デミング博士のニューエコノミクスって

デミング博士の”ニューエコノミクス”に書かれた内容と,それに関連する内容を,「マターリ」と理解するページ

ルーレット・ホイールをぶちのめす

2005-10-16 19:02:30 | システムについて
 ジュラン博士の自伝「Architect of Quality」の中の1節をさらします.

 うーん,アル・カポネですか・・・. ジュランさんの自伝でこんな話が出てくるとは思いもしませんでした.
 が,良い子はこうゆう悪いトコに行ったり,ましてや,その場でヒストグラムやら管理図やらを書き出してはいけませんw.(何処連れてかれるか判りませんからw.)あくまで頭の中で(違.

Beating the roulette Whieel
ルーレット・ホイールをぶちのめす

【】内訳注

<引用>

 工場の前の道を挟んだ先のビルたちは,罪がなさそうな姿をしているが,後ろに入り口があるギャンブル・ハウスだ.
 もちろん,これらは違法だが,しかし,彼らはすでにCicero市政の側の境界に位置していて,Ciceroの政治機構はカポネ・ギャングによって乗っ取られている.
 これらのギャンブル・ハウスは,Ciceroの「El」駅より100ヤード以内に位置にあり,シカゴの郊外にいる彼らの顧客をひきつけている.
 私は,これらの中の1つのデン【ギャンブルハウス】に一度出かけ,引き付けられた,特にルーレットにだ.
 私はゲームと【ルーレットの】ホイール【に書かれている】番号の順序が示されているパンフレットを手に入れた.
 
-中略-

 私はギャンブルが好きだ.(ギャンブル好きの優性遺伝子をもらったような気がする)
 ルーレット遊びはムズムズする.その様なオッズに対してもギャンブルには将来が無いようにに見えた.【訳注:勝てそうに無いを見たのでしょう】そう私は,そこから記録を始めた.
 初めに,私はホイール自身に偏りがあるかどうかを学習した---傾いていないか等.データはNoと語った.ボールはランダム【な番号】のスロットに転がり落ちていた.私は疑問を持った,もしディーラ(元締め)が一定の癖を盛っていたら.それを発見するまで待った.今回はそれが当った.
 各プレイのたびに,そのディーラは,バラつかない動作を行っていた.ボールが止まる時には,彼は賭けに負けたチップをすべて取り除き,賭けに勝ったものに払い戻した.最後に彼はボールを(回る)ホイールのスロットから取り出し,水平に投げ入れ,ボールは止まるまで数回ほど回る.ここでのチャレンジは,私が次の回に止まるスロット【番号】を予測する事が出来るかどうかにある.もしホイールが一定のスピードで周り,ディーラーが前回と同じ時間のそれほど変わらない行動であれば,それは可能だと見た.
 私は再度,そこから記録を始め,安定性を捜し求めた.成功した回では,ボールがその前の回で落ちたスロット【番号】より,時計回りで約15番目のスロットにしばしば止まった.これはハウス側の平均5%【獲得】を,私がぶちのめすことが出来るのに十分な情報だ.
 私は,いくつかの10セントチップの山を運んでいき,賭けを始めた.前回ボールが止まった場所から時計回りで15スロット先の隣り合う5スロットに置いた.その結果は美味しかった.3回中の毎回,私の賭けた番号の一つに当った.この意味は,3回とも私は10チップを失ったが,35チップを得たという事だ.私はすぐに,賭け金が各番号ハーフダラー【50セント】になるまであげ続けた.勝ち金が100ドルを超えるまでになったため,私が「システム」を持っているぞ,と誰かに叫ばれ,つるし上げられるほどの注意を引くのに十分だった.確かに持っていた.
 それは,すぐに終わった.ハウスの規則によりディーラーが交替し,そのディーラーはいらいらするほど,不安定なのだ.私の勝ちはほとんど無くなり,換金した.私にとっては100ドルはいい結果であった.その時はボナンザで,週に約45ドルを使った.
 私は,二度と【ギャンブル・ハウスに】戻らなかった.友達と私の勝利を分かち合っていた時,私は,ホーソンの上の人たちが,横柄なギャンブル・ハウスの存在に眉をひそめている事を学習した.その様な行為は,人事ファイルに記録され,出世状況をスローダウンさせる理由を提供するのだ.それでも,カポネ・ギャングに彼らの商売で叩きのめした事は,うぬぼれた喜びを私に与えてくれた.

</引用>

参考文献


・Juran, M. Joseph,Architect of Quality,2004,0-07-142610-8


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