Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

TTバイクで横浜~浜松プチキャノンボール

2017年06月19日 | 長距離

西へ西へ



きっかけは出張でした。

金曜日、仕事で新安城の駅に降り立った。駅の北口でバスをまっていると、目の前が国道一号線なのに気づく。
なんか見たことのある風景だ。交差点まで歩いてゆく。広がっていた光景がこれ。


数年前の記憶がフラッシュバックする・・・

ここは4回ほど、自転車で通ったことがあります。
2007年 GWひとり東京→大阪(一泊)
2007年 Bチーム第一回大阪→東京(二泊)
2008年 Bチーム第二回東京→大阪(二泊)
2010年 夏休みひとり横浜→高知→しまなみ→境港(島根)

特に浜名湖以西は7年ぶりになる。道の記憶は鮮烈だ。一度行きたくなると熱病にうなされてしまい、この熱病を冷ますには走るしかない。
これがきっかけになったのか土曜日の夜突然Go Westをたくらみ始めることになる。
日曜日が父の非ということもあり帰宅門限を午後2時に設定。豊橋ゴールにするとして、到着を11時に。適当にルートをひいて、深夜1時に出ることに(楽観的)。
だめなら浜松~静岡間のどこかでリタイアすればいいや、ということで。

この週は大きな会議があったり、プロジェクト関連で大波にもまれ、ほだされ、流され、しかも6月は毎週土曜日出勤なので全然自転車に乗れていない。体力に自信はないものの(特に体幹)、このまま乗れないでいると大きな負の連鎖に陥ってしまいそうな気がしていた。(脚はフレッシュでしたけど)

というわけであまり入念に計画をせずスタート。このルート、浜名湖までは庭なので(←おおきくでてみる)、天気と体力さえあれば特に下調べは不要なのがよいところ。
夜一時にYOMEの(半ば諦め?)視線を背中一杯に受けてスタート!お土産のリクエストを聞いたところ、『無事にかえってきなさい。』はい、安全第一で行ってまいります。


出発前に利根川タイムトライアルにむけて限界まで下に向けていた可変ステムの角度をロング用に変更(マイナス30度→マイナス20度)。これは正解。

まずは246を西へ、西へ。真夜中で交通量少なく、涼しい。今日は超超ロングなのでTTバイクとはいえ追い込まないようにする。DHバーに上半身を沈めて心拍140台を越えないよう管理しながら進む。風は無風。
いつものように246で相模川を越えて、いつものように善波峠・・・のつもりですが起伏をきらって(とはいえ秦野近辺で登りますが)、愛甲石田の手前で小田原厚木道路の側道へ。
ここが走りやすい走りやすい。流しながら走っても厚木西~平塚ICの6.5kmはAv 37km 242W 148bpmだった。数値を見てもそんなに追い込んでない。

ただし、夜の小田厚は文字通り墨を垂らしたような。ライトはハイパワーのハイビームでないと危険です。深夜3時、DHポジションでご機嫌巡航していたら目の前に轢かれた狸の体が現れ、あやうく田んぼに落ちるところでした。

順調に平均速度を33km/hまであげて御殿場の登りに差し掛かるが、やはりハイペースだったか、ここら辺から疲労感が出てくる。ただし、過去TTバイクで来たときより平均は1キロ速い、それを励みに西へ西へ。

駿河小山の手前でコンビニ休憩。ここからの登りで平均速度を大いに下げてしまうことになりますが、なるべくキビキビ走るようにして、頂上で平均速度を見たら29。これなら御殿場からの高速ダウンヒルで一気に取り返せそう。

246の御殿場から沼津への下りはまさにパラダイス。52-11Tのトップギアは早々に回しきってしまう。まだ早朝で交通量が少ないので、DHバー握って下ることができ、沼津の町へ降りたころには平均速度は31.4に。結局ここからほぼ一定の平均速度でゴールまで走り続けることになった。

沼津から富士までは海沿いの一直線道路。車の交通量が多いと順風で結構楽ができるが、このときはほぼ単独走+やや向かい風。ここまで走行距離は100kmを越え、長時間DHバーを握って同じポジションをとるのが辛くなってきた。原因はおそらく、体幹が衰えているのと、背中のリュック。また、DHポジは基本前のりですから、後ろ乗りで使える筋肉よりは疲労蓄積が早い気がする。(翌日のダメが前半分に集中しているのがその証左)なるべく楽な出力で、低めの心拍(140くらい)を心がけますが、DHポジだと数分で心拍は160まであがり、息ぐるしくなってDHポジションをやめてしまうという悪いサイクルの繰り返し。この区間は修行でした。


長い長い長い長い海辺の一本道の修行が終わり富士の町へ。吉原、田子の浦、富士市内を通過、


富士川をわたって蒲原へ。

天気予報によると静岡県中部は強い東風が吹き、私の背中を押してくれるはずなのですが、いつまでたっても無風です。

由比の町を過ぎ、(こうやって後日文章を書いていると簡単に『Xの町を過ぎ』と書けますが、実際一つの町を走り抜けるのは本当に大変です。)国道を跨るトリッキーな陸橋を越えて太平洋自転車道区間へ。



清水駅の前大きく右折すると静岡市内をつっきる直線道路。ここあたりでやっと、追い風が吹いてきました。交通の流れにものり巡航も30後半へ。静岡市内で160km経過。前来た時はこれがゴールでしたが、今日はやっとスタート地点という心理的距離なのが辛い。藤枝以西が追い風らしいので期待して進む。

安部川を渡ると、丸子の街、そして宇津ノ谷峠が近づいてくる。ここからは広いバイパスの道を緩やかな登り基調なのだが、なんだろう・・・?

