「そっくりさん」と「替え玉」

2011-09-20 00:00:31 | 市民A
先日、某所で夕食をしていたら、突如、場違いな感じの音楽が始まり、どこからともなく「浜崎あゆみ?」が登場し、口パクで歌いだした。本人と会ったことも面識もないので、本物かどうかの確認は困難なのだが、幸い、隣の席に座って自己紹介があった。

sirosakihimeka


「“姫にゃん”です。」

『姫にゃん』は自称で、正確には「白咲姫香」さんというそうで、浜崎あゆみの『そっくりさん』ということだそうだ。フジテレビにも出演したそうである。現在は、モデルと物まねタレントの兼業ということで、さっそくブログを紹介され、記念撮影して、大急ぎで次のテーブルへ。

営業ご苦労さまです。

それで、後で調べると、もともとキャバ嬢で「そっくりさん」出演したことから、モデルになり、芸名も「AYUMI」を使っていたこともあるそうだ。テーブルを回るのは得意だったのだろう。ブログを軽く読んでみると、最近、仕事上の不満が鬱積しているようにも精神分析できそうだ。(解決方法はわからないが)


ところで、ここで本論は大きく方向が変わる。

『そっくりさん』と『替え玉』の話である。なんとなく似ている。元々の有名人である「X」という個人がいて、その人と非常に似ている人物がそれらのカテゴリーに入るので、いずれも「X」がいなくなる(あるいは無名人に没落する)と、存在価値を失う。若干違う点は、『そっくりさん』の場合は、「X」と並列的に存在しても構わないのだが、『替え玉』の場合は、「X」になりかわるのだから、両者が同時に現れてはまずいわけだ。

「そっくりさん」を英語にすると「Double」。中国語にすると「的相似者」だ。まあ、雰囲気がわかる。

「替え玉」を英語にすると「Substitute」。中国語にすると「替身」となる。かなり怪しくなってくる。

仮に「姫にゃん」も、本家がコンサートの直前になんらかの原因で出演できなくなって、本家からの依頼を受け、口パク交代出演をしたとしたら、これは「替え玉行為」となり、大問題(というか犯罪?詐欺?)となるのは間違いない。

しかし、「替え玉」がもっとも重要な意味を持つのは、世界の独裁者である。

といっても独裁者の数は、Facebookのおかげで、徐々に減少しているのだが、日本の近くにもいるわけだ。

独裁者の常として、一番大事が自分で、二番大事が愛妾、三番大事が息子ということになり、結果として後継者が決まった。まだ有名でもない息子の替え玉が必要かどうかわからないが、替え玉候補を探しているのは確かだろうが、近くの国まで来て探すのは、ごめんである。

「替え玉」にしろ「そっくりさん」にしても、本家が去った時には、その存在価値はなくなるのだが、半島の替え玉の悲しい処遇に比べれば、営業回りで汗を流す日本の「そっくりさん」には、元の職場に戻るという自由が日本国憲法第二十二条(何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。)により保証されているわけだ。(キャバ嬢が公共の福祉に反する、ということになれば、別なのだが)


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