まったく不公平な女流棋士の棋士編入試験

2024-09-28 00:00:20 | しょうぎ
女流棋士西山朋佳三冠の棋士編入五番勝負がはじまり、初戦に勝利となった。
五人の対戦相手は、直近で棋士となった五人ということ。順に毎月一局ということ。

なにしろ直近で四段になった五人というのは奨励会から上がって長い人で1年半、短い人で半年ということ。奨励会の棋譜は残さないということなので、相手の研究ができない。その逆に女流界のトップ棋士の西山さんの棋譜は膨大にあるわけだ。しかも対局まではかなり時間があり、研究時間は十分。

いかにも、棋士にさせたくないということだろう。しかもなってもフリークラス。

ところで、棋士になっても女流棋士をやめることはないだろうし、全部対戦できるだろうか。

ちなみに、西山さんの2023年度の対局数は51局。新人四段の対局数は25局ぐらいか。この中に順位戦10局があるので、フリークラスだと15局程度。つまり女流と合わせて65局程度。

ちなみに昨年の棋士の最大対局は伊藤匠の69局。羽生会長は56局で藤井七冠は55局だが二日制のタイトルマッチがあるので実質は70日位なのかな。

まあ、当面は可能ということかな。

9月14日出題作の解答。






今週の問題。


解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。







新たなキングメーカー

2024-09-27 20:10:36 | 市民A
自民党の総裁選。派閥がなくなるとキングメーカーもなくなるはずだが、結果を見ると少しおかしいと思うことがある。
結局、高市×石破の対決になったが、議員票の数字。

1回目の投票では、

高市氏の議員票は72票、石破氏の議員票は46票。
その他7人の候補計で249票。

2回目の議員票では、
高市氏の票は173票で上積み分が101票
石破氏の票は189票で上積み分が143票

2回目の無効票が5票というのが笑える。支持する候補なしという人だろう。あるいは名前を間違えるとか。(高一とか石羽と書いたとか)

小泉グループが一回目に集めた75票に加え、旧岸田派が石破氏を支持したそうで、林(38票)、上川(23票)を合計すると182票となり、ほぼ石破氏の票数に近い。

ということは、自民党は二つの勢力に分かれたということなのだろう。さらにキングメーカーが一人増えたということだろうか。

ところで、大臣人事だが、デジタル相は辞退者続出だろうと予測。引退間近の老齢議員の初入閣というポストでもないし。総選挙後の連立野党用のポストになるかも。

市場の鰻

2024-09-27 00:00:21 | あじ
前々から行こうかなと思っていたものの、行かなかった川崎市の北部市場に行ってみる。ちょっとした割引券を頂いたからなのだが。



買物の後に、これも狙っていた食堂エリアに行って、「天秀」という天ぷらが主力のお店に入る。なぜか天ぷらを食べている人は見当たらず、海鮮丼の客ばかりだ。



そして、評判の『うな重』をいただく。2500円なのだが、産地のことは聞かないことにする。

上から見て、白い飯が見えないように蒲焼を敷き詰めている。

よく考えると、海鮮丼も天丼も頂いていないわけだ(頂くという意味は、単に食べるという単語を意味する)。つまり、割引券がなくても行こうかということ。さらに食堂街には評判のいい店が並んでいる。

ところで、川崎市には北部市場と南部市場がある。東京と横浜の間にあるが、7つの区(南から川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区)が一列に並んでいる。惑星直列みたいだ。

クールカート初乗り

2024-09-26 00:00:16 | スポーツ
あまりの猛暑にしばらくゴルフに行かなかったが、9月の後半に予約していたコースに行く。ところが、今年最後の猛暑日という感じの1日だった。たまたまクールカート無料券をもらっていたので、合わせて予約していたのだが、カートの四席の前方頭上に送風機があり、プロペラが二種類で、弱、中、弱+中=強の三種類が選べるが、当然ながら強を使う。



