで、そのくらいの重さしかないかのよう。

腕が美しい。
肘の使い方でしょうか。なにが違うのか、とにかく軽くみえます。

彼女をみると、ほかのジゼルは人間にみえてきます。
それなりに質量があり、人間の存在感もあるようです。

不思議なダンサーです。

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