レモン飴をころがす

本と猫とコーヒー、ドーナツが好きです。あと緑色。

昔の憧れとの再会

2017-04-21 21:58:32 | 日常のこと
高校一年生のとき、素敵な文章を書く人を知っていた。その人はネットでちょくちょく文章をあげていて、わたしは更新が今か今かと待ちわびていた。彼女の作品に惚れ込んでいた。

最近、6年前に陶酔していた作者の作品と思わぬ再会を果たした。わたしはいつも通り、ネットで無料漫画をチェックしているときだった。妙にストーリーに引き込まれた作品があった。1話無料だったがそんなのじゃ足りなかった。もっと読みたいという欲がどんどん膨れ上がった。それは作画と原作者が分かれている漫画で、原作者を見ると知っている名前だった。胸が詰まるほど懐かしい名前。好きだった人がさらに素敵になって会いにきた感じ。ワクワクした。

どうやらこの6年で携帯小説のみならず、本も出していたみたいだった。思わずアマゾンを開く。三冊もあった。一冊はわたしが16歳の時おっかけていた小説。もう二作は見たことがない作品でワクワクした。すぐに買って、届いて三冊一気に読んだ。既読の本は、言いようのない懐かしさと高揚感で胸がいっぱいになった。自身の経験と重なるところもあり、感情移入がしやすい本だった。二作目三作目を今日一気に読み終えた。

........違和感。

前ほどドキドキしない。なんでだろう。主人公がハイティーン世代で、わたしがもう高校に通っていないから?それとも主人公みたいに美術部に入ったことがなかったから?
考えてみたもののしっくりこない。


そうか、ちがう。たぶんわたしが変わったんだ。
昔、本気で
面白い!!
胸がときめく!!!
誰かに一刻も早く伝えたい!!
と思ったものが今、平坦、甘いと思うようになってきてしまった。

この事実にわたしは少なからずショックを受けた。
ずっと共に歩んできたと思っていた16歳の自分をどこかに置いてきてしまったみたいだ。自分の一部がごろっとなくなったみたいで切ない。

しかしなんで、たまたま出会った作者の原作漫画は、面白いと思ったんだろうとわたしは不思議に思った。じっくり考えたのだけれど、買った3冊の小説は作者の小説人生序盤の作品らしい。高校生が主人公。漫画は比較的新作。主人公社会人、御都合主義は変わらないが前ほど甘くない。

なんとなく、作者自身が年を経て変わってきて作品も進化しているのではないかなと思った。つくづく単純なものだと思うけれど、 それに気づいたらとても嬉しくなった。

また大人の恋愛、テンション低めで描いてほしいなと、勝手に考えながら今日も陰ながら彼女を応援している。
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