といっても、送風機なので冷風でもなければミストでもない。設置場所が頭上なので顔には風が当たるが体には当たらない。

精算した後、レシートを見ると、4人合計で2000円で一人当たり500円と値引き500円で相殺になっていた。

暑すぎる日だったからか、有料でも利用するかは考えにくい。

エネルギー会社に勤めていたことがあるので、使用電源を確認したところ、バッテリーだった。バッテリーをはずして充電するのかなと推測。最初から強で使うと。途中で電池切れになり、あてにしていたプレーヤーが焼け焦げることはないだろうか。コードレス掃除機ではよく起きる現象だ。

一番気になったのは、4人分で2000円だから一人500円だが、3人だったら2000円を割切れないこと。誰かが1円余分に払うのかな。

そして、送風機の効果だが、スコア的には反映されたとは言えないのだが、それでも反映されているのかもしれない。

ひまわり(演:桂かい枝 落語)

2024-09-25 00:00:18 | 落語
新作落語を噺家二人、作家二人で作るグループがあるようで、その会で作られた作。

まつもとじゅんこさん、というのが主人公。彼女は妻子ある職場の上司と不倫関係を四年続けた結果、誕生日に捨てられたわけだ。そして、12階建てのマンションの最上階の自宅ベランダから飛び降りようとしたところを、なぜか誰もいないはずなのに後ろからつかまれる。飛び降りを止めたのはストーカー男だった。屋上からロープで降りてきて昼に夜に侵入していたらしく、彼女の個人情報だけでなく、交際相手の個人情報も全部知っていた。

彼女が問い詰めると、最近、帰ってくると食器が洗われていたり洗濯物が取り込まれていたり、さらにベランダのプランターにヒマワリが植えられていたり不思議なことが起きていたのは、すべてストーカー男の仕業だった。

そして、なぜストーカー行為をしたのかと聞くと、学校の同級生だったということ、彼女が転校するときに同級生全員に書いた手紙を持ち続けていて、あの時の温かい言葉を覚えていて、偶然に知った彼女の家に通い始めたということ。

そして、彼はそのあと姿をくらまし、彼女が捜索しても行方知らずとなったのだが、・・・


数十年後、郊外の戸建ての彼女の庭には、手入れもしないのに、いつもヒマワリが咲き続けているわけだ。


最後のオチが、非科学的なホラーとみるか、いまでもストーカーを続けている男の実在を示すのかは、聴き手しだいということだろう。無理に分類すると人情噺ということだろうか。


名人芸と言われる人たちは、意外にボソボソと話す人が多いのだが、桂かい枝師匠は声が大きく、聞き取りにくいことはまったくない。とはいえボソボソと語られると逆に聞き入らないといけないわけで、声が大きいと目を閉じていても聞こえるので、油断すると鼾をかいてしまって臨席からつつかれたり、高座から「眠ってもいいですがね、鼾だけはごかんべんを」と全館の笑い者にされるかもしれない。

物は言いようだが

2024-09-24 00:00:10 | 市民A
町を歩いていて、不動産屋の店頭で見つけたノボリ。



仲介手数料
家賃の半月分

どういうことかというと、宅地建物取引業法によって、賃貸物件の仲介手数料は最大で家賃の1ヶ月分と定められていて、通常、その1ヶ月分と消費税となっている。

だから、表現は間違ってはいないのだが、「半月分」という言い方だと、1日から15日まではゼロ円で16日以降はしっかりいただきます、というように感じる。半月で解約したらタダなのかな、と思ってしまう。


自民党総裁選挙も各候補者が、できそうもない政策を気軽に発表しているが、そういう総裁になりそうで困ったものだ。

鳥島漂着物語(小林郁著)

2024-09-23 00:00:15 | 書評
伊豆諸島と小笠原諸島の間にある鳥島は江戸時代には、漂流者にとっての最後の砦だったようだ。本書は漂流者の歴史である。中には長期間孤島鳥島で生き抜いたものもいる。



本書は第一部、第二部となっていて、主として第一部では1720年に難破した12人乗り鹿丸が中心になっていて、第二部は1753年に遭難した4人乗り土佐船(船名不詳)が中心になっている。

