詩遊空間 <いつかのBGM>

今まで聴いてきた音楽、今日聴いた音楽、これから聴く音楽・・・      

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Suitcase /Steve Khan

2008年03月11日 | ジャズ・フュージョン
曲目
ディスク:1
1. Where's Mumphrey?
2. What I'm Said
3. Blue Zone 41
4. Melancholee
5. Played Twice
6. The Suitcase
7. Dr. Slump
8. Blades
ディスク:2
1. Guy Lafleur
2. Uncle Roy
3. Eyewitness
4. Capricorn
5. Dedicated To You
6. Caribbean Fire Dance
7. Mr. Kenyatta

スティーブ・カーン(g)、デニス・チェンバース(ds)、アンソニー・ジャクソン(b)


はっきり言って、僕の中でスティーブ・カーンといえば(ない)ギタリストだった・・・かつては。
パット・メセニーの美しく流暢なギターと、ジョンスコの歪んだ変態ギターの中間辺り、つまりどことなく中途半端な位置に僕はスティーブ・カーンというギタリストを置いていた(勝手に・・・だが。)
それに94年のライヴって・・・?何故に今更?
そんなみたいな少々怪訝な思いもあったのだが、なにせいろんなところでこのアルバムの評判が良いので、ギタリスト仲間である僕としては(嘘)、聴かないわけにはいかない・・・
で、とうとう、僕の中ではとっくに(ない)はずだったスティーブ・カーンの、それも2枚組アルバムを購入しました。

・・・で、最初に聴いた感想は
とにもかくにも、『アンソニー・ジャクソン!』だ。
巷ではデニチェンの凶暴なドラムとかパワフルさとかが富に有名だけど、凶暴という観点から見れば、このトリオ、完全にアンソニーのほうが凶暴だ。
普通にバッキングしているかと思えば突如すごいフレーズを何の前触れもなくぶっこむわ、淡々としたラインを刻んでいるかと思えば、『どこからそういう風な音を拾ってくるの?』的な、恐ろしくも理解不能な音をぶっこむわ・・・ぶっこむわ・・・
そんな、『常に進化し続けるおっさん、アンソニー・ジャクソン!』
思い起こせば、アル・ディメオラとアホみたいな速いフレーズをなんとベースでユニゾンしていた、あのアンソニー・ジャクソン。
今のルックスは完全におっさんだが、あの頃からすでにおっさんルックスだったので、今も昔もあまり変わらないのも(見た目もプレイも)微笑ましい。
スタイルも弾きかたもぶっ飛び度も、すべて高い水準で確保し、そしてそれらを常に進化させてゆく、その衰えを知らない真摯な姿は尊敬にも値する・・・か?

おそらく、この3人から発生する『音』というものには、無駄なものなどひとつもないのだろう。
3人が言いたいこと、伝えたいことを音で表現する過程において、『喋りすぎず、黙りすぎず』といったようないい塩梅に抑制の効いた表現方法は、そんじょそこらのハナタレどもでは到底真似できるものではない。
『言いたい事ははっきりと言わせてもらう。しかし、無駄な事は口が裂けても言わない。』といった、ドスがきいて筋の通った頑固さというところがとてもクール。

『スティーブ・カーンって、こんな良い音楽をしてたんだなぁ~』なんて、今まで『ないギタリスト・リスト』に彼を載せてしまってたことを痛切に反省しつつ、これからの自分が音楽を聴く時の姿勢、態度、挑み方・・・などをもう一度勉強し直さなくてはならないな・・・と、このアルバムを聴いて強く決心した今日この頃なのだ。大袈裟だけど・・・





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2 コメント

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Unknown (ニャロメ)
2008-03-12 17:43:01
 オコンニチワ !! daikaさん。

スティーブ・カーンって言うギタリストはニャロメの頭の中では特別な位置にいる人なんです。殆どのギタリストはセッションなどを頻繁に行ったりするものですが彼はそうでもないんですよね。それと不思議なのがアルバムをコンスタントに発表するギタリストでもないですし、どうやって暮らしているのか不思議な人です。
多分、ギターの仙人なんでしょうね。(笑)
彼の頑固さも大好きでして、時代の流行に媚びる事無く、4ビートジャズを中心に自分のやりたい事しかやらないと言う姿勢も気持ちが良いですね。
彼は作曲者としても物凄い物を感じます。
このアルバムも聴いた事がありませんが近い内に購入しようと思います。

それではdaikaさん、また遊びに来ます。


ニャンコロォ~ !!   
ニャロメさんへ (daika)
2008-03-13 22:20:30
まったく情けないことに、彼のこと(もちろん名前は知っていましたが)に興味がありませんでした。
ブログでも書いているように、なんとなくとっつきにくいという印象があったのです。
おそらくその時には、彼の頑固さとかストイックさとかがちょっと僕にとっては重たく感じていたのだろうと思います。
今聴いてみると、そういう感情がまるで嘘だったように、新鮮で良い音楽だなぁ~と本気で思ってしまいました。
これからは、遅ればせながら彼の音楽を後追いしていこうと思っています。

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