「禁じられた遊び、デジタル版」

2010-01-09 00:00:34 | しょうぎ
ogura巨椋鴻之介氏の詰将棋本(詰棋書というのかな)、「禁じられた遊び」を年末年始に読んだ。もちろん解いたわけじゃない。各問題をKIF形式で図面にして、柿木将棋(ソフト)で解いてみる。

ところが、実際には、解けない問題や、別解や迂回手筋になったり、本書に書かれている内容とは異なる手順となるものも多い。別のソフトで解いたり、細かな変化手順を修正して本書の手順に統一する。

それから、本書の解説を盤上に展開しながら読んでいったわけだ。盤と駒を使って並べると、盤面を崩したり変化させたりするたびに元に戻すのに苦労するが、デジタルなら容易だ。

ところが、本書の最後に、著者のパソコン感が書かれていて、あまり好感を持っていないことが書かれていた。まあ、そうだろう。

ogura3もちろん、ディスクに焼いたものの、これを第三者に譲ると重大な法令違反になることは目に見えているので、そういうことはしないのだが、これはこれで一つの楽しみ方ではないかと、こっそり思っているわけだ。

ところで、「巨椋」というのは、「おぐら」と読むそうだ。「きょむく」では変だなあと、前々から思っていたのだが、一つ謎が解けた。有名大学の外国文学の教授だそうだ。ということは若島先生と同業者。

一般に、詰将棋には詰将棋プロという職業はないのだが、有名作家の顔ぶれを見ると、指将棋を職業としている方よりも、教養や社会的信用の高い人たちが多いようには思えるわけだ。もちろん例外はたくさんあるものの。


さて、12月27日出題作の解答。



▲ 3四金 △同金 ▲2五銀 △同金 ▲3四金 △1四玉(途中図1) ▲1三角成 △同玉 ▲2五桂 △1二玉(途中図2) ▲1三桂成 △同玉 ▲2三金 △1四玉 ▲2四金まで15手詰。

なんだか、いかにも詰め手筋というような問題で、恥ずかしくなるが、時々、こうなってしまう。たぶん類似作とかあるだろうなと思いながらも、どこにも奇抜な趣向や手筋を入れることができないまま、ゴールインする。



実戦でこういう局面になっても、たぶん数十秒で詰められるとは思う。つまり詰将棋的過ぎるのが難点のような気がする。

動く将棋盤は、こちら





さて、今週の問題。

難解そうでもあり簡単そうでもあり、長いようであり、短いようでもある。以前に類似作をここに展示したことはあるが、少し複雑化している。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。


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2 コメント

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マジカルでミステリアス (蛇塚の坂本)
2010-01-11 19:46:32
最終手○○●までの○手詰みで良いでしょうか?銀と香が有るのでダブル大手の筋ばかりが目に付いてナカナカ正解手が見つかりません
長手数の雰囲気を漂わせ意外と短手数なので驚きました。またしても作者のマジックにかかりました。
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Unknown (おおた葉一郎)
2010-01-11 19:51:09
坂本さま、
正解です。正解なのに、なんとなく不安になるのが、空中詰めなのですね。
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