大阪ボランティア協会・事業レポート

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裁判員ACT通信 7号 ~裁判員交流会報告~「話したい。でも、話せない」経験者の本音

2014-04-23 15:51:55 | 裁判への市民参加を進める会(裁判員ACT)
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~裁判員交流会報告~
「話したい。でも、話せない」経験者の本音

 4月5日(土)の裁判員交流会には、裁判員経験者、今年度の候補者、元候補者、学生、弁護士、研究者、記者など、さまざまな立場の市民21人が参加しました。ほんの一部ですが、交流会でのやりとりを再現してみます。

A(裁判員経験者):守秘義務があるので評議の内容は話せないが、本当は自分の経験を皆さんにお話ししたいし、理解してもらいたいです。皆さんがいちばん知りたいのも評議の中身だと思います。しかしこれを話すと罰せられることになり、一生抱えていくしかない。活発な評議を保障するために守秘義務が必要なのはわかりますが、裁判後はこれが重荷になります。裁判長から法廷で見聞きしたことは話していいと言われましたが、法廷で見聞きしたことと評議の内容が重なっていることも多く、話せる範囲がどこまでなのかが難しいです。
B:私の友人にも裁判員をしたという人がいますが、裁判について一切何も話しませんでした。どこまで話していいのか理解できなかったのじゃないかと思います。
C(裁判員経験者):守秘義務は罰則規定がある以上大事なものです。しかし、大事な割には明確な線引きをしていない。説明の書類を渡すこともなく、口頭での説明もあいまいです。裁判の内容にもよりますが、守秘義務の線引きがわからないと、法律を犯さないために何もしゃべらないという気持ちの経験者が多いと思います。
D:同じ裁判をした人同士なら守秘義務はないのですよね。
A:裁判中はただ必死に務めているので、終わった時はほっとしてお互いに連絡をとりあう必要性は感じませんでした。そういうことを考えるのは半年とか、もっと時間が経ってからです。
C:被告人のその後も気になります。裁判員に責任を負わせておきながら、報告がないのはどうかと思いました。判決を出した時の被告人の表情が印象に残っており、私は「刑が短くて良かったと感じている」と思っていました。裁判長からの手紙で被告人が控訴したことを知りましたが、その後のことは判りませんでした。控訴が棄却され、上告も棄却され、さらに再審請求をし、被告人が請求を取り下げて刑が確定したことを、裁判から2年半たって、つい最近知りました。
E:裁判長は自分が出した判決が控訴されたことは判りますが、その後については知らないので、フォローするのは難しいと思います。
F:知らせてほしい人に伝える仕組みを作るしかありません。同じ意見を他の経験者からも聞きますが、裁判所のアンケートにはそのような希望を記入する欄はないと思います。そんな声をACTが拾って発信しているのは貴重です。
C:裁判後の記者会見で「精神的な苦痛はなかったか」と聞かれ、私は「ありません」と答えました。しかし、今もし被告人と会ったとして、私たちが出した懲役8年6月の意味を説明する自信はありません。負担というか、うまく言い表せない、終わった時には感じなかった気持ちを持ち続けています。死刑判決に関わった人などは想像がつかないほど大変だろうと思います。

※※※

 3時間の交流会はあっという間に終わり、その後も懇親会、二次会と話はつきませんでした。ゲストとして話題提供していただいた経験者の小田さんからは、「専門家も市民もみんなで意見を交わす場は、あるようでない。ACTは“市民の市民による市民のための会”だと実感した」と感想を寄せていただきました。次回交流会は8月の予定です。
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 メンバーは裁判員経験者を含む市民、弁護士、記者など。
 月1回、CANVAS谷町に集まっての例会を中心に活動しています。
 飛び入り参加も歓迎です♪

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