駒泥棒

2018-01-13 00:00:21 | しょうぎ
1月11日午前、大阪八尾の将棋駒博物館に男が押し入り、展示駒約40組5000万円相当を強奪した。駒泥棒だ。

komahaku


駒を盗むというのは、戦国時代では武士が愛馬を盗まれることであり、それはある意味で武士にとって一生の一大事であった。山内一豊が高知藩主になるまでの幸運の連続の中で、自らの才覚を発揮した最大のイベントが妻の持参金を拝借して名馬に投資したことであることは有名だし、最近も競走馬で一儲けした演歌歌手がいる。

一方、将棋の駒はある一部の人にとっては大変な宝石で、40~42枚の駒はダイヤモンドの粒のように感じているのだ(高級駒には1枚予備の歩がついているし超高級駒には2枚の予備駒がついている)。

ousho


材料の木材は台風の暴風で鍛えられている御蔵島のツゲが最高とされ、木目の向きや虎のようなまだらもように値が張り、また書体は無数にあり、いざ選ぼうとすると迷ってしまう。そして彫師も相当数いるのだが、過去の名匠の品は流通数も少なく、200万は下らない。彫師の名は玉将駒の底、書体名は王将駒の底に彫られている。画像の駒は数十年前に3万円程度の彫駒で、現在価格は少し上がったかなという程度。重いので使いにくい。

ところが、ゴルフクラブであれば、高ければ高いほど、わずかでも効能が多いのではないかと推測(あるいは誤認)することができる。一方、将棋の駒は100均の駒でも200万の駒でも、それでたとえば三段から四段になれると思う人は一人もいないだろう。将棋の目的は実力をつけて相手により多く勝つことと考えている人にとって、高額駒には用がないし、そういう人がほとんどではないだろうか。

となると、今回起きた高級駒強盗事件というのは何なのだろう。換金は相当困難ではないだろうか。なんとなく、身代金目的の犯罪のような気がする。しかし、成り行き上そうはならなかったし、駒の所有権は将棋博物館(二歩合同会社という法人)だったのだろうか。あるいは委託販売品だったのだろうか。

将棋博物館のHPを見ると、駒の製造販売となっていて、希望の材質と書体で駒を彫ってもらえるようだ。事件については、今はまだ何も書かれていない。それどころではないのだろうか。

犯人が有段者であったばあい、将棋連盟による段位取消し処分が妥当かと思うが、こういう輩に限って、ニセ免状なのだろう。免状は名前入りなので強奪できない。


さて、12月30日出題の年賀詰の解答。

0113k


0113kk


詰め上り「1」であり、8枚の駒がすべて異なっている。いわゆる七色詰ということ。双玉にして自玉を使って縦9枚にするには、おそらく本図の一番下を歩ではなく自分の玉にして、順に本図より一段下げて、3一と3二を龍と歩で作ればいいのだろうが、「不吉の予兆として有名な駒柱」ができてしまうわけで、あえて作る気はない。

動く将棋盤は、こちら


さて今週の問題。

0113mm


もしかしたら一瞬で解けるかもしれない。事情により急遽差し替えなので。ファイルの整理を怠っていて、・・・
わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見を記していただければ、正誤判定します。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2018-01-15 14:12:08
最終手○○○〇までの○○手詰み。
暗算で解いたので、手数自信無し。
Unknown (おおた葉一郎)
2018-01-15 14:12:41
坂本様
正解です。手数もOKです。

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