新世代旅客機のB787とA380を図解入りで徹底比較。
といっても、この世界の巨人企業でどちらも世界シェアの50%以上を目標としているボーイングとエアバスの2機種。これから20年はこの両機が旅客機の基本モデルになるだろうが、実にうまいことに両機は狙っている基本コンセプトが、かなりズレている。

基本的技術は、『樹脂素材の多用』、『速度よりも燃費設計』、『快適空間の創造』、『安全性をもたらす操縦性能の改善』といった分野で、革命的なレベルアップが行われている点が共通しているが、早い話が大型機か中型機かという戦略性が異なる。
言い換えると、大量の人数をハブ空港間で移動させるA380型思考と距離の離れた中都市間をダイレクトに結ぶとB787型思考の違いと言える。
要するにスーパーモデルだったB747の後継として中型機B777を用意したボーイングの戦略継続性の先に合ったのがB787。一方、B747の大人数運航能力の上を狙ったのがA380である。
ということで、世界の航空会社はこれから二社択一に進むのだが、実はB787はANAがローンチカンパニーとして、世界最初の契約を行っている。つまりかなりANAと密着して航空機が完成されているらしい。そして噂では定価の50%引きだったとも言われている。JALには、そういう余裕がなかったのだが、結果としてはB787を契約した。
考えてみれば、日系航空会社のベースとしている成田や関空がハブ空港としては今一であるわけで、ハブ空港思想のA380 では採算が合うわけなく、逆に日本から米国東海岸や欧州の各空港まで中旅客数でダイレクトで飛ばせるB787は、最も競争力がある機体と言えるわけだ。というかまったくANA・JAL用の機体とも言える。
一方、日本でA380を発注したのがスカイマーク。こちらの皮算用は、株主のHISの集客力。ハブ空港狙いじゃなく、一機にHISのツアー客を詰め込んで、中国はじめアジア各国と関空、成田を直結させる予定なのだろう。
実は先日、国内便でB787に搭乗したのだが、一番気懸りだったのが、樹脂を使った胴体の強度。滑走路に胴体着陸した場合、摩擦熱で燃え上がるのではないだろうかという危険だ。
本書では機体の各部分ごとに使われている素材が図解されているのだが、残念ながら上から見た図なので胴体下部については不明。ただし、本文を丹念に読んでいると、B787の場合、樹脂素材をアルミ合金でサンドイッチにして、胴体下部に使っているようだ。またA380の場合は、胴体下部の前方と後方はアルミ合金単体で、中央部が複合材を使っているように読める。
ところで、エアバスは、B787に対抗してA350XWBという中型機を開発しているそうだし、ボーイングはA380に対抗して、B747‐8という機体を開発中ということだそうだ。そうなると、両社とも二つの土俵で横綱戦と大関戦を戦うことになるわけだ。
さて、この本には両社の過去のバトルをはじめ、もっと詳しい情報が沢山書かれているので、飲み屋で航空機通を自慢する向きには最良の一冊と言えるが、自慢する前には両機に搭乗していた方がいいのは、言うまでもないわけだ。
といっても、この世界の巨人企業でどちらも世界シェアの50%以上を目標としているボーイングとエアバスの2機種。これから20年はこの両機が旅客機の基本モデルになるだろうが、実にうまいことに両機は狙っている基本コンセプトが、かなりズレている。

基本的技術は、『樹脂素材の多用』、『速度よりも燃費設計』、『快適空間の創造』、『安全性をもたらす操縦性能の改善』といった分野で、革命的なレベルアップが行われている点が共通しているが、早い話が大型機か中型機かという戦略性が異なる。
言い換えると、大量の人数をハブ空港間で移動させるA380型思考と距離の離れた中都市間をダイレクトに結ぶとB787型思考の違いと言える。
要するにスーパーモデルだったB747の後継として中型機B777を用意したボーイングの戦略継続性の先に合ったのがB787。一方、B747の大人数運航能力の上を狙ったのがA380である。
ということで、世界の航空会社はこれから二社択一に進むのだが、実はB787はANAがローンチカンパニーとして、世界最初の契約を行っている。つまりかなりANAと密着して航空機が完成されているらしい。そして噂では定価の50%引きだったとも言われている。JALには、そういう余裕がなかったのだが、結果としてはB787を契約した。
考えてみれば、日系航空会社のベースとしている成田や関空がハブ空港としては今一であるわけで、ハブ空港思想のA380 では採算が合うわけなく、逆に日本から米国東海岸や欧州の各空港まで中旅客数でダイレクトで飛ばせるB787は、最も競争力がある機体と言えるわけだ。というかまったくANA・JAL用の機体とも言える。
一方、日本でA380を発注したのがスカイマーク。こちらの皮算用は、株主のHISの集客力。ハブ空港狙いじゃなく、一機にHISのツアー客を詰め込んで、中国はじめアジア各国と関空、成田を直結させる予定なのだろう。
実は先日、国内便でB787に搭乗したのだが、一番気懸りだったのが、樹脂を使った胴体の強度。滑走路に胴体着陸した場合、摩擦熱で燃え上がるのではないだろうかという危険だ。
本書では機体の各部分ごとに使われている素材が図解されているのだが、残念ながら上から見た図なので胴体下部については不明。ただし、本文を丹念に読んでいると、B787の場合、樹脂素材をアルミ合金でサンドイッチにして、胴体下部に使っているようだ。またA380の場合は、胴体下部の前方と後方はアルミ合金単体で、中央部が複合材を使っているように読める。
ところで、エアバスは、B787に対抗してA350XWBという中型機を開発しているそうだし、ボーイングはA380に対抗して、B747‐8という機体を開発中ということだそうだ。そうなると、両社とも二つの土俵で横綱戦と大関戦を戦うことになるわけだ。
さて、この本には両社の過去のバトルをはじめ、もっと詳しい情報が沢山書かれているので、飲み屋で航空機通を自慢する向きには最良の一冊と言えるが、自慢する前には両機に搭乗していた方がいいのは、言うまでもないわけだ。










