はなみずきカンゲキ帖

本日はようこそお越しくださいました。
観劇のカンゲキ、日常のカンゲキを日記帖風に綴らせていただきます! 

見ました、4月。(歌舞伎座夜の部)

2017年04月16日 21時46分53秒 | 歌舞伎

歌舞伎座、夜の部を拝見してきました。猿之助丈の『奴道成寺』、圧巻、感動でした

■『傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の場』

 吉右衛門丈の又平は平成25年1月以来ですが、手の内に入っていらっしゃるお役。播磨屋さんのおとくは新・雀右衛門丈がお勤めのことが多いですが、今回は初役で娘婿の菊之助丈。筋書のインタビューによると、「若い女房が持てて幸せです」(笑)。雀右衛門丈が金毘羅で襲名披露している間に…吉右衛門サン…(笑)。

その、初役の菊之助丈。同じく、筋書のインタビューでは、「又平役の播磨屋の岳父の胸を借りて思いっきり演じさせていただきます」と。その言葉どおり、舞台では、「この一幕はおとくの物語なのか」と思えたほど、菊之助丈が、ある意味でのびのびと、自由に、熱演されていたのが印象的でした。逆に、吉右衛門丈は、どっしりと構えて、菊之助丈のおとくを立てるかのような余裕さえ感じられました。

吉右衛門・雀右衛門コンビで様々な夫婦役を演じられていますが、吉右衛門・菊之助の新たな義理父子コンビの夫婦役のこれからの展開も、楽しみです。菊之助丈にとっても、演技の幅が広がることと存じます。

又五郎丈が雅楽之助役ですっきり二枚目のご注進。このお役は7年ぶり7度目とのこと。又五郎丈の生足、久しぶりに拝んだ気がします(笑)。筋書インタビューでは、「身体が動くか心配」なんておっしゃってますが、なんのなんの。キビキビした動きは無駄がなく、またお芝居のなかでのインパクト効果も絶大で、かっこ良かったですわ~。

■『桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ) 帯屋』

全体的に台詞が聞き取りづらかったこともあり、昨今のさまざまな事件のことなどを連想してしまうと、正直、あまり積極的に楽しめなかった作品デシタ…。

ただ、テンション上がったのは、壱太郎丈の傑作の丁稚長吉。壱太郎丈の「芝居好き」にエンジンかかりますと、本当にすごい(笑)。染五郎丈も、そんな壱くんのことが大好きなんでしょうね。本当に楽しそうにしてらっしゃいました。

■『奴道成寺』

聞いたか坊主の登場のあと、紅白の幕が上がって白拍子の姿が目に入ったその一瞬、「猿之助さん!(現・猿翁丈のコト。心のなかではどうしてもまだ、現・猿之助丈=亀ちゃん、現・猿翁丈=猿之助さん、と呼んでしまう…)」と思ってしまいました。舞台に現れた現・猿之助丈の佇まいやオーラが、現・猿翁丈の全盛の頃に、重なりました。

そして、最初から最後まで、ずーっと心が躍った素晴らしい一幕。あぁ、最高でした

「道成寺もの」らしい品格と色気、三つ面を使った見事な演じ分けとそれぞれの愛嬌、完璧な引き抜き、後見さんとのイキ、後輩たちが見つめるなかでの堂々とした風格、歌舞伎座の広い舞台と空間を染めるオーラそして、三階の隅々まで目線を配るファンへの愛情。もう、このひと幕すべてに、「撃たれました」。雷というか電流というか、そういうカンゲキの電流が流れる感覚って、ありますよね(笑)? この感覚、とても久しぶり。猿之助丈にロックオン。今までもずっと見てきたつもりだったのに、私ったら今更……ですよね。でも、こんなにナチュラルに、「品格と色気」を感じたことはなかったような気がするのです…。やっぱり舞台は、一期一会なんですね。

所化さんたちのなかでは、尾上右近丈と種之助丈のお二人が対で踊られていて、こちらもファンとしては感涙。親友のお二人が、歌舞伎座でお二人でこうして踊られてるなんて、嬉しいです! それにしても、右近丈の「魅せ方」、本当にお上手。手の先まで美しいのですが、手の先の先まで、足の先の先まで、「美しい」空気がふわっと動く。やっぱり、神ってます。

右近丈と種之助丈の『棒しばり』や『三社祭』見たいです。

猿之助丈の仁と芸が見事に重なり合った一幕。歌舞伎座夜の部でお花見ができる~、なんて浮ついた気分でいましたが、もう完全に猿之助丈の奴道成寺の虜。大カンゲキでございました

観たいな~。観たいな~。もう一回、観たいな~…。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 行きました、「第38回俳優... | トップ |   
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。