オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

オカンのこだわり(その2)

2015-05-31 11:25:11 | 介護日記
介護する側にとっても、これだけは譲れない境界線とでもいうべきものがある。

オカンにとっては、スリッパ。

オトンがスリッパをちゃんと履かない、脱がないことが許せないようだ。

散歩から帰ってきて靴を脱いで家の中に入る時、片足だけスリッパを履いて満足しているオトン。
また、トイレへ行く時、部屋用のスリッパからトイレ用スリッパへ履き替えるという行為が
オトンはできなくなってきた。
片足だけ履き替えて、もう片方はそのままのスリッパでトイレへ入る。
終わった後はトイレのスリッパのまま廊下へ出てくる。

オトンとオカンの寝室は畳部屋でそこに布団を敷いて寝ているわけだけど、
その畳部屋にもスリッパのまま入ろうとするオトン。
まぁ、いつも襖の敷居でひっかかって立ち止まるんだけど。

その都度「お父さん、スリッパ!!」
とオカンは注意をする。

私はスリッパに関してはそこまでこだわらない。
何ならスリッパ履かせなくてもいいじゃん。って思うくらいだし。
だって、廊下も居間も板敷きでしょ。
クイックルワイパーしてるわけだし、
むしろ直接足で板の間踏みしめた方が足の刺激にもなるんじゃないの?
って思う。

まぁ、確かにトイレのスリッパのまま出てこられるのはちょっとね。
なんせ、トイレの床はオトンの粗相で…ね。
毎回拭いててもなんかヤじゃん(笑)
ってのは理解できる。

もしかしたら、こういうのまで許容したら
もっと認知症の症状が進むのかもってオカンは思ってるのかもしれない。

でも、トイレの時以外はそこまで目くじら立てんでもいいんじゃね?

…って一度オカンに言ってみたら、

「イヤなものはイヤ!」

はい、ごもっともです。

あぁ…違和感

2015-05-30 22:00:23 | 介護日記
オトンが認知症になって色々と変化があった。

身の回りのことが自分ではできなくなったこともそうだが、

家族の呼び方も変わった。

子供達(私とアニキ)のことを「ちゃん付け」で呼ぶのだ。

これ絶対、相手を分からずに言ってると思うんだよね。

オトンが健常だった頃。
幼少期からさかのぼっても記憶上、私は自分の名前をちゃん付けで呼ばれたことは皆無だった。
たまに酔っぱらって帰ってきて呂律の回らない口調でちゃん付けで呼ばれることはあっても、
それってシラフじゃないわけじゃん。

だから、最近やたらちゃん付けで名前を呼ばれる。

何かにつけてちゃん付けで話をされる。

こそばゆいというか、
おもはゆいというか、

いや、正直キショイ!

キモイんだよぉぉぉ(><)
もう、すっごい違和感。


認知症でもたまに素になるっていうか、まともになる時もあって、
その時は今まで通り呼び捨てで名前呼ばれるんだけど。

それがあるってことは、やっぱりちゃん付けで呼んでる時は、
私のこともアニキのことも分かってなくって言ってるってことなんだよね。
多分…。

いや、別にいいんだけどさ。

あぁ…やっぱり違和感。

とうとう…(その7)

2015-05-29 15:22:47 | 介護日記
オトンとうとうフル〇ンしだした…。

居間のソファに座ってるところを通りがかったら、
なんかオトンの膝もとに何かがある。

(また黙って何か食べ始めたか…)

と思ってよくよく見ると…。

オトンのムスコが!www
チャックの間からコンニチワしている!!

思わず2度見しちまったよッ!

コラ~!!
オッサン真昼間から何モロ出ししとんねん!!

私から直接言うと、親父のコケンに関わるとイカンかもしれん、←そんなものすでにないけどさ。
一応オカンに報告してオカン経由でダメ出し。

「お父さんトイレ行きたいの?」
一度オカンがトイレに連れていくが特に出るわけでもなく、
ソファに戻ってふと見るとまた、ごそごそとファスナーおろしてポロリ。
弄ってる…Σ( ̄ロ ̄lll)

まさかこの歳で親のそういう光景見るとは思わんかったわ…_│ ̄│〇

園児が親の夜の営み垣間見てしまって、
翌朝先生に「昨日ねパパとママがプロレスしてたよ」って報告。
…みたいなほのぼのとは違う!!

