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日本女性の所作

2017-09-09 23:34:50 | 日本文化
日本の家屋は座る生活が中心だったのですが 
椅子に腰を掛ける生活が中心になりました。
床に座ると 大きな女の日本の足が にょきにょきと投げ出せるわけはなく
できれば美しく折りたたんで座ることになっていました。

着物はサイズがある程度融通が利き しまうのにも場所を取らず 着慣れていれば便利な衣服ではあります。直線に布を縫い合わせるのですから 
柄合わせの必要がなければ仕立ても早くできました。
そんな着物も 歩きようによっては 前がはだけるので 自然左右の足を巻き込むように歩くようになる。前裾を整えて背筋を伸ばして自然に座るようになる。
物を拾う時は 自然前裾を合わせて腰を落とし かがむようにして拾うようになる。
自然 所作は清楚になるよう 着物に仕組まれていた気がしています。

90歳の人に 年を取るほど 着物のほうが姿勢も よく見えるし 所作も美しくなり
健康に良いと聞いたものです。
そんな 自分を高めてくれるはずの日本女性の所作文化ですが
ついつい忘れがちになっています。

お茶を入れることもなくなりましたし 花を生ける家庭も減りましたし場所もない
お客になって 親せきを尋ねる機会も セレモニーホールの出現でほぼなくなりました。

いわば 所作を発揮する機会が減っているともいえます。
六十を過ぎて 皺のおばあになって来たのだから
せめて 指先をそろえて親指と人差し指をあわせて物を持ち
帯をつけていると思って 背筋を伸ばし
足は少し巻き込むように進めて 一日でも長く
かわいいチャーミングなばあちゃんを心掛けるようにしないといけませんね。
我に返れば 仁王のように棒立ちし のしのし膝を広げて歩いたり
膝を広げて腰掛けたりしているんです。

 

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