OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

GPSソーラー腕時計

2017-06-23 23:34:07 | GPS Signal Simulator
6月22日から,銀座和光でセイコーアストロンコレクションが
開催されています.

銀座和光:セイコーアストロンコレクション

そのイベントの中で,GPS信号をキャッチした際の針の動きが
体験できるブースに,gps-sdr-simを使っていただいています.



タッチパネルで都市を選ぶと,中央に埋め込まれたアストロンの
針が,その都市の現在のローカル時刻に動きます.

ぜひ銀座和光でGPSソーラー腕時計の機能をご体験ください.
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受信環境の評価

2017-06-21 11:33:19 | 雑記
研究所の屋上に設置したGNSS基準局アンテナの受信環境を
評価してみました.



うわっ…私のサイクルスリップ,多すぎ…?

近所の電子基準点だと,この程度です.



あまりに酷い結果でショック.折角アンテナを立てたのに…

周辺に高い建物がある訳でもなく,受信環境としてはそこまで
悪い条件ではないと思うのですが,何が原因なんでしょう?

【追記】ゼロベースラインのNEO-M8Tはこんな感じ.受信機の問題なのか?

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GNSS信号の脆弱性と社会的リスク

2017-06-20 17:46:05 | 雑記
GNSS信号のjammingやspoofingは,技術的に可能であり,
危険性はあるのですが,現実問題として社会的リスクが
どの程度あり,それを防ぐための投資をすべきかどうかの
分析が必要になります.

これまで,あまり具体的な議論がされてきませんでしたが,
イギリスのUK Space Agencyから,リスクアナリシスの
レポートが公表されました.

Innovate UK: The economic impact on the UK of a disruption to GNSS

位置情報より,精密時刻の混乱による経済的インパクトを
危惧しているようです.
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みちびき2号機のskyplot

2017-06-18 11:19:42 | RTKLIB
高須さんによるRTKPLOTのVisibility Analysisの説明記事.
自分用にメモ.

日記・備考録:6/1に打ち上げられたQZS-2は今どこにいるのだろう
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Ntrip入門

2017-06-11 08:45:42 | RTKLIB
Ntrip(Networked Transport of RTCM via Internet Protocol)は,
GNSSの観測データや補正データの送受信をインターネット経由で
実現するための仕組みです.静岡大学の木谷先生が設置された
GNSS基準局の観測データも,このNtripを使って配信されています.

hamamatsu-gnss.org: 静岡大学浜松キャンパス設置のRTK-GNSS用基準局データの常時配信について

NtripはHTTPをベースとしたTCPプロトコルであり,スマートフォンなど
Webにアクセスできる端末からであれば,Ntripが配信するデータにも
アクセスすることができます.

仕組み自体はシンプルなのですが,Ntripを理解する上で混乱のもとに
なっているのが,そのネーミングです.TCPによる接続ですので,
クライアントとサーバの間で通信が行われます.Ntripでは,
Ntrip CasterがTCPサーバとして基準局からのデータを受信したり,
ローバー局にデータを送信したりします.

このとき,TCPサーバであるNtrip Casterにアクセスする基準局も
ローバー局も,どちらもTCPクライアントになります.しかし,
Ntripのネーミングでは,ローバー局のみをNtirp Clientと呼び,
基準局はNtrip Serverと呼びます.つまり,Ntrip Serverは
TCPクライアントなのです.紛らわしい!



このネーミングのせいで,Ntripのクライアントが基準局の受信機に
直接アクセスするようなイメージを持たれてしまいます.そのため,
Ntripの基準局を設置するというと,サーバを立てることと思われる
かもしれません.

しかし,実際には,Ntrip Serverである基準局もTCPクライアントなので,
どこかにTCPサーバであるNtrip Casterがあれば,自分でサーバを立てる
必要はなく,そこに接続するだけで基準局データを自由に配信することが
できます.

一般に,Ntrip Casterによるデータ配信サービスは,データを受信する
Ntrip Clientとしてアクセスすることはできても,自分の基準局データを
送信するためにNtrip Serverとしてアクセスすることはできません.

ありがたいことに,Ntrip Serverとしても自由にアクセスできるオープンな
Ntrip Casterのサービスがいくつかあります.

YouCORS: NTRIP caster as a Service
RTK2GO: Hassle Free RTK Station

Ntrip ServerからNtrip Casterに送られるHTTPデータはストリーム(stream)
と呼ばれ,それぞれにMount Pointという識別用の名前が割り振られます.
Ntrip CasterにアクセスするNtrip Clientは,このMount Pointを指定して,
自分が受信したいデータを選択します.つまり,Mount Pointは基準局の
名前ではなく,あくまでもストリームの名前です.そのため,ひとつの
基準局からRTCMとBINEXなどの複数のストリームが配信されることもあります.

ちなみに,RTK2GOはNtrip CasterソフトウェアであるSNIPを販売している
SubCarrier Systemsが運用しているサービスです.SNIPは,Windowsで
動作するNtrip Casterで,無償版もあります.

SNIP: FEATURES AND PRICING LIST

無償版ではNtrip Serverを3個まで接続することができます.Ntrip Client
からのアクセス数は無制限です.SNIPで自前のNtrip Casterを立ち上げても
良いかもしれません.

