はなみずきカンゲキ帖

本日はようこそお越しくださいました。
観劇のカンゲキ、日常のカンゲキを日記帖風に綴らせていただきます! 

八月花形歌舞伎(新橋演舞場)・夜の部(8月4日)

2012年08月05日 11時02分03秒 | 歌舞伎

新橋演舞場の夜の部初日、観てきました!

新・猿之助丈の襲名関係で、新・猿翁丈のVTRが流れる機会が多く、『伊達の十役』の映像もその折に拝見できたひとつでした。それを観て、是非観たくなってしまったのです。

海老蔵丈にとりまして、今回が「再演」となりますが、私は、猿翁丈の『伊達の十役』も、海老蔵丈の初演も、舞台では拝見していないのです。なので、今回が初めて。

予定より15分ほど押しましたが、再演とはいえ、初日からあの段取り、スピード感はスゴイ!と思いました。初日からほぼパーフェクトに台詞が入ってらっしゃり、早替りなどの段取りをミスなくこなされる海老蔵丈はもちろんスゴイ!と思いましたが、そもそも、これらの段取り、アイディアを考え出され、ご自身でなくほかの役者さんがなさっても「面白い」作品として仕上げられた猿翁丈の偉大さを、改めて感じました。

もちろん、その当時主演された猿翁丈、今回なさった海老蔵丈だけでなく、お弟子さん、スタッフさんのチームワークあっての作品だと思います。

ただ早替りするだけでなく、思いも寄らないところから再登場されるから、面白さ倍増なのですよね! 客席に座っているのですが、歌舞伎は「花道」があるおかげで(言い尽くされたことですが)劇場空間に立体感が生まれ、より、ケレンも臨場感溢れて感じられます。

舞台の後半では、海老蔵丈が大道具の後ろに入られますと、客席に、早替りを期待する「空気」が波うち、そのソワソワ・ワクワクした空気を楽しむのも、一つの面白さでありました。

『伊達の十役』を劇場で拝見するのが始めての私ですから、猿翁丈、あるいは初演のお舞台を比較はできないのですが、一つひとつのお役を楽しそうに演じていらっしゃる海老蔵丈を拝見しておりますと、『伊達の十役』(冒頭の口上も含めますと11役になるのです。この「口上」の流暢な説明もまた、素晴らしかった!)というそれぞれのお役を、もうすでに「海老蔵カラー」にしておいでだな、と感じました。お役を、ご自分の色に染められる、というのは、役者さんとしてスゴイことだと思います。

「海老蔵丈、奮闘公演」ですが、海老蔵丈のほかに印象に残ったこと。三幕目、『床下』で男之助(海老蔵丈)が鼠と絡み、手裏剣を打たれると、幕となります。通常の『伽羅先代萩』ですと、手裏剣を打った鼠はスッポンへ飛び込み、仁木弾正役の役者さんがスッポンから姿を現す…のですが、海老蔵丈は男之助から弾正への早替りがあります。そのため、鼠さんはすぐにスッポンに引っ込まず、定式幕の前(黒御簾前)で警固の侍役と立廻りをします。筋書には、鼠をなさる役者さんの名前は載らないのでどなたが判りませんが、この鼠さんの動きが素晴らしい! 愛嬌を見せながらも、「ただものではない」感たっぷりの機敏な動きです。後ろ返りも、何回も綺麗に決まっていました。そして、その鼠さんに絡む侍役は、喜之助丈と獅一丈。お二人ともお背がお高いですから見栄えもし(そういった意味で、鼠さんとの大きさも出てました)、動きも綺麗で、とっても良かったです。

『御殿』の千松、鶴千代のお二人、幕切れの小姓役(この日は秋山悠介くんだったと思います!)の子役さんたちも大活躍で、拍手が一杯起きていました。

あぁ、これだから歌舞伎の“熱い”夏は面白い!

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