夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

松籟 菊池契月筆 その2

2014-01-14 22:39:06 | 掛け軸
先日投稿しました倉田怒涛の「松涛」の意味は松の梢(こずえ)に吹く風、また、その音のことです。または松韻といますが、一般的には「松籟」といいます。

本日はその「松籟」という題がつけられている作品の紹介です。

作者である菊池啓月は当ブログでは一度だけ投稿したことがありますが、工芸品の可能性があるため説明は削除しております。

麗人図 伝菊池契月筆
和紙淡彩額装 310*400

現在も人気のある画家のひとりで高雅で理知的な雰囲気をたたえた人物描写で高い評価を得ています。

本作品はまたまた素人の直感で購入しました。直感は外れもあれば当たりもあるものですが、なかなか確率は上がらないものです。

松籟 菊池契月筆
絹本着色軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1195*横558 画サイズ:縦280*横421



美人画が欲しいところですが、この「松籟」もまた清涼たる良さがある作品です。



ひとり、松林で松籟を聞く・・。



そのようなことをこのブログを読まれている方の幾人がされたことがあるでしょうか?



野に遊べば虫の音が、林に遊べば風の音が、森に遊べば小鳥のさえずりがいかほど人の心を安らかにするものか。



お茶会の待合にでも掛けておきたい一点です。





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2 コメント

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偲びました! (米吉)
2014-01-19 00:45:44
ブログ文中の「松韻」を拝見し亡き伯父のことを偲びました。伯父の遺稿と追憶の文をまとめた本の表題が、なんと「松韻」でした。姓が「松見」なので医学部の同級生の方が俳会の代表をされていて、このお題をつけていただいたとか。
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松韻 (夜噺骨董談義)
2014-01-19 21:50:26
お~、やはり米吉さんの家系は文化的才能に満ち溢れていますね。
我が家でスタンド額に入った絵を横目で見ながら、米吉さんには多少退廃的な文化の気配が・・・・
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