調子がいい。すこぶるいい。
緩斜面なのに、時速30km後半でている!なんでだ!・・・

追い風だった!


宇津ノ谷道の駅で大休憩。ここにいたるまでも積極的に補給していますが、それに輪をかけてご飯の大盛りをどかんと。
鯵のほぐし丼でした。隣は焼津港だしね。

ここからは東海道このルートの白眉でもある宇津ノ谷峠。ここには東海道の宿場があり、明治時代のトンネルがある。バイパスのトンネルの側道に歩道があるので、こちらをいけば時間の節約はできるが、ここは観光を重視。


山間の集落が見えてきた。




おそらくこの風情は数百年かわっていないのだろうな。


激坂の石畳を越えてゆくと、明治の隧道が見える。

ここを越えると焼津(島田)、そして金谷へと続いていく。あとで地形図を見ていくとわかるが、静岡のこの辺りは山地の尾根が海岸まで張り出している地形があって、そういうところが東海道の難所の峠となっている。丸子の宿であったり、これから超える日坂の宿であったり。一度スピードを落として東海道の宿場町を味わいながら進んでみたいな。

島田の街にでてからの爆風追い風に期待していたが、風はおさまっていた(涙)。次は大井川を越える。





次の峠(丘?)は金谷の先の牧の原台地。茶畑が前方に見えてくるとはじまる。標高は200mちょっと。登りが始まると、いままでピクリとも動かなかった平均速度表示が下がりはじめる。この数値変化には無力なので、表示を切り替えて考えないことに。

今回改めて気が付いたが、牧の原台地は東から登ると二段階になっているらしい。一度諏訪原城跡のピークを越えて日坂を転がるように落ちていくと、そこからずっと下りではなく、小夜の中山でもう一度登り、そこから下りとなる。標高は250mくらい。箱根峠と鈴鹿峠とならぶ、東海道の3難所だそう。ゆっくりキビキビ登っているので難所というほど悲壮感はなかったが。


YOMEが幼少の頃この近くの大須賀に住んでおりまして、ピークの近くにある子育て飴の売店がポイントらしい。ここで家族に生存報告をしてから、西へ西へと進む。

10時近くになり、街道の交通量が増えてくる。地元の民が買い物などにでてきたのかな?ちょっと路肩を走っていても、心がざわざわします。ここまで来て飛び出してきた車と接触等したくないので、細心の注意をして進む。

浜松まではあと掛川~袋井~磐田となった(うろ覚え)。街道脇にもハンバーグの『さわやか』が増えてきたような。
数時間後、新幹線の車窓から掛川城本丸がちらっと見えたが、自転車だと掛川から浜松までは永遠に感じました。新幹線だと「あっ!」という間で反則ですよね。

やや追い風が復活してきたので、DHバー握れるときは前傾して、呼吸が苦しくなったらリラックスポジションにして、を繰り返して進む。磐田の丘(これは最早ただの斜面)を越えると、浜松の街が見えてくる!ここまで来て、豊橋は時間オーバーで諦め、ゴールを浜名湖弁天島にすることに。



そして前方に天竜川が見えてくる。小さくガッツポーズ。

数年前に横浜~浜名湖TT(TTバイク)したときは途中健康ランドで一泊してAv 28.5。今回はメータ読みで現在Av 31.4。やはり晴天と追い風はすごいな。

このあとバイパス風味(自転車も走れます)の国道一号に乗り、ゴールの浜名湖までは追い風ヒャッホーだぜ・・・とか目論んでいました。
しかし風は横風にかわり、ちっとも背中を押してくれない。加えて路側帯の凸凹舗装が体力と集中力を奪う。
ゴールを数キロ先だと見積もっていたが、実は数十キロ先だった。「もうきっつ~い!助けて~!」とひとりごりながら走っていました。
自分の豆腐メンタルが音をたてて複雑骨折してゆく・・・雨も降ってきた。

そして出発から8時間と50分、東海道五十三次舞阪の宿、浜名湖に着弾したのでありました。




記録は:

距離 265.3km
移動タイム 8:43:13
経過タイム 11:54:59
獲得標高 1,561m
NP 241W
平均スピード 30.4km/時(メーター読みは31.3km)
心拍数 145bpm
ケイデンス 82
パワー 203W
カロリー 7,107

次回(あるんかい!)へのメモ
① 天気予報はしっかり調べよう!今日は追い風区間がおおくて◎
② DHバーを長い時間握れるよう、背中にリュックはやめよう
③ ホテルのお風呂は午後二時からだ良く覚えておけ

二時の門限に間に合わせるためにそのままトンボ返りしなければならない時間でありましたが、あまりにも汗臭いため、ホテルで風呂+コインランドリーでさっぱりきれいになり、横浜へ。


高速巻き戻し再生。おいらが八時間半かけた道のりを、ひかりは一時間ちょっとで巻き戻す。
夜はとてつもない疲労感とたたかいながらの父の非、じゃない父の日となりました。

次はいつなのだろうか・・・?
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