11/25(土)
UMIKAZE JAM 2023
まずはお世話になった皆様へのお礼から言わせてください。
ライダーの皆様、運営スタッフの皆様、協賛企業様、協賛ショップ様各位、お陰様で大盛況となり忘れられない1日となりました。
この場を借りて深く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
続きまして、いつも通りライダー目線のレポートに移ります。
開催1か月を切ったあたりから、続々と参加表明の連絡をいただき、僕がお知らせをすると自ずとこうなるのか?笑 全国に点在する選りすぐりの個性派の名前が挙がり始めました。
オフィシャルには出ない、要は裏の?陰の?実力者の名前に日々テンションは上がる一方、滅多にローカルからは出ないライダーが遠路はるばる足を運んでくれるというトランス感で、夜も眠れずに日毎に寝不足は積み重なるばかりでした 笑
ただそれもまあ、諸般の事情によるドタキャンも一定数あるだろうと、落ち着いて情況を俯瞰しているうち、気がつけば早くももう開催前日となっていました。
仕事中にも地方勢からの到着メッセージは相次ぎ、ささやかなアテンドしかできませんでしたが、わざわざ遠くから来てくれたライダーをピックアップしたり、僕の中でのUMIKAZE JAMはその時もう既に始まっていたのです。
いざ当日、約5年ぶり?くらいのうみかぜ公園に着けば、連絡をくれたライダーがほぼほぼ全員予定通り来てくれているという奇跡が・・それプラス予想だにしなかった面々の登場。
宮田くん
西本くん
菅井くん
etc・・
この面子、同時に見れるのはこれが最初で最後かも知れません。
BMXフリースタイルってこういうものだぜ!
僕の言わんとすることを、言わずもがなライディングで表現するライダー達。
そうです、理屈なんていりません。ライディングにはライディングで応えるのが心意気。
簡単にできるベストトリックなんてものはありません。
何万回に1度でもできれば御の字、あまつさえ一生に一度きりのものになるかも知れません。
それに日々時間を注ぎ込む労力、同時に沸き起こる葛藤。
全てを捨ててそれに打ち込まなくては決して手に入れることはできない、そして、全てを捨ててそれに費やす価値があるのかどうか?
打ち込み始めた以上、もう後戻りはできません。
ただ、厄介なのは・・
大会があるからこのトリックも練習しておこう、時々そんな感情が湧いてくるのです。
志がぶれてなまじ中途半端にメークできるものに戻って気持ちを落ち着かせよう(持ち技のメーク確認)、なんて妥協した練習内容に移った途端に諸とも跡形もなく粉々に崩れ落ちます。
もともとそこにあった物までも失う、空虚感、絶望感。
そんな意味のない練習、いや、ただの確認作業?に手さえ付けなければ、こんなに自己嫌悪にも陥らずに済んだのに・・
いつも愚かな自分自身が恨めしくなります。
日々の目まぐるしい一喜一憂を経て、それでもやる価値を見極め全力で挑みにライダー達がこれだけ集まってくれている今、まさにこのひと時。
やって参りました、15時、ベストトリック合戦です。
この場を前にしたら、僕もみんなと一緒に挑戦がしたい!
真剣勝負において手を抜くのは、この上ない非礼に値する行為だと考えています。
僕もこの場でまだ見ぬベストトリックを初メーク!と洒落込みたかったですが、そんなに甘くはありません。
それでも約10年前から練習を始めて、これでも今かなり上がって来ている方なのです。
そしてこの場を制したのは・・
うみかぜJAM第一回?ベストトリックジャム優勝の、
吉村“
べっこ”知晃くん。
以前から僕がベストトリックジャムを開催しているのも、まさしく「こういう」ライダーのためと言っても過言ではありません。
普通の大会なら持ち時間は多くて3分、その時間内に披露するのももちろんドラマだと思います。
でも、見ている側ももっと見たい!と思う気持ちもあり、乗る側も求めるは「メーク」のみ。
見せたいものだけにテーマを絞り納得行くまで何度もトライできる、そんな環境が絶対に必要だと僕はずっと前から考えていました。
規模の大きい大会や、舞台の華やかな大会が犇めく傍ら、僕はこんなスタイルのJAMをこれからも続けて行きたいと思っています。
改めて、ありがとうございました。