乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

夏の案内活動 8月 6日(土)

2016年08月06日 | 乙女高原案内人
乙女高原案内人による「夏休みの全土曜日に交代でガイドをしよう」活動の第2日目です。
レポートは依田さんです。


 8月の交流会を兼ねた夏の2回目観察会を行いましたが、この日はマルハナバチ調べ隊盛夏編の活動と重なり、集合時間の10時の時点ではここ何年か継続的に行われているマルハナバチに総ての参加者が集まり、観察会には参加者が集まりませんでした。案内人の私たち夫婦と山本さんの3人で留守番とこれから来られる参加者を待つ事にして、植原さん、井上さん、芳賀さんがマルハナバチに付き添いました。その後何人かに声をおかけしましたが、富士山だけを見に来た人、何回も来ているので自分達だけで観察したい人等、何組かありましたが同行希望者はありませんでした。先週も高原に来ていた山本さんに後を頼み、夫婦で高原に出かけました。

 7月10日に下見に来た時、キンバイソウの多さと花の美しさにびっくりしました。シカ柵が出来てこんなにうれしい変化が現れたのか、咲いている花は前回の山本さんの報告書の通りです。ヒメトラノオ、タチフウロ、ツリガネニンジン、ワレモコウ等は特に華々しく感じられました。乙女高原ファンクラブの皆さん、この報告書を目にする皆さん、今年の乙女高原の変化を見に来てください。

 昼近く、雲が濃くなり遠雷が聞こえた為マルハナバチ調べ隊の活動を少し早めて報告、集計を行い、全員で昼食を摂りマルハナバチ調べ隊は解散となりました。

 午後、山井さん夫婦が先週に続き見えました。マルハナバチ調べ隊に同行していた岡崎さんも見えました(この皆さんは植物学者のように山野草の事を良く知っています)。案内人の井上さんと私たち夫婦、総勢6人で水ヶ森林道を高原には無い花を求めブナ爺の真下まで歩くことにしました。ヒナノウスツボ、色彩の素晴らしいフシグロセンノウ、ソバナ、ミツモトソウ、ヤマホロシ、ミヤマタニタデ、オオヤマサギソウを見て、そこからヨモギ頭に移動ここでトンボソウを見る。

 ロッジ玄関前の草むらで、皆で大激論「屈毛」「線毛」「イワアカバナ」「ケゴンアカバナ」。結論は、山本さんの「茎の稜上に2列の屈毛がある」の見解によりケゴンアカバナに落ち着きました。

 残りの観察会を楽しみに、今日の観察会を終了しました。

 帰りに山梨駅前の「街の駅やまなし」で鈴木としえさん「ネイチャーフォトグラファーおとめちゃん」の写真展を見て来ました。小さいスペースですが、なつかしい楽しい写真が見られます。
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8月6日のマルハナバチ調べ隊

2016年08月06日 | マルハナバチ調べ隊
 参加者は13名でした。朝からいい天気でしたが、このところ午後から激しい雨に見舞われることが多いので、早め早めに行いました。いつもは午後に行っていた待ち伏せ調査も前倒しして午前中に実施。遠くから雷鳴も聞こえ、心配したのですが、雨に降られることはありませんでした。



 この日、ラインセンサスで79頭と、たくさんのマルハナバチと出会えました。1時間に79頭ですから1分に1頭以上の頻度です。「年に3回マルハナバチ調査をしよう」というマルハナバチ調べ隊を始めて13年になりますが、歴代3位の多さです。うれしくてうれしくて仕方ありません。マルハナバチがたくさんいるということは「その時期にたくさんの花が咲いている」ということだけでなく、「春から秋にかけて、さまざまな花がバトンタッチしながら咲き続けている」ということです。つまり、時間軸も含め乙女高原のお花たち全体の健全な状況を表しているからです。





◎ラインセンサス結果
 1時間(実際は1時間5分でした)かけて、あらかじめ決めてあるコースを歩きながら、見られたマルハナバチの種類・カースト(女王・働き・オス)、花粉団子の有無等を記録する。

総数79
 ・ノハラアザミ   22(トラ17  オオ 0  ミヤマ 5)
 ・ヒメトラノオ   20(トラ 0  オオ15  ミヤマ 5)
 ・クガイソウ    10(トラ 0  オオ 4  ミヤマ 6)
 ・タチフウロ     8(トラ 1  オオ 2  ミヤマ 5)
 ・シシウド      4(トラ 0  オオ 4  ミヤマ 0)
 ・ワレモコウ     3(トラ 0  オオ 2  ミヤマ 1)
 ・コウゾリナ     2(トラ 2  オオ 0  ミヤマ 0)
 ・シオガマギク    2(トラ 1  オオ 1  ミヤマ 0)
 あとは一頭ずつ
 ・トラマルハナバチ  ノアザミ
 ・オオマルハナバチ  オミナエシ、チダケサシ
 ・ミヤママルハナハチ クルマバナ、ヤマハギ、ウツボグサ、シモツケソウ、マツムシソウ





◎待ち伏せ調査結果
 ある花(の群落)の前で一定の時間(15分刻み)待ち伏せし、来たマルハナバチの種類と行動を記録する。最終的には1時間換算で、何頭のマルハナバチが来たかを算出する。

○元データ
 ・ヒメトラノオ 総待ち伏せ時間 60分 トラ 1  オオ26  ミヤマ 8
 ・クガイソウ  総待ち伏せ時間 75分 トラ 9  オオ15  ミヤマ13
 ・ノハラアザミ 総待ち伏せ時間105分 トラ29  オオ 9  ミヤマ11
 ・シシウド   総待ち伏せ時間 30分 トラ 1  オオ13  ミヤマ 0
 ・タチフウロ  総待ち伏せ時間 45分 トラ 0  オオ 1  ミヤマ12
 ・マツムシソウ 総待ち伏せ時間 15分 トラ 1  オオ 0  ミヤマ 1

○1時間換算(概数)
 ・ヒメトラノオ トラ 1  オオ26  ミヤマ 8  計35
 ・クガイソウ  トラ 7  オオ12  ミヤマ10  計29
 ・ノハラアザミ トラ17  オオ 5  ミヤマ 6  計28
 ・シシウド   トラ 2  オオ26  ミヤマ 0  計28
 ・タチフウロ  トラ 0  オオ 1  ミヤマ16  計17
 ・マツムシソウ トラ 4  オオ 0  ミヤマ 4  計 8
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