その前に1681年には5人乗りと2人乗りのどちらも土佐船が難破して漂着。船を修理し同年中に三宅島まで脱出。1684年には6人乗りの土佐船が漂着したが、これも船を修理し本土に戻れている。さらに1696年には日向船が漂着。1年内に本土に戻っている。いずれも救助はなく、船体が残っていれば自力で脱出。

そして第一部。鹿丸はさまざまな理由で、出身地が全国多様で、その結果、長期間の生活基盤ができたと思われる。彼らは上陸した時に本船だけでなくいわゆるボート(伝馬船)まで失っていて、待つしかなかったわけだ。

島ではアホウドリを捕まえて食べるだけでなく、魚やカニを食べ、漂着した無人船舶から火打石やコメの種子を見つけ米作まで行っている。
とはいえ、20年間の間に12人は3人にまで減ってしまった。

そこに現れたのは救助船ならよかったが、現れたのは17人乗りの漂流船。20人の共同生活が始まるが、脱出用の船を作って全員で八丈島に到着できた。20人の代表6名は将軍吉宗にまで拝謁している。

そして第二部は1753年から始まる。結局三隻分の漂流者の生き残りが流木を元に帰還船を作り、出航していくわけだ。


明治になり、島の開拓が始まったが1902年に火山の大爆発で125名が亡くなり、今は再び無人島になり、人間に捕獲されずに残ったアホウドリの島になっている。

日本のあゆみ(国立公文書館展示)

2024-09-22 00:00:10 | 美術館・博物館・工芸品
新札関係の展示の一角に常設されていたのが「日本のあゆみ」。明治時代以降の日本のあゆみを公文書という切り口で展示している。



いくつか特記事項となるできごとについて。

まず、明治28年の日清講和条約。日清戦争の後のいわゆる下関条約。朝鮮が清国の隷属国だったものを独立国にすることを保証(その後、日本に併合)。また台湾は日本領になる。展示されているのは朝鮮独立の部分。



その右側にあるのは明治23年の教育勅語(戦後は教育基本法に置き換わる)。内容はともかく、紙の色に驚かされる、茶色の用紙に黒い文字とは読みにくい。どうしてこうなったかというと文部省に保管されているものが関東大震災で焼け残ったということのようだ。耐火金庫に入っていて金庫内の酸素不足で蒸し焼きになったのだろう。もっとも、教育勅語は全国の学校に送られたので、これが最後の一枚と言うことではない。



昭和11年2月26日。戒厳令。2・26事件の当日、戒厳令が公布。大蔵大臣の署名がない。殺害されたからだ。



昭和16年12月8日。太平洋戦争の開始の日の宣戦の詔書。後に総理大臣になった岸信介の名もある。


ところで、第二次大戦開戦に関する書類の件だが、30年程度前のことだが、ある年配の知人男性から相談を受けたことがある。手書き書類のコピー(白黒)だった。印刷ではなく手書き文字なのだが、開戦直前の海軍の中の書類で、開戦時期が明示してあった。もちろん「厳秘」の朱印もある。

その文書のコピーではなく原文を持っている別の人物が、その文書を換金したがっているとのことで買いそうな筋を知らないだろうかということ。

入手ルートを聞くと、その人物は終戦直後に犯罪(空き巣)を定職としていたそうで、ある家に入った時に見つけて持ってきたと言っているそうだ。十分に犯罪的だ。

今、調べ直したところ、おそらく開戦直前の12月1日に軍令部(永野海軍大臣)から連合艦隊司令長官(山本五十六)あての命令書、大海令第9号か第12月2日に軍令部から山本司令長官及び全国の司令官あてに送られた大海令第12号であったと思われる。9号ならこの文書は1枚しかないのだから、12号の方だったのだろうと思う。

