杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

アクアマリンふくしまへ行く+(プラス)

2012年02月17日 | 日記

 

(「はてなブログ」に引っ越しました。該当エントリーはこちらです。)

 

「スパリーゾートハワイアンズ」に一泊した翌日、今度は震災後に復旧したもう一つの施設、「アクアマリンふくしま」を訪れました。
震災時はここも津波に襲われ、停電により中の魚達が全滅、その後全国からの支援を受けて何とか開園にこぎ着けたと聞き、ここも以前から訪れたいと思っていた場所でした。

到着した時は館の周りのあちこちで復旧工事が行われていました。そしてその様子を見ると、ここらもかなりやられた事が分かります。
館本体がここまでちゃんと残っていた事は奇跡に近かったかもしれません。



館内に入ると太古の世界コーナーがあり、そこからエスカレーターで一気に4Fまで昇り、屋外展示を見ながら下ってくるという作りになっています。
(↓ パンフレットより)


屋外(実際は屋内ですが)水槽には福島の海・川に棲む魚がこんな姿で展示されています。



1階の大水槽を泳ぐいわしの群れもここで見られます。



続く熱帯雨林の館では高温多湿の気候が再現されていて、おかげでカメラのレンズが曇ってしまい撮影は断念。



ここから2Fの「サンゴ礁の海」とか「オホーツクの海」などの水槽展示に繋がっていきますが、やっぱりちょっと寂しいですね。




「潮目の海」の大水槽ではアザラシが悠々と泳いでいました。


すぐそばで何枚も写真を撮っていた人がおりましたが、どうやらこの人ブログスタッフの方だったようで、この日の事が「アクアマリンふくしまの復興日記」に掲載されておりました。
このゴマフアザラシの名前は「きー坊」というのですね。

三角形のトンネルを抜ける時のいわしの群れ。他の大型魚ももっと見たかったですね。
(クリックで拡大)


ちっこくて可愛い「ナメダンゴ」、目玉が愛らしいのですがうまくピントが合いませんでした。



タッチプールにはヒトデやアメフラシ、大人しいトラザメなどが。触りませんでしたが(^^;)。





おみやげショップにはちょっと触手をそそられるものも。そういやここ、「シーラカンス」でも有名だったのですね。



という事で「シーラカンスの世界」に。剥製が展示されてます。



ところが展示室は只今改修中、2月いっぱいは見られません。残念!



今回僕のコンデジではあまり大した写真は撮れませんでしたが、代わりにこちらの方が素晴らしい写真を挙げておりますのでぜひご覧になって下さい。

「アクアマリンふくしま」はようやく復旧したとはいえ、以前の様な姿になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
でもここも福島県では重要な観光施設、何より子供達にとっては楽しい空間です。この日も幼稚園児達が先生同伴で訪れていました。
シーラカンスをはじめ、海獣コーナーも工事中でまだまだ見られなかった所もあって後ろ髪を引かれる思いではありましたが、改修工事もひと段落してもっと暖かくなった頃、また訪れてみようと思いつつ福島県を後にしたのです。

今回の旅は一般道を利用し、国道6号線を南下後南相馬市から県道12号線、そして県道349号線を経由していわき市へというルートだったのですが、途中こんな標識を見た時などは、「あの日」避難した人達もここを通ったのだなとふと感じ入ってしまいました。



福島県は今、どうしても暗いイメージが県全体を覆っている様に語られがちですが、実際は決してそんな事はありません。そしてここには、見るべき所がいっぱいあります。
実は今回のルート上には野尻blogで紹介されていた「星の村天文台」とか「UFOふれあい館」、そして「あぶくま洞」などもあったのですがすべて素通りでした。ここもいずれまた行ってみようと思います(でも「リカちゃんキャッスル」にはしっかり寄りましたけど(^.^))。
そして本当にささやかではありますが、これからもこんな形で福島を応援していこうと思います。



で、帰る途中、そういやまだ見ていなかったという事で、途中道草して白石城に寄ってみました。
ここは伊達政宗の重鎮「片倉小十郎」の居城であり、近年は女子のファンが多く訪れる様になったとか。



ところが震災の影響はこんな所にも。白壁がばっくり落っこちておりました。



白石城全景。ここの中庭では色々なイベントが行われます。



でも被害は天守閣にまで。これを直すのも一苦労です。



お土産屋さんの玄関先にはこんな立て看板が。近年の女子ファンの増加もこれの影響が大きいそうで、そこの所はこちらの解説をご覧下さい。



お土産は堂々とこんなのが。





今じゃ地元では、「小十郎プロジェクト」なるものを立ち上げて大いに頑張っているようです。
ちなみにわが仙台にも「伊達武将隊」がおり、しっかり白石市ともコラボっております。

今回は駆け足の旅行でしたが、地元のこういう頑張っている姿を見ると我々もまた勇気付けられる気がします。
震災からもうじき一年、被災地の姿を見るとまだまだ先は長いと言わざるを得ない状況ですが、そんな中で私たち自身に一体何が出来るのか、多分これからも色々考え続ける事になるのでしょう。
ただ一言言えるのは、自分達の出来る範囲でやれる事をやり続けるという事、それが一番大切なのだと思うのですね。
たとえそれが些細な事だったとしても。


