おせっちゃんの今日

平凡な主婦の平凡な日々のあれこれ帳です。
自分への応援歌でもあります。

へちま水

2016-10-18 16:35:28 | 雑記
夫がご実家が山梨の友人に、大粒の、香り高いブドウをもらってきました。それをいただきながらの会話。

「美味しいね。さすがに産地の選りすぐりのものなのかなあ。日頃のスーパーで買ったものより断然おいしいね」
「口の贅沢ね」
「あんたの実家では、ミカンは栽培していたけれど、ブドウは作っていなかったの?」
「その頃、山口県ではブドウはあまり栽培してなかったと思いますよ。西日の当たる家でね、西日除けに3畳ほどもある棚を作ってブドウの苗を植えたこともあったのだけれど、虫がついたり、病気になったり、房に紙袋をかける方法がよくわからなかったり、結局食べられるようなものは取れなかったと思います」
「それで、西日はどうしたの?」
「へちまを植えました。これは見事に育って、棚一杯が緑の葉で覆われ日陰を作ってくれましたし、長さが50センチを超えるような立派なへちまが沢山ぶら下がりました。炊事場で使う、お風呂で使う、農機具などを洗う、そんなたわしはこのへちまで間に合っていました」
「へ~え、日陰だけでなくたわしにもなったのだね」
「うん、それだけではないのよ。もう一つ、役に立ったのよ。へちま水。秋がだんだん深まって、西日の熱もあたたかさで恋しくなると、棚の4隅の柱をよじ登っているへちまの弦を地面から50センチばかりのところでばっさり切るのよ。そしてその50センチの先を酒などの1升瓶に差し込んでおくのよ。この時、間違えてはいけないのが、びんに差し込むのは地面からの弦で、その上に伸びている弦ではないのよ。へちまがこんなに水を吸い上げているのかと驚くほど瓶の中にはへちま水が溜まるの」
「ふ~ん、それでそのへちま水は何に使うの?」
「物のない時代でしょう。これが天然の化粧水になるのよ」
「効くのかい?」
「効くと思って使ったみたい。ミスマッチのようだけれど、父がこれに凝っていてね、顔や手足にペタペタつけていたのよ。防腐剤など添加物のないまさに自然化粧水なのだけれど、そのママでは腐ってくるわよね。何かいい防腐方法はないものかと考えたらしいけれど・・・。さてどうしたのやら、覚えがありません」

ペタペタへちま水をたたきつけていた父の姿を、思い出しました。
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2 コメント

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ヘチマ (あきこさん)
2016-10-18 19:52:33
ヘチマはとても役に立つものなのですね。

素人には乾燥させるところが難しいものです。

青い皮をつけたヘチマを繊維だけにする仕方がわからず、水の中で50センチの太いヘチマを腐らせてしまいました。
昭和の50年代に近所では、どなたにも教えていただけませんでした。
あきこさん (おせっちゃん)
2016-10-18 23:31:55
よく覚えていないのですが、採り入れたへちまは、日に干しておいたように思います。からからに乾いたら、外から棒でたたきました。中の網目状の中から黒い種が零れ落ちてきますし、青い外の皮も乾いておればひび割れて剥がれ落ちるのではなかったかしら?

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