大海令第九号
昭和十六年十二月一日
  奉勅 軍令部総長 永野修身
    山本連合艦隊司令長官ニ命令

一、帝国ハ十二月上旬ヲ期シ米国、英国及蘭国ニ対シ開戦スルニ決ス
二、連合艦隊司令長官ハ在東洋敵艦隊及航空兵力ヲ撃滅スルト共ニ敵艦隊東洋方面ニ来航セバ之ヲ邀撃撃滅スべシ
三、連合艦隊司令長官ハ南方軍総司令官ト協同シテ速ニ東亜ニ於ケル米国、英国次デ蘭国ノ主要根拠地ヲ攻撃シ南方要域ヲ占領確保スべシ
四、連合艦隊司令長官ハ所要ニ応ジ支那方面艦隊ノ作戦ニ協力スべシ
五、前諸項ニ依ル武力発動ノ時期ハ後令ス
六、細項ニ関シテハ軍令部総長ヲシテ之ヲ指示セシム

大海令第十二号
  昭和十六年十二月二日
    奉勅 軍令部総長 永野修身
     山本連合艦隊司令長官
     古賀支那方面艦隊司令長官
     豊田呉鎮守司令長官
     平田横須賀鎮守府司令長官
     小林舞鶴鎮守府司令長官
     谷本佐世保鎮守府司令長官
     坂本鎮海警備府司令長官
     山本馬公警備府司令長官
     大熊大湊警備府司令長官
     浮田旅順警備府司令長官
      小林大阪警備府司令長官ニ命令
一、帝連合艦隊司令長官ハ十二月八日午前零時以後大海令第九号ニ依リ武力ヲ発動スべシ
二、支那方面艦隊司令長官、各鎮守府司令長官及各警備府司令長官ハ連合艦隊ノ開戦第一撃ノ報ヲ得次第、夫々大海令第十号及大海令第十一号ニ依リ武力ヲ発動スべシ
三、蘭国ニ対シテハ米国及英国ニ次デ機宜武力ヲ発動スべシ

オリジナル文書のバイヤーを探すことはできたかもしれないが、盗品と知っての取引ではまずいのでお断りした。自分で買い取っておけばよかったのだろうか。

中盤ではなく最終盤の方だった

2024-09-21 00:00:15 | しょうぎ
王座戦第三局、快調に飛ばしていた永瀬挑戦者の指が止まったのが84手目。何しろ持時間5時間のうち82手目の8四桂打ちまで消費時間は、わずか7分。研究手順なのだろう。



ところが、銀取りを無視して藤井七冠が指した83手目は4六香打。驚愕の一手だが、よく考えると、8四桂は中盤の手だ。それに対して4六香は、すでに寄せを考えた手。

9月7日出題作の解答。




今週の出題。11手詰のつもり。


解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定いたします。

サバの冷や汁で喜んだのは、なんだったのか?

2024-09-20 00:00:17 | あじ
先週、横浜市の綱島温泉に行った。2回目。古くからの天然温泉で、黒くドロッとした湯質が気に入っている。駅前から送迎バスがあるのも嬉しい。タオルを持ち込めず、タオル込みの料金になるのが残念なところだが、持ち込むと、タオルが黒くなるそうなので、合理的なのかもしれない。

もう一つは料理がおいしいこと。今回は、焼サバの冷や汁という季節メニューを食べてみた。というのも冷やし汁という料理を食べたことがない。四国ではごちそうのようだが、四国にいってもうどんなどばかりたべている(もちろん、フグやアワビを食べたこともあるが)ので機会がなかった。。



そして、ビールを飲みながら冷や汁をいただくことにする。焼いたサバが適当な大きさに切り分けられて、数種類の野菜と一緒に出し汁に浸っている。

・・・

そして黙々と人生初の冷や汁を飲み干すわけだ。

そして、いかにも美味でこの味を多くの人に伝えるために、このblogを書こうと少しだけ調べると、いくつかの問題がわかった。

  • 汁と飯は混ぜて食べるらしい。汁を飯にかけることが多いようだが、逆もあるらしい(汁に飯を投入)。
  • サバではなく、鰹や鯛を使うらしい。

まあ、温泉の入り方だけは間違ってなかったはずだが・・