シチュエーション違えど自慰行為的な?
エロ本もエロDVDもないけど、なんか弄ってる。
いや、そこまで激しくはないんだけど…。
なでなでって感じ?www
もうね、なんか諸々ショックすっよマジで。

昔読んだ、渡辺淳一の小説で
男は何歳でも射精できるみたいなことが書かれてたけど、
まさかここでしないよな!?って一瞬思ってしまったくらいビビッタし焦った。

「お父さん!」
オカンが注意してももちろん本人分かってない。
羞恥心というものが欠如している。

もう一度トイレに連れていったら、おしっこ出たみたいなので、
やっぱトイレしたかったんじゃない?ってことで落ち着いたけど。
いやはや…。

初めて認知症外来を受診した時の家族用の問診票に、
TPOおかまいなく性器をいじる傾向があるみたいな項目があった。
その時は「いやいや、そんなっことしないって」って思ってたけど、
これのことだったか…。
こういうことか。

何か最近、今までは「いやいや、まさか」って思ってた認知症の症状がでまくっている。

話変わって。

昨日、今日と芸能人の訃報が続く。
いずれもガンでのお亡くなり。
でも、認知症の末になくなるよりよっぽどいいと思った。
本人も自覚ある病なら、
家族も惜しみなく悲しむことができる。と思うから。

正直今オトンが亡くなっても
気持ちの半分は、いや半分以上はホッとすると思う。
ようやく解放されたって思うと思う。
悲しいよりもさみしいよりも先に「これで終わった」と内心喜ぶだろう。

そう思ってる自分が嫌だし、でも本心だし。

あぁ、こうやって心すさんでいくんだな…私。

これか…!!

2015-05-28 19:03:26 | 介護日記
最近お洩らしネタばっかで恐縮です…。
が、またしてもお洩らしネタです(笑)

つい先程。
オトン、居間のゴミ箱の中におしっこしやがった…。
ピンポイント!ならまだいいんだけど、←いや、よくはない。
周りに飛び散ってるッ!!

私は別室で録りためた刑事ドラマを見ていて、うる…っときていたとこに
「お父さん!どこでしてるの!?」
オカンの叫び声!

あぁ、興ざめ…。

(またか…)
と思って、録画を一時停止して居間を覗いたらこの有様。

「もう、御夕飯作ってる時にぃぃ…」
と嘆き節で後処理をしようとするので、
「私がやるからいいよ」
と後処理をした。

後片付けをしながらふと思い出した。
前にも書いた認知症勉強会での講演。

いつもトイレではなく部屋のゴミ箱で用を足す入居者がいる。
小さいのも大っきいのも。
どうやらこの人は、水洗トイレに対しての認識がなくなり、
どこで用を足していいかが分からない。
だから昔のボットン便所に近いものを探して、
一応穴があいている(?)ゴミ箱に用を足している。
…のではないか。
…という見解に至った。

…っていう話。


これか!!
まさに、このことか!
だって、同じじゃない!?
大じゃないだけ良かったけど。←こればっか(笑)


そのゴミ箱は回収ゴミ行き。
居間にはもうゴミ箱を置かないことになりそうだ。

「お父さん、神様の下でそういうことするとバチあたりますよ!」
(昔、オトンが伊勢神宮へ行ってなんでか神棚買ってきた)

今まで神棚の下にゴミ箱おいといて今更な気も…(^^;
オカンのせめてもの憂さ晴らしだから黙っておいた。

で、私は憂さ晴らしにこれを更新。

さて、ドラマの続き見よっと。

一日2回

2015-05-26 00:12:23 | 介護日記
居間のローテーブルに2回。

おしっこしやがった。

朝、帰宅して居間にいくと、
なんかテーブルが濡れている。
ふと床にも目がいくと、床も濡れている。

「ねぇ?何かこぼした?」
オカンもオトンも起きたてで、お湯も今沸かしている状態。
昨晩から放置なわけもないし…。

もしかして…

「オカン!これお洩らしじゃない?」
「何!?」

慌ててオカンが居間に来る。

「お父さん!?」

パジャマ姿で台所の椅子に暢気に座っているオトン。
オカンがオトンのパジャマを確認するけど、そこは濡れていない。

「朝方なんかごそごそしてたけど、無視していたら…」

どうやら、ここでパンツ脱いでおしっこしたらしい。

お洩らしではなくトイレと思ったってことか?
ソファは濡れてないってことはそういうことよね。

朝から大掃除。

そして、

オカンが夕飯の支度をしている間に、しれっとまた居間でやられたらしい。

う~む、一日2回もか…。
ま、大きい方じゃなくてよかった。

おしっこでは動じなくなってきた我らだった(笑)