このようなオープンなNtrip Casterが増えて,大学や個人の設置する基準局の
データにいつでもアクセスできるGNSSデータ配信ネットワークが広がるといいな.

【追記】BKG's Standard NtripCaster Version 0.1.5

github.com: roice / ntripcaster
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NEO-M8Tのシリアル出力

2017-06-06 17:04:17 | RTKLIB
u-bloxの受信機で安価なローバー局を自作しようとすると,
CSG ShopのNEO-M8Tがお勧めです.

CSG Shop: UBLOX NEO-M8T TIME & RAW RECEIVER BOARD WITH SMA



USBでPCにもRaspberry Piにも接続できますが,マイコンに
接続しようとすると,UARTのラインが欲しくなります.

基板上には,1.25mmピッチのスルーホールが準備されており,
そこからUARTにアクセスできます.

1.25mmのコネクタというと,JSTのGHシリーズを愛用していますが,
残念ながら表面実装タイプだけで,スルーホールがありません.

他に良いコネクタはないかと探してみたら,HiroseのDF13シリーズが
ありました.

RSオンライン: ヒロセ電機 基板ヘッダ,6極,1列,DF13シリーズ



部品面にコネクタを付けようとすると,他の部品が邪魔をして
うまく実装できません.



裏面であれば,シルクが隠れてしまいますが,ツライチで
取り付けられます.多分,これが正解.



ありがたいことに,このDF13シリーズは,ドローンのコネクタに
多用されているため,ケーブルアセンブリが安価に入手できます.
自分で圧着端子を取り付ける必要がなく,とても便利.

aitendo: 端子付きケーブル [CB-DF13-250]

【追記】aitendoのケーブルアセンブリは在庫切れみたい.
ちょっと高くなるけれど,ここからも購入可能.

JapanDrones: DF13 6ポジションコネクター 25cm
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みちびきのjamming機能

2017-06-03 13:25:01 | みちびき
この新聞記事に関して問い合わせがきた.

The Hankyoreh: Japan to introduce GPS satellite to jam North Korean signals

虚構新聞じゃない…だと!?

たぶん,暗号化された公共専用サービスを勘違いしている.

【追記】記事の中で言及している産経新聞のソースは,これかな?

産経ニュース:日本版GPSを防衛利用へ 北朝鮮の妨害電波を防御
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GEOでGPS

2017-05-21 10:10:51 | 雑記
技術試験衛星9号の外観図に「GPSアンテナ(GEO)」なるものを発見.

@HimawariGoro:最新図

GPS衛星は,地球に向けてしか電波を出していないので,
GPS衛星より軌道高度の高い静止衛星で測位をするとなると,
地球の縁をすり抜けて反対側から漏れてくる電波を捉えることになります.

ESA: GNSS IN GTO EXTENSION OF LION NAVIGATOR MULTI-GNSS RECEIVER FOR TRANSFER TO GEO

GEOではないけれど,Galileoの試験衛星のGIOVE-Aで,同じように
地球の反対側のGPS衛星を使って測位実験をしていました.
懐かしいな.

GPS World: GIOVE-A Uses GPS Side Lobe Signals for Far-Out Space Navigation
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AndroidでPPP

2017-05-20 14:36:51 | Android
高須さんのブログで,CNESがPPP-WizardのAndroid版を公開してることを知った.

Google Play: PPP WizLite

今のところ,搬送波位相の出力をサポートしていないNexus 5Xでしか動作を
確認していないようだ.それだとDGPSと大差ない気がするので,面白くない.
搬送波位相も取得できるNexus 9で試してみよう.

【追記】BlackDot GNSSにNexus 5Xでの測位結果が報告されていた.
疑似距離による測位なので,精度は1~2m程度.

BlackDot GNSS: PPP WizLite

【追記2】Nexus 9 Wi-Fiでは,屋外でネット接続が厳しかったので,
とりあえずLTE接続のNexus 5で試してみました.

CorrectionsとEphemerisは必須なので,IGSのリアルタイムプロダクト
利用することにします.すっかり接続方法を忘れていたので,過去記事を
参考に接続します.

2013年4月3日:IGS Real-Time Service

Ntrip casterはrt.igs.org,ポートは2101とします.Mountpointとして,
CorrectionsにはIGS01,EphemerisにはRTCM3EPHを選びます.





測位精度はともかく,Ntrip casterのアクセスは問題ないようです.



しかし,このアプリ,測位結果のログが残せないのね.
地図上で位置だけ表示されても,精度の評価ができないよ.
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EGG Reentry Forecast

2017-05-04 17:56:03 | 小型衛星
インフレータブルなエアロシェルによる大気圏再突入の
実証実験衛星であるEGGの再突入日時を予想している
サイトがありました.予想では来週に再突入!

SATVIEW: Forecast of reentry location of EGG (41934U)

EGGに搭載されたfirefly GNSS受信機は,順調に動作しているようです.
再突入時のデータも取得できるかな?

【追記】地上から撮影できるんだ.

keck2: エアロシェルを展開した衛星「EGG」大気圏突入迫る

【追記2】EGGは日本時間の2017年5月15日5:40に大気圏に再突入して
ミッションを完了しました.
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