トランプ大統領分析講演

2017-03-08 00:00:10 | 市民A
出張で岡山に行く日程とちょうど無駄なく繋がる時刻にエコノミスト岡田晃氏の講演があった。この講演に出席する正規メンバーなのだが、どうも地方都市だと参加率が悪かったようで、同友会や商工会議所に出席者を求めたうえ、さらに新聞広告まで出したらしい。

講演の題名は、まさに旬の話題なのだが、わたしも3年間仕事をしていたので感じているのだが、県民性なのだろうが、外に拡がる視点を持つ人が少なく、逆に事業が上手くいかないと他人のせいにする人が多いような気がする。

そして、演題は、「トランプ大統領の衝撃」から「日本への影響」となり「日本の底力に自信を持とう!」という方向に進んでいく。

冷静に考えて、トランプ政権が選択する政策は、支持層である白人労働者のための政策になるだろうが、すべてがうまくはいかないだろう、ということ。(よく言われている通り)

特に、失業率の問題で言えば、米国も日本も失業率は極めて低いのに大統領が「雇用!雇用!」というのは、白人労働者が現在の雇用の中心であるサービス業を差別意識で見ているからだそうだ。チップに頼るサービス業なんてやってられるか、自動車の組み立ての方が正しい仕事だ、という考え方。(とはいえ、今やNYのレストランのチップは18~20%だそうだし、サービス業の人が減って工場労働者になると、さらにサービス業の給料があがるのだろう)

一方、日本経済は緩やかに上り坂を這い上がっていく流れが続いていて、経済的環境は変わらないだろうということだそうだ。

最後に、岡山県を含む中国地方には訪れる外国人観光客がきわめて少ないという事実をあげて、外国人観光客の付帯効果は極めて大きいので努力してほしい、ということであったのだが、私見ではあるが、英語の看板を増やすことの前に国内観光客に対しても同様なのだが「おもてなしの心」の教育が先なのではないだろうか。「一見客から巻き上げる」という態度ではね。

そして、「日本経済への自信を持とう」という激励を受けた後のQ&Aの時間になると「メキシコへの自動車部品の輸出は・・・」とゴチョゴチョ言い始める人がいたので、途中退席して、仕事先(宴会場)へ向かう。


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