昭和とは遠きにありて思ふもの

音楽を中心に、日常のあれこれを気楽に書いています。

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2016-10-14 11:01:18 | 音楽
いつも思うことだが、旅は日常を感じる非日常だと思う。
それが国内であれ海外であれ、訪れた地には日常の生活があり、旅人はそれを少しおすそ分けしてもらうのである。
それを旅人の日常の中に持ち帰って、評価して、次の旅へと向かうのである。
風を感じてみる。
夏には風の中に秋を探し、冬には風の中に春を探す。
たとえそれが一瞬であっても、季節の移ろいを肌で探り当てたときには、来るべき季節を先取りしたような気がする。
私は、音楽を聴くことも、映画を見ることも、本を読むことも、絵を鑑賞することも、すべて才能のおすそ分けではないかと思うことがある。
芸術作品を生み出すには、作者の人生があり、偶然があり、ときには打算もあり、それらのすべてが必ずどこかに隠されていて、作品の中からそれを読み解くのである。

現在BSで放送中の「日本縦断こころ旅」を楽しく拝見させて頂いている。
もう6年目になる人気番組のひとつだが、手紙に書かれたエピソードをもとに、ひとりひとりの心に大切にしまってある「こころの風景」を訪れるというもので、道中の食事をするところなども偶然に決めているようである。
昨今の「聖地巡礼」ではないが、火野正平さんの辿ったコースを巡るというようなこともあるのかもしれない。
「人生下り坂サイコー」の言葉は脳裏に焼き付いている。
レギュラー番組になる前の「長崎の旅」(2011年2月放送)を含めると、自転車による旅は延べ564日にもなる。
火野さんの番組が流行ってからか、駅前などで折り畳み自転車を組んでいる光景をよく見かけるようになった。
いわゆる「輪行」ということで、途中までは電車やバスもOKという、番組のルールに則っている。
火野さんは若いころから自転車好きで、10代の頃は琵琶湖一周なども達成したそうである。 火野さんが番組内で「チャリオ」と名付けている自転車は、実は「チャリオ」と軽~く呼ぶような代物ではなく、トマジーニのシンテシー「TOMMASINI SINTESI」(トマジーニ シンテシー)という、イタリアの自転車工房が造ったハンドメイドの高級車なのだそうである。
パーツなどを含めると50万円位するという。
火野さんは東京生まれであるが、中学生から高校生の頃に大阪に住んでいた関係から、ときどき関西弁が出る。
何と子役から芸能界で活動されており、本名の二瓶康一名義で出演していた。
この番組で秀逸なのが、池田綾子さんによるテーマ曲である。
池田さんの透き通るような声は、風を左右に切りながら走る自転車の後ろで、再び出会う左右の風の手のひらが優しく車体を後押ししてくれそうである。
池田さんは埼玉県の出身で、武蔵野音大声楽科ドイツ歌曲を専攻。
番組の収録で屋久島を訪れた際、豊かな自然に感銘を受け、自然を壊さないコンサートの実施を提唱。その後、発起人として屋久島の森の中に1000本のキャンドルを灯し、満月の月明かりを照明とする自然を極力傷つけない、参加者がゴミを持ちかえる音楽イベント「やくしま森祭り」を開催。3年目を迎えた2008年にはイベントの趣旨に賛同した企業やアーティスト、ボランティア参加者の協力を得て、島外からも多くが参加するイベントとなっている。
自然への畏敬の念を、その活動からも楽曲からも感じさせる。

誰だってあるんだろう
こころの奥に
宝物の地図 大切な場所へ

小さな頃は毎日が 不思議の世界で
だんだん顔を変えてゆく雲を
追いかけて走った

手のひらに揺れる木洩れ日は
太陽のかけら
土の匂いがした
それはきっと 宝物

君だってあるんだろう
大切な場所が
思い出すたびに 笑顔になれる
見つけたいんだ その宝物
こころが知ってる ぬくもりを
遠い日の夕ばえ

あのとき言えなかったことも
泣きたかったことも
みんな時を越え
きょうの笑顔に変わってく

ゆっくり行こう
思い出はいつもやさしく
明日(あす)へ続いてる

行ってみたいんだ
大切な場所へ
思い出すたびに 笑顔になれる
探しに行こう その宝物
輝きつづける その場所を
もういちど

中学生の頃ブラスバンド部に所属していた私にとっての旅を題材にした曲といえば、やはり「八十日間世界一周」である。
『八十日間世界一周』(はちじゅうにちかんせかいいっしゅう、フランス語: Le tour du monde en quatre-vingt jours)は、ジュール・ヴェルヌによる1872年出版のフランスの小説を1956年に映画化したものである。
当時のビッグスターが端役で少しだけ顔を出す演出や、日本を含めた世界各国の風景を収めたこの映像は、それらを探す楽しさもあった。
この映画を見たことがない方でも、ほとんどの方がこのメロディを聴いたことがあると思う。
子供の頃お気に入りの番組だった「兼高かおる世界の旅」のオープニングを思い出す。
今も人々の旅情をかきたてる曲となっている。

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