鶴首、ただし花入れ

2017-05-14 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
鶴首とは花入れの中で首が長い物をいう。どれくらい長いと「鶴」と呼ぶのかは明確ではないが、もともとほとんどの花入れには首があるので、見た感じが「首が長いな」と感じたら「鶴首」に分類していいのではないだろうか。(ビール瓶は首が長いが、あれくらいでは鶴とは呼ばずキリンというのだろうか。)

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確か、鶴首があったはずと押入れを探してみると、果たして備前焼があった。自分で買ったわけではないのではっきりしないが、遺された断片的な手掛かりで推測すると、備前六窯の一つである森宝山窯(もりほうざんがま)で焼かれたものだと思われる。(森宝山とは焼酎のブランドのようだ。森伊蔵と富乃宝山を足して分解すると森宝山と富乃伊蔵になる。)

窯の特徴としては、古備前風のざらざらとした仕上がりと渋い色合いといったところだろうか。

本品は景色はあまり豊かではない。親不孝になるからあまりいいたくないが、購入者は陶器のキズ(景色)を楽しむのが備前、ということを理解していなかったような気がする。

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陶印にはあまり特徴がみられず、ネットで調べても作家まではわからなかった。わかるとがっかりすることが多いので深く探索しない。どうも最近の備前焼は定価と取引価格が恐ろしく異なるようで基本的には転売するようなものではなく自家用として視覚や触覚で楽しむべきもののようだ。
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