OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

衛星運用局用NTPサーバ

2014-08-28 15:33:27 | 小型衛星
Raspberry PiとGPS受信機を使ったNTPサーバが無事に動いたので,
小型衛星の運用局に設置してきました.

自作のublox基板を使う予定だったのですが,ケースに納まるように,
市販のキットを購入しました.

habsupplies: Raspberry Pi GPS Addon Board

2機の小型衛星を同時に運用していますが,運用局サーバはそれぞれ
独立しているため,NTPサーバも2台準備します.



ケースはRSオンラインで購入しました.高さ方向に余裕があり,
GPS受信機基板を納めるのに丁度良いです.

RSオンライン: Raspberry Pi Type B ケース

アンテナのケーブルを通すために,LANとUSBポートの間の仕切りを
カットしました.ケースの素材も柔らかく,加工は簡単です.



SDカードに書き込んだRaspbianのIPアドレスは,デフォルトでDHCPと
なっているので,これを固定IPに変更します.

$ sudo emacs /etc/network/interfaces

設定ファイルのiface eth0 inet dhcpのラインを,例えば以下のように
書き換えます.

iface eth0 inet static
address 192.168.2.15
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.2.1


これでRaspberry Pi側の準備は整いました.運用局のLANに接続します.



ところが,設定した固定IPにSSHでログインしてntpqで動作を確認したところ,
サーバ名の先頭に何も記号が表示されず,いつまで経っても同期しません.

どうやら一旦電源を落としたため,Raspberry Piのクロックが現在時刻とは
大きく異なる値に初期化されているようです.そこで,クライアントの時刻を
dateコマンドで設定し直します.

$ sudo date --set 2014-08-28
$ sudo date --set 15:33:27


ntpdを再起動してしばらく待つと,GPS受信機のNMEAとPPSに同期できました.

同様に,運用局サーバからも,ntpdateで時刻を設定することができました.

$ sudo ntpdate 192.168.2.15

このとき,ntpdが動作しているとthe NTP socket is in use, exitingという
エラーが表示されます.この場合は,一旦ntpdを停止させます.

$ sudo /etc/init.d/ntpd stop

これで運用局サーバでもntpdで時刻同期ができるかと思ったのですが,
どうも上手く動いてくれません.ntp.confの設定がどこか間違っていると
思うのですが,いまのところ原因不明です.

接続しているNTPサーバはどうせ1台なので,デーモンを常駐させるより,
cronで定期的にntpdateを実行した方が良いのかな?

【追記】しかし,habsuppliesのGPS基板は,ちょっと高い.
1ポンドが170円くらいだから,約6,800円.
Aliexpressで格安のNEO-6Mが1,000円以下で購入できるので,
自作した方が安かったな.
NEO-6Mなら,unofficialなコマンドでrawデータも出力できるし,
RTKLIBでも楽しめそうだ.

【追記2】基板を作ることになったら,I2C接続のRTCも搭載しよう.
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