アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

アキとメラで行ってほしかった

2017年02月21日 | Weblog
 ワシントンで日米首脳会談があった2月10日、安倍晋三首相に同行していた昭恵夫人は「聴覚障がい者のための総合大学」を訪問したという。ファーストレディーのメラニアさんは行かなかった。メラニアさんにも同行してほしかったけどね。なぜかって?メラニアさんが、行くと行かないとでは、「障がいをもつ人への、差別・虐待」に大きな違いが出ると思うからです。どんな用事があったかは知りませんがね。

 障がい者への、虐待・差別が大きな問題になっています。虐待・差別をする人格は、幼少時から出来ている。「感性を育てられない親」に育てられているから。また、そこへ持って行くかって?持って行きますねえ。小学校低学年で、平気で差別用語を連発している子がいます。障害をもつ人を平気でバカにする。そういう子には、厳しく注意すればいいだろうって?そういう子は、「自分は正義で、注意する方が悪い」のです。「そういう事を言っちゃダメダよ」という注意で変えられるモノではありません。

 「ショウガイシャ」の漢字表記はどうしたらいいか?など、どーでもいい。ショウガイシャにとって、「自身のありのまま=普通」なのです。そのことさえ理解できるといいのですがね。特別扱いは、必要ない。ただし、「手助けが必要な場合」は、あります。
 「自分の普通」と「相手の普通」は違う。違いが解る人は、虐待も、差別もしないのですが…

 障がい者といっても千差万別。「障害者基本法」という法律があります。この法律において「障害者」とは…
 「身体障害、精神薄弱又は精神障害があるため、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう」。
 法律的、行政的見解ってのもありまして、「てんかん、自閉症、難病は、法文のどこに該当するか」に関して、わざわざ確認している。不満はないですがね。それほど千差万別であるということ。

 ビックリ腰ではありますが、毎日プールに通っています。(ギックリ腰8週目に入ります。おかしい?もうとっくに完治していなければならないはず。自己診断では、当初はギックリ腰だったモノが、治癒して脊柱管狭窄症へ移行した…)
 で、30歳代と思われますが、耳の不自由な男女(多分夫婦?)とプールでご一緒します。その昔は、「聾唖者」という言葉がありました。「差別用語だ!」ということで、「耳の不自由な人」という言い方になってきました。このカップル、プールの水かさを増やすおばさま達とも仲がいい。

 どうやって会話しているのか?水かさのおばさまたちは、手話が得意なのかって?水かさおばさまたちは、普通に話しています。耳の不自由な女性の方は、相手の口の動きで「言葉を判断できる」のです。そして、自分の口(声帯)から声を出す。こうなるまでに、どれだけの苦労があったでしょうかねえ。尊敬しますよ。男性の方は、相手の口の動きは読めるようですが、発声がなかなか難しい。
 私は、そのカップルとどういう距離を保っているかって?特別なことをする必要がないわけでぇ、挨拶するだけです。
 プールの水かさを増やす太めのおばさま達とも友達になる必要もないので、挨拶するだけです。

 耳の不自由な人の為に、手話通訳があります。最近は、知事の定例記者会見に、手話通訳を導入する都道府県が増えているのだそうで…。
 反対なのかって?反対なはずないでしょ!ただ・・・。
 定例記者会見に手話通訳者を入れるのって…行政側のすることなのかなあ?逆でしょ!記者会見は、もともと報道側がまとまって申し入れたことが始まり(行政監視のため、報道団体側が主催してきたもの)。それが、行政側が、「記者会見は広報」という意識を持ち始めた。そのため、「手話通訳」を導入しはじめている。日本新聞協会とかが導入しているのではなく、行政側がですよ!

 つまり、「行政は、障害をもつ人のためにこのようなことをしているんですよ。障害をもつ人に手厚いんですよ!褒めてね!」という宣伝?
 宣伝しちゃだめなのかって?「障がい者に手厚いんだぞ、我が県は!」ってのはダメでしょう!障がい者を利用しているわけで。
 手話通訳者を付けるのは、「行政側ではなく、報道団体側」、これなら誰しもが納得する。行政側としては、報道側に、「手話通訳者をつけてはどうか」と、進言する形にしなければ。
 「どっち主導でも結果は同じだろう!めんどくさいこと言い出すな」って?大事なことだと思いますがね。「長い前置きで、言いたいことはそれだけか」って?
 それだけのつもりでしたが、「手話通訳」について、もう少々・・・。

 …南アでの「マンデラ氏追悼式にでたらめ手話通訳」が堂々と登場していました。当時の米国大統領のオバマさんも出席しておられて…オバマさんのほんの数メートルの所に、「身元がわからない男(自称手話通訳者)」が立っていた。危ないでしょう。身元の分からない男を簡単に大統領に近づけるなよ!手話通訳者なら、どこへでもフリーパスなのか?おっと、警備の問題じゃなかった。

 その、手話通訳者、踊るような手話…「ヒップホップか?」ってくらいキレキレ。私など、「素晴らしい!南ア最高の手話通訳者なんだなあ!」と、感心して観ていましたよ。
 で、それが全くの偽物と知ったとき、実に複雑な気持ちでした。
 これって、「耳の不自由な人を嘲笑している」わけですよね。差別用語を連発している小学生並。こういう人が出現したのは、「手話」を理解しない人が圧倒的に多いから。みんなで手話を習おうというのではありません。「手話」を、ゲスな笑いをとるモノにしてはならないという意識を広めなければと思うのです。

 ワシントンD.C.の「聴覚障がい者のための総合大学」では、「手話」もやってるのかなあ?米国の手話と日本の手話は当然違うわけで…南アの手話も日本とは、違うわけで…。