押切孝雄の「社長の本棚・映画」

社長には想像力が必要です。社長の方、これから社長になる方、社長の器の方のための本と映画

書評:『青木雄二の世界文学講座 ドストエフスキー罪と罰』青木雄二・著

2011-05-09 06:05:00 | 書評: リフレッシュ本
本書は、ドストエフスキーを敬愛する青木雄二による書籍で、
「罪と罰」の副読本と考えるといいでしょう。

先日紹介した世界史講義の実況中継の青木裕司さんの講義の中で、
ドストエフスキーを称賛していました。

そこで、本書を手にとりました。

青木雄二さんの主張では、
資本主義社会は資本家が労働者を搾取する社会です。

そして、「黒いカラスも白いと思えば白く見える」というような観念論は奴隷を助長します。
だから青木雄二さんは、最終的に唯物論に行き着きました。

青木雄二さんが他界して数年がたちますが、
現在は、資本主義がさらに行き過ぎた金融資本主義社会に入っていると言えます。

持てる者がもっと持ち、待たざる者がもっと転落していく社会。
青木雄二さんが憂慮していたことが現実になってしまっているように思えます。

青木雄二の世界文学講座 ドストエフスキー罪と罰
クリエーター情報なし
講談社



◆書評執筆者: 押切孝雄 MSc.
WEBブランディングのカティサーク
執筆した本:『グーグル・マーケティング!』(技術評論社)
『実践!グーグルマーケティング』(毎日新聞社)
『グーグル会議術』(技術評論社)
『YouTubeビジネス革命』(毎日新聞社)

押切孝雄のツイッター