はなみずきカンゲキ帖

本日はようこそお越しくださいました。
観劇のカンゲキ、日常のカンゲキを日記帖風に綴らせていただきます! 

《蜷川幸雄シアター》ヴェニスの商人

2017年06月10日 20時57分53秒 | 映画

シネマ歌舞伎「やじきた」を見に行かなきゃ!と思い、映画館の上映情報を調べていたら、見つけてしまいました!

蜷川幸雄さん一周忌追悼企画、≪蜷川幸雄シアター≫の『ヴェニスの商人』! 猿之助丈ご出演

4本の映画、それぞれ1週間の限定上映で、『ヴェニスの商人』に間に合ったのがこれ幸い。最終日に滑り込みです。

私は、2013年の、生の舞台は拝見しておりません。(愛に溢れる詳細なレポは、是非、SwingingFujisan様のブログで!)

あぁ、ゲキシネ(劇場シネマ? シネマ劇場??)として、亀ちゃんのシャーロックを、蜷川先生のオールメールシリーズの『ヴェニスの商人』を、拝見できた、仕合せ(幸せ)に感謝

『ヴェニスの商人』は、お恥ずかしながら、原作をちゃんと読んだこともなければ、上演されるのを拝見するのは、これが初めて。でも、実はちょっとだけ思い出があるのです。かなり断片的な記憶なのですが。

小学生のとき、部活動は演劇部でした。私が4年生のとき、学芸会(隔年開催)での演劇部からの演し物が『ヴェニスの商人』。今から考えれば、裁判の場面だけを抜き取った、子ども用の台本だったと思うのですが、演じるほうも、見るほうも、どこまで理解できていたのか…(部活動は4年生からだったので、少なくとも演じるのは4年生以上ですが、見るほうは1年生から見ている…)。

主だったお役は6年生のセンパイがなさいます。私は、同級生のお友だちと、「とざい、と-ざーい。これから皆さまにご覧に入れまするは…」と言いながら、場面やストーリーを冒頭に説明する狂言回しの役をやった記憶があります。(ちなみに、演劇部は女子しかおらず、オールフィーメール!)

そのときの、ポーシャをなさったのは6年生の部長さんで、洗練された美貌とリーダー性を兼ね備えた、まさに、ポーシャのような女性で、とても憧れでした。(そもそも、物心ついたときから宝塚を見て育っているので、ポーシャのようなお役は、本当に素敵に思えた。) 長い髪を、裁判の場面ではうしろに結び、法廷が終わったラストでは、長い髪をたらし、ドレスを着た姿には、子ども心にうっとりしました。

学芸会が終わり、次の作品に取り掛かるまでの間、「試演会」として、2グループくらに分かれて、裁判の場面を後輩たちが勉強することになり、私も、ポーシャのお役ができることに!(部活内での発表で、衣裳もつけずにやったような記憶。) 「きっかり肉1ポンド!」のセリフしか記憶にないのですが、嬉しかった思い出があります。別の組のポーシャは、仲良しの同級生。普段からボーイッシュなかんじで、劇団で演劇のお勉強もしていたような子で、同級生ながら、台詞の力強さに圧倒されました。

ちなみに、私たちが6年生のときは、演劇部の演し物は『ごんぎつね』で、その別の組でポーシャをやった子が兵十、私がごんぎつね。彼女の腕のなかで私が死ぬ、という…(笑)、これもまた懐かしい思い出です。

閑話休題! 私の思い出ばなしになってしまいました…。

そんな懐かしい思い出が蘇るとともに、『ヴェニスの商人』が、こんなにも壮大な、深いテーマの物語だったことを知り、恥じ入るばかりでありました。

物語の裏にあるテーマや、シャークスピア劇ついて語れるほどの知識がないので、演劇性についての様々な感想は省略しますが、猿之助丈の、他を圧倒する演技力と存在感を拝見できて、本当に良かったです。

ところどころで取り入れる歌舞伎的な演技が、シャーロックの内面を訴えるのに効果的で、且つ、民族性の違いを際立たせていたように思います。その的確な表現、適量のさじ加減は、「世界のニナガワ」の絶妙な演出だったのか、猿之助丈の天性の感覚だったのかは分かりませんが(いわゆる、「化学反応」だったのでしょうか)、今でも、シャーロックの苦しみ、孤独、諦め…様々な複雑な感情を思い出し、胸が締め付けられます。

カーテンコールでは、マントを綺麗に使い、優雅に(というと語弊があるかもしれませんが)お辞儀をする姿の美しいこと…。シェークスピア俳優の主演者としての風格とオーラが、スクリーン越しにも伝わってきて、ゲキシネのライブ感ともあいまって、涙が出そうでした。

その他には、かつて憧れたお役、ポーシャの中村倫也(ともや)さんの素晴らしさ(声が綺麗!、仕草がチャーミング!、オールメールの違和感が全くない!、かといって、歌舞伎の女方同様、品格を損なわない!)。高橋克実さんの声の良さ(舞台でも懐が深いなぁ!、『花戦さ』でも共演されてましたが、既にここで共演されてたのですね!)。などなど…、拝見できて良かったと思えること満載でした。

お舞台では、1幕と2幕の間に休憩があったようですが、映画ではインターバルなしのぶっ続け3時間。でも、ずっと集中して観ていられました(帰りは言葉も出ないほど体力消耗していましたが…!)。このようなかたちで素晴らしい舞台を拝見でき、ありがたき幸せでした。

それにしても、『ヴェニスの商人』は終わってしまいましたが、このとき映画館では亀ちゃんの映画が3本上映。

その1『花戦さ』(見た。)

その2『ヴェニスの商人』(見た。)

その3『シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛≪やじきた≫』(見たい。)

歌舞伎俳優さんで映画3本て、普通の俳優さんでもなかなかないのでは?!(そして、生身のご本人は歌舞伎座で朝から晩までご活躍なう。)

猿之助丈て、本当に1人なんですかね?(分身の術とかではない?)

早く、「やじきた」も拝見したいです~(笑)。

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 猿之助丈♪な1日 | トップ | シネマ歌舞伎『東海道中膝栗... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
甦る感動 (SwingingFujisan)
2017-06-12 23:34:57
こんばんは。ご無沙汰しております。
古い私の感想を覚えていてくださって、探してリンクしていただき、ありがとうございます。おかげさまで当時の感激が甦ってきました。

はなみずき様の思い出話、微笑ましく拝読し、なんとなく「カブキブ」に通じるものも感じて楽しくなりました。当時のご様子が目に浮かぶようです。試演会があったなんて本格的ですね‼ 

カメちゃんの映画、3本もやっていたんですね。「ヴェニスの商人」が映画になっていたのは知りませんでした。機会があったらぜひ又見て、あの感動に浸りたいものです。「花戦さ」も見たい‼
Swinging Fujisan様 (はなみずき)
2017-06-13 12:48:48
コメント、ありがとうございます!
いえいえ、私も、いつ更新するか分からない、超気まぐれブログなものですから…。リンク、ご許可いただき、ありがとうございました。

「試演会」。いわゆる、「発表会」的なもので、呼び方も、きっと「発表会」だったと思うのですが、平成中村座風に、ちょっと「盛って」しまいました(笑)。
憧れのセンパイがやったお役ができる喜びと、宝塚風な役どころができる二重の喜びがあったことを、「ヴェニスの商人」を見ながら恥ずかしながら思い出してしまいました。それにしても、私が知っていた「ヴェニスの商人」は、本当に一部分だったんだなぁと。

亀ちゃんの、シャーロックの様々な表情を思い出すと、今でもキュンとします(笑)。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事