・「アクアマリンふくしま」のHPはこちら
・「白石市観光協会」のHPはこちら



12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シーラカンス (Poisonous_Radio)
2012-02-18 08:42:10
僕も先週行ってきましたが、シーラカンスお休みで残念でしたよね。
春になったらリカちゃんキャッスルとアンモナイトセンターにも行こうと思ってます。
戦国BASARA (Poisonous_Radio)
2012-02-18 08:45:26
戦国BASARAはアニメ化もされていますが、ゲーム同様すさまじい荒唐無稽っぷりで、いっそすがすがしいですよ(笑)
EM石けん (Poisonous_Radio)
2012-02-18 08:48:12
連投すみません。
宮城県南部は婦人団体や教育関係,行政にまでEMが入り込んでいる先進地ですorz
皆さん善意でやってるから、どうしたらいいのやら...
いわきへはもう一度 (OSATO)
2012-02-18 09:51:05
いらっしゃいませPoisonous_Radioさん。

ブログの方拝見しておりました。皆さんお集りになって中々楽しそうでしたね。
今回は本当にシーラカンスが残念でした。でもアクアマリンがすべて復旧した時の楽しみとして取っておこうと思います。あのフィギアはその時のおみやげかな。
リカちゃんキャッスルは中々楽しかったですよ。ぜひお子さんとご一緒に(^.^)。

戦国BASARAは一度見てしまうと、あまりのあれさに思わずハマってしまいますね(笑)。

EMはねぇ~。
今では県南だけじゃなく県北でも盛んですよね。
まあ地元経済に少しでも貢献してるとなるとまさに痛し痒しなのですが、願わくば、入れ込み過ぎてあちらの世界に取り込まれない様、十分気を付けて欲しいですね。
Unknown (もも)
2012-02-18 11:41:36
動物園や水族館が大好きな性なので、大水槽で悠々と泳ぐお子ちゃんアザラシ、見てみたいです。
魚と同居でいいのか?と思ったら、やっぱり食べちゃうんですね。

「アクアマリンふくしま復興日記」ブログで震災からの足跡を見てましたが、
何というか壮絶でした。飼育生物の9割が死滅したとかで(主に電気が途絶えた為)。救える生き物は救い、後は死んでいくのを見守るしかないスタッフの方たちの無念は、想像するしかできませんが。
協力体制があって、復旧の見通しが立ったから良かったものの、地震・津波被害地域の施設ひとつひとつが、今もそれぞれに苦闘されてるのだなと。
スタッフの苦労 (OSATO)
2012-02-18 14:47:28
いらしゃいませ、ももさん。

水族館や動物園など、生き物を相手にしている所のスタッフの苦労は本当に大変だったでしょうね。
自分達も被災しながら、必死で復旧に取り組む姿には頭が下がります。
地元では「マリンピア松島」という水族館がありますが、ここもまた大きな被害をうけました。
この時の模様がこちらで紹介されてます。↓
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110422/dst11042222580059-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110427/dst11042714310012-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110428/dst11042818050021-n1.htm
このスタッフの苦労に報いる上でも、こうした施設はどんどん訪れたいと思っております。
行って参りました (もも)
2012-03-26 10:44:52
行って参りました。子供が多いと思ったら春休みなのでした。
シーラカンス展示もばっちり。主体的に調査・研究されてるんですね。
別々の場所に避難していたトドのペアが戻ってきていて、一年の別離からの再会でラブラブで泳ぎ回っていました。時間目一杯楽しんできました。
当然ですが海ってつながってるんですね。日本は海洋資源に依存してるのだから、もっと海や海洋生物への理解を深めなければと、おそらく正しく啓蒙されてきましたです。

内陸生まれなので港湾施設になじみがないのですが、港の復興も重大なのですね。
公共の施設は過剰と思える程の安全の設計をし、その為に時間もお金もかかりますが、その意味はあるのだなと納得しました。対策していた建物の被害は最低限だったようです。が、設備の保守はどうすればよかったのでしょうね。(バックヤードツアーも参加して、夥しい配管や電気設備を見てきました。見えない所で配管だらけです)。塩水を被ったらどうしようもないですねえ。密封する訳にもいかないし。

ハコモノではないブレのない行政の方針も勿論大切ですが、タテだけでなくヨコの連携も非常時に役立ったのだな。

ひとつ残念なこと。電車とバスの接続が悪かったです。
いつかリベンジを (OSATO)
2012-03-30 12:43:44
>ももさん

おお、行ってきましたか、何よりでした。
シーラカンスとも海獣達とも会えたんですね、いいなぁ。
僕が行った時はタイミングが悪かったので、今度はリベンジのつもりでまた訪れたいと思ってます。
その時はぜひバックヤードツァーにも参加しようと思います。
みんな、頑張っている (yuki)
2012-04-25 18:19:59
先日、近く(といっても、車で45分)にある「なかがわ水遊園」を訪れました。ここは淡水魚中心の、小さな水族館です。でも、ここでも「アクアマリンふくしま」のお魚を受け入れ、保護したそうです。ちょっと嬉しくなりました。
FIGHT7という催しが (OSATO)
2012-04-25 23:13:21
>yukiさん

どうもお久しぶりです。
紹介していただきました「なかがわ水遊園」をちょっと調べていましたら、ここも含めた北関東の7園が連携したスタンプラリー、「AtoZ 絆プロジェクト FIGHT 7」という催しが行われているみたいですね。
この詳細がアクアマリンふくしまの復興日記で紹介されておりました。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/8662797.html
催しの主旨がこの日記で紹介されていますが、ここでも改めて紹介させてもらいます。
(引用開始 ↓)
>東日本大震災から1年経った今なお、被災地では復興までの道のりは遠く、被災者の皆さまもやすらぎの日々
を取り戻せない状況です。私たち動物園・水族館も原発事故の風評被害によるお客様の減少は続き、大変厳しい状況ですが、7園館が連携協力し合って、風評被害払拭とともに、お客様に動物とのふれあいと癒しを提供し、元気をお届けします。
(↑ 引用終わり)
こういう支援の姿は本当に素晴らしいですね。

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