じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

ワーキングプア

2007年12月11日 | 日々のこと

昨夜10時からNHKでやっていた「ワーキングプア」の番組をみて、このままではこの国の将来は限りなく灰色だと思いました。働く母子家庭や高齢化夫婦、限界集落での農家の暮らし、いくら一生懸命働いても報われない、その日暮らしで将来が見えない、これでは人心も次第に荒廃に向かうだろうと思いました。そしてこれはそのまま子の世代に引き継がれていくといわれます。格差の継承です。

外国人労働者の研修名目による雇用は時給2~300円ともいわれ、日本人の時給と雇用環境を劣悪化させています。生活保護世帯よりも少ない収入の世帯への格差是正策と称して生活保護費の削減を図るという本末転倒、これでは貧困の裾野を広げていくばかりです。このままでは日本は近い将来「貧困マジョリティー社会」になるだろうと内橋克人氏は予言していました。

一方で一部の大企業や大金持ち(大抵は金融資産の運用だけで儲けている)は空前の好景気に沸いている。官僚や公務員も安泰です。

昔はこんなではなかった、努力すればそれなりに報われる社会であった。先に希望の見える世の中だったし、もっと働く意欲の湧く社会であったと思います。

政府は本気で対策を進めようとしていない。0712061_046_2

昨日の決算委員会で格差問題について質問された福田首相は「自助努力が必要なのではないですか」と軽くあしらっていました。他の閣僚も、格差はアメリカを始め世界共通でべつに日本だけの問題ではないと・・・。

でもこれは自民党政治の推し進めてきた規制緩和策、改革路線、競争社会への道、の結果に他ならない。

と思うのだけれど・・・・

それなりに良い時代を切り抜けてこられた者として不満を言える立場ではないかもしれませんが。

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