追突寸前!

2017-05-17 00:00:53 | 市民A
先週、突然に2日続けてゴルフに行くことになり、2日目は横浜市の都筑(つづき)インターから、千葉県の茂原(もばら)北インターまで自動車専用道路を使うことになった。

今年3月末に開通した横浜北線から湾岸道路、そしてアクアラインで木更津から圏央道で千葉県の中部を北上という予定だった。横浜北線も圏央道(木更津東より先)も走ったことがなく、なんとなく不安もあった。

横浜北線は新横浜から横浜市街地を長い地下トンネルで通り抜け、湾岸道路までまっすぐつながるので大助かりである。地元では長いトンネルの話で盛り上がっているが、その先、アクアライン方向に行く人には、なんの感激もない。長いトンネルだと思ったら、次にもっと長いトンネルがあったという、どこかの電機会社のような話だ。

そして、千葉県に渡ると、一気に通行量が減って、無法国家なら180キロでも走れそうな状況があるのだが、そこは千葉県警のドル箱路線であるわけで、通るたびに覆面パトカーに無作為に捕獲された獲物が路肩でさらされている。

そうなると、ゴルフには間に合わない上、いつまで経っても、青免許から金免許に復帰できない。

ということで、片側2車線の左側をおおむね制限速度(大部分が80キロ)で走ることになる。右側の追い越し車線は、110キロ位のクルマがほとんどだ。免許の色にこだわらない人が多いのだろう。

で、問題の場所が、木更津ジャンクション。南北に走る館山道路と東西に走る圏央道が交差する地点で、そこで向きを変える人は、車線左側から連絡道に入って、標識に従って次の目的地に向かえばいい。もちろん他の方法はない。

ところが、私の150メートルほど先にいたクルマは、いったん左の連絡道に入ったものの、急に本線の方に戻ってきたわけだ。通行禁止の斜線が塗ってあるところを通るのだから、それ自体が危ない。

後ろで見ていたので、「間違えて、あわてて戻ってきたのだろう。あぶないなあ・・」と思い、背後に車がいないことを確認し、さらに減速した。まあ、前のクルマは再び加速していくのだろうとは思ったのだが、事態は思わぬ方向に進んでいく。

前の車は、そこでブレーキをかけスピードを落としたのだ。ほとんど止まりそうに見えたわけだ。一瞬でわかったのだが、やはり真っすぐ走ってはいけなくて、左側の連絡道に入らなければならなかっただろう。いわゆる行き過ぎだ。といっても止まって良いわけはないし、勝手に止まるなら路肩があいているのだから、危険ではあるがそちらで止めなければいけないでしょう。

となると、追突の危機ということ。右後方を確認すると、追い越し車線を110キロでクルマが次々に通過しているので、すでにこちらもスピードダウン始めている以上、車線変更は最も危険だ。

しかたなく急ブレーキを踏み、間に合わなければ左側の路肩に潜り込むという基本作戦を瞬速で立てる。80キロなら80メートルの車間距離が必要だったことを不正確に思い出す。また追突防止機能があったことや、横滑り防止機能も付いていたことも思い出す。

そして追突防止機能が作動するギリギリで、前の車のドライバーが我に返ったのか、またゆっくり走り出したわけだ。

その後、追い越してからドライバーの顔を確認したところ、銀髪の妙齢の貴婦人であった。日本に高速道路が完成する前(註)に運転免許を取得されたのだろう。停まったり、バックして後ろのインターに戻ってはいけないことを知らないのかもしれない。

しかし、その数分後、彼女は猛スピードで私を追い越し、次のインターに向かって爆走していったのだが、大丈夫なのだろうか。なんとなく明治維新の後の大日本帝国を連想する。

(註:日本最初の高速道路は名神高速で1963年に一部開業。東名高速は1969年に開業し、同年国鉄が東名ハイウェーバスを走らせることになる)

ところで、圏央道だが、未完成道路風である。片側1車線の対面になったり2車線になったりする。途中の高滝湖PAで喉を潤そうとするが、トイレ以外の施設はゼロ。無人のPAで、自販機も一台もない。何を考えているのだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