1979年、才女ジョニ・ミッチェルのライブ盤。
<バックミュージシャン>
ジャコ・パストリアス(ベース)
ドン・アライアス(ドラム)
パット・メセニー(ギター)
ライル・メイズ(キーボード)
マイケル・ブレッカー(サックス)
はい。。このメンバー見ただけで完全に降参です。白旗2枚も3枚も挙げちゃうくらい強力です。。。
このアルバムと同じく、ライブビデオも存在しているという事は知っていたのだが、長い間そのビデオを見る機会に恵まれないでいた。
『死ぬまでには絶対に見ておきたい・・・な』と痛切に願って止まなかったわけなのだが、あろうことか、先日TSUTAYAにて、このライブDVDを発見。『毛は逆立ち、両手両足鳥肌だらけ、舌は乾ききって、目は虚ろ、全身の穴という穴からは訳のわからない液体が噴出して・・・』というくらいな興奮状態に陥ってしまい、とにもかくにも、『一週間レンタル300円』(安!)というレンタル料を惜しげもなく払いきり、速効家へ帰って見まくったやった。
長年の恨みを晴らすように・・・
アグレッシブでダイナミックなジャコのベースの魔力というものは、並大抵の賞賛では物足りないほどなのだが、それとは全く逆に、胸が締め付けられるような感覚に酔わされてしまう『ピュアで純朴な叙情性』というのも、ジャコの魅力だ。
『イーディスと親玉』や『コヨーテ』で聴かれるジャコの叙情性に胸が痛くなる。
なんと優しい音を出すのか。このようなピュアで純朴な青年を地獄の底へ突き落としてしまった神というものを激しく憎む。
マイケル・ブレッカーのサックスがいかにも『夜ジャズ』的な『グッドバイ・ポーク・パイ・ハット』。同じくジャコのウォーキングベースがイカス、4ビート『デ・モインのお洒落賭博師』。
マイケルにしろジャコにしろそうだが、『才能と寿命』というものは比例しないのだなと苦々しく思う。
ジョニ・ミッチェルの弾き語りから始まる『アメリア』
彼女のギターは、かなり上手いはず。とくにリズムの取り方が絶妙だ。
『音楽は一にも二にもリズムから・・・』という基本中の基本の事なのだが、いかんせん、その基本が『とほほ・・・』な自称ミュージシャンの多いこと・・・
そのジョニの『しだれざくら』のような爪弾きに絡んでくるように侵入してくるのは『メセニー様』。
そのまま、あの叙情性の塊のようなギターソロへ滑り込んでいくころには、僕の心と胸と瞳には涙が充満している。
『何故にこんなに美しいの?』。その言葉どおりの純粋な美を前にしては、ただ僕は微動だにせず、というか、金縛りにあったかのごとく、パット・メセニーのギターに完全催眠をかけられてしまう。
さらに間髪をいれずに『逃避行』
『アメリア』~『パット・メセニー・ソロ』~『逃避行』へと続く清流の流れのような一連の展開が、このアルバムの中での一番のハイライトだと僕は思っている。
このアルバムはCD2枚組みなのだが、やはり僕は、賑やかでお祭りみたいなDISC2ももちろん良いのだが、『泣き虫』という虫が胸の奥でごそごそ這いまわっているようなDISC1の『美』と『叙情性』が好きだな。
ただ、DISC2、このアルバムのラスト曲『ウッドストック』における、ジョニの・・・というよりも、超大国アメリカの『孤独』を曝け出したような切々として、しかし、鬼気迫る『静寂なる迫力』を聴くだけでも充分に価値はある。
<バックミュージシャン>
ジャコ・パストリアス(ベース)
ドン・アライアス(ドラム)
パット・メセニー(ギター)
ライル・メイズ(キーボード)
マイケル・ブレッカー(サックス)
はい。。このメンバー見ただけで完全に降参です。白旗2枚も3枚も挙げちゃうくらい強力です。。。
このアルバムと同じく、ライブビデオも存在しているという事は知っていたのだが、長い間そのビデオを見る機会に恵まれないでいた。
『死ぬまでには絶対に見ておきたい・・・な』と痛切に願って止まなかったわけなのだが、あろうことか、先日TSUTAYAにて、このライブDVDを発見。『毛は逆立ち、両手両足鳥肌だらけ、舌は乾ききって、目は虚ろ、全身の穴という穴からは訳のわからない液体が噴出して・・・』というくらいな興奮状態に陥ってしまい、とにもかくにも、『一週間レンタル300円』(安!)というレンタル料を惜しげもなく払いきり、速効家へ帰って見まくったやった。
長年の恨みを晴らすように・・・
アグレッシブでダイナミックなジャコのベースの魔力というものは、並大抵の賞賛では物足りないほどなのだが、それとは全く逆に、胸が締め付けられるような感覚に酔わされてしまう『ピュアで純朴な叙情性』というのも、ジャコの魅力だ。
『イーディスと親玉』や『コヨーテ』で聴かれるジャコの叙情性に胸が痛くなる。
なんと優しい音を出すのか。このようなピュアで純朴な青年を地獄の底へ突き落としてしまった神というものを激しく憎む。
マイケル・ブレッカーのサックスがいかにも『夜ジャズ』的な『グッドバイ・ポーク・パイ・ハット』。同じくジャコのウォーキングベースがイカス、4ビート『デ・モインのお洒落賭博師』。
マイケルにしろジャコにしろそうだが、『才能と寿命』というものは比例しないのだなと苦々しく思う。
ジョニ・ミッチェルの弾き語りから始まる『アメリア』
彼女のギターは、かなり上手いはず。とくにリズムの取り方が絶妙だ。
『音楽は一にも二にもリズムから・・・』という基本中の基本の事なのだが、いかんせん、その基本が『とほほ・・・』な自称ミュージシャンの多いこと・・・
そのジョニの『しだれざくら』のような爪弾きに絡んでくるように侵入してくるのは『メセニー様』。
そのまま、あの叙情性の塊のようなギターソロへ滑り込んでいくころには、僕の心と胸と瞳には涙が充満している。
『何故にこんなに美しいの?』。その言葉どおりの純粋な美を前にしては、ただ僕は微動だにせず、というか、金縛りにあったかのごとく、パット・メセニーのギターに完全催眠をかけられてしまう。
さらに間髪をいれずに『逃避行』
『アメリア』~『パット・メセニー・ソロ』~『逃避行』へと続く清流の流れのような一連の展開が、このアルバムの中での一番のハイライトだと僕は思っている。
このアルバムはCD2枚組みなのだが、やはり僕は、賑やかでお祭りみたいなDISC2ももちろん良いのだが、『泣き虫』という虫が胸の奥でごそごそ這いまわっているようなDISC1の『美』と『叙情性』が好きだな。
ただ、DISC2、このアルバムのラスト曲『ウッドストック』における、ジョニの・・・というよりも、超大国アメリカの『孤独』を曝け出したような切々として、しかし、鬼気迫る『静寂なる迫力』を聴くだけでも充分に価値はある。