ossi's blog

静かなパラダイス!

レイチェルの結婚…

2017年08月12日 | Weblog

脚本が名監督シドニー・ルメットの娘ジェニー・ルメット。
監督が「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ。
観たいと思っていましたが、
すっかり忘れていて、ようやく観ました。



映画「レイチェルの結婚」(2008年・米)
原題「Rachel Getting Married」
なんともいえない居心地の悪さ、不安定な感じ…これは家族の恐い話。
いろいろと考えさせられる映画です。



長女レイチェルの結婚式のために
父親が施設に妹のキムを迎えにくる。
コネチカット州の大きな家=自宅で結婚式を挙げるんですね。
たくさんの人が集まってきて、庭にテントが張られたり、
衣装合わせなど、着々と準備が行われている。
父親は再婚していて、近くに住む姉妹の生みの親アビィもやって来る。



レイチェルは聡明で学業優秀な心理学者の卵。
キムは情緒不安定、タトゥーを入れたヘビィ・スモーカー。
9ヶ月間、薬物中毒者の更生施設に入っていた…というワケ。

結婚式の準備で周囲は最高に盛り上がっているのだが、
キムに対してはピリピリとしたムードが漂う。
遂にレイチェルが切れて
「結婚式の主役は私なのに、どうして妹にばかり気を遣うの?」



実はこの姉妹には年の離れたイーサンという弟がいたのだが、
薬でラリッたキムが運転する車が川に転落してイーサンが溺死。
終わったこととして誰も触れようとはしないが、
家族全員に消えない傷として残っている。

キムが母親のアビィに
薬で頭がおかしくなっていた私になぜイーサンの面倒を見させたの?と聞く。
「それはあなたが弟といると落ち着くからよ」最初はそう言っていたのだが、
やがて「あなたが弟を殺したのよ」と激怒!
母親は慰めてくれると思っていたのに…どこにも救いはない!



盛大な結婚式が終わって、皆それぞれの場所に帰っていく。
キムには施設の車が迎えにくる…そこで物語が終わる。

この映画は手持ちカメラで撮影していて、微妙に画面がブレる。
ドキュメンタリー映像を観ているかのよう。
会話のシーンは互いを接近して撮影、画面の人物比率が異常に大きい。
不安定で緊張感のある微妙な心理を表現しており、よく計算された演出です。

監督のジョナサン・デミの師匠、
“B級映画の帝王”ロジャー・コーマンがチラッと出ていたり、
生みの親アビィ役がデブラ・ウィンガーだったり…そんなところも興味深い。
ロバート・アルトマンの群像劇に影響を受けた映画ですね。

キム役のアン・ハサウェイはアカデミー主演女優賞にノミネート。
受賞したのは「愛を読むひと」ケイト・ウィンスレットでした。

  

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