昭和とは遠きにありて思ふもの

音楽を中心に、日常のあれこれを気楽に書いています。

『ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)

2016-10-11 12:50:01 | 音楽
『ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)
今日の空はすっかり秋めいていて、うろこ雲がうっすらと覆っている。
うろこ雲は俳句では秋の季語である。
朝晩の寒暖の差が激しいこの時期に、放射冷却現象によってこのような雲となるらしい。
外出には上着がほしい気温となってきたサインである。
夏の低く垂れ込めた雲ではないから、天気が大崩れする雲ではないことが、素人目にも何となく分かる。

「何となく」という言葉はとても便利で私もついつい使ってしまう。
「明確な理由はないが漠然と。」といった意味であり「何だか」と同義である。
これを先程の文章に当てはめてみると「夏の低く垂れ込めた雲ではないから、天気が大崩れする雲ではないことが、素人目にも明確な理由はないが漠然と分かる。」となって、意味の分からない文章になってしまう。
1966年に発表された、ザ・スパイダースの「なんとなくなんとなく」を思い出す。
かまやつひろしさんの作詞作曲で、井上順さんの歌うこの曲は、カントリー風で軽妙な曲となっており、前作の堺正章さんの熱唱による「夕陽が泣いている」が公称120万枚という大ヒットとなったのに続くヒットとなった。
「明確な理由はないが漠然と」いい歌なのである。

君と逢った その日からなんとなく しあわせ
君と逢った その日から夢のような しあわせ
こんな気持ち はじめてなのさ 分けてあげたい このしあわせを
日本は四季がはっきりとして、美しくていい国だと思う。
「この国に生まれてよかった」は村下孝蔵さんの曲で、ワサビのCMでも使われた。
ワサビは寿司やソバの薬味として日本を代表する香辛料である。
ホースラディッシュ、いわゆる西洋ワサビもあるが、日本のワサビにはかなわない。

春夏秋冬(はるなつあきふゆ) 繰り返す 季節を着替えながら
花に埋もれて 月を待ち 鳥を追いかけ             睦月 如月 弥生 卯月 朝から夕べへと
雪と舞い遊び 雨に濡れ雲をたどり
この国に生まれてよかった 美しい風の国に
ただひとつの故郷で 君と生きよう

華麗なフルートの音色もいいが、日本の原風景とも言える枯れすすきにはやはり尺八が似合う。
フルートも尺八もリードのないエアリードの楽器である。

イタリアの原風景を表現したと言っても過言ではない映画として『ニュー・シネマ・パラダイス』がある。
主要なモチーフは主人公の「人生の回想シーン」にあるが、そのシシリア島を中心とした風景があまりにも美しい。
ストーリーは少しお涙頂戴な感じもするが、エンリコ・モリコーネによる音楽が美しく、ブームの頃はあちこちでコンサートも開催された。
映画館で見た後、私もその映像美や音楽を気に入り、当時はDVDよりも一般的だったレーザーディスクが発売されたので早速購入した。
レーザーディスクは途中で裏返す必要があったが、LPレコードと同じ大きさで、CDやDVDよりジャケットサイズが大きく、夢があったように思う。
ストーリーは、映画好きの少年が映写技師と出会い、当時は発火しやすかったナイトレートフィルムによる火災でその技師は失明してしまう。
少年は兵役や恋を経験しながら、やがて映画監督となる。
映写技師が亡くなったとの報せを受け、閉館した思い出の映画館で遺族から渡されたフィルムを映すと・・・。
映画中のセリフが全てアフレコでとられている。
映写技師役を熱演されたフィリップ・ノワレさんは、フランスの役者さんであるが、2006年に残念ながらお亡くなりになっている。
100本以上の映画に出演した、フランスを代表する俳優である。

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