JOBCAT/STEPCAT問題って何ですか

2007-03-20 20:48:03 | Diary
先日、IBM z for sight へ出席しました。

JOBCAT/STEPCAT についてのセッションがありました。
ほかでも同じようなセミナーを開催されています。 

今 なぜJOBCAT/STEPCATは話題なのか?

JOBCATとかSTEPCATとか何の話?という方も多いでしょう。

JOBCAT/STEPCATは正しくはJOBCAT DDステートメント、
STEPCAT DDステートメントでJCLステートメントのひとつです。

これらDDステートメントの機能は、カタログをしていない
データセットの指定でした。

カタログをしていないというのはどういうことか?というと
データセットつまりファイルがどこにあるのかファイルシステムからも
分からないということです。つまりユーザーがファイルのありかを忘れてしまえば
ファイルへアクセスできない… そんなことあるのか?!とびっくりしましたが
実際にこちらの世界では普通のことのようです。

※ちなみにJOBCAT/STEPCATの多用は日本だけの現象のようです。

このような現象は、起こりうるとはいえ、基本的にファイル管理のあり方として
ベスト・プラクティスとはかけ離れているので、OS提供側としては
ノーマルなファイル管理へとユーザーを促すべく、JOBCAT/STEPCATを
使わせないような様々な手段を講じてきたのでした。

しかし、ここへきてなぜJOBCAT/STEPCATがセミナーのトピックスになるのか?
それはついにサポートが全面廃止になったのでした! 
z/OSはV1.7からJOBCAT/STEPCATをサポートしません。

現在運用中のJCLからJOBCAT/STEPCAT DDステートメントを取り除き、
ファイルをカタログして 指定しなおす必要があるわけですね。

指定しなおさないとどうなるか、まずJCLエラーですね…

さて、どうしたものか?

影響度の大きさを計測するのも結構大変そうですし、JOBCAT/STEPCAT
DDステートメントを使わずにファイル指定するには全ファイルをカタログに
登録するする必要があります。全ファイルって言っても大量です。
結構めんどくさい… 

でも仕方ありませんね。 やりたくない宿題を先延ばしにしていたら
夏休み最終日になってしまった!そんな感じですから…

みなさん頑張ってカタログしてください。 



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