詩遊空間 <いつかのBGM>

今まで聴いてきた音楽、今日聴いた音楽、これから聴く音楽・・・      

Gentle Three

2009年01月01日 | ジャズ・フュージョン
稲葉国光(b)
中牟礼貞則(g)
小原哲次郎(ds)

1.Soul eyes
2.Triste
3.But Beautiful
4.Here's that rainy day
5.what am I here for?
6.Pannonica
7.Come rain or come shine
8.Never let me go

2008:jazzin

かつて国分寺にあったライブハウス「アレキサンダー」の店主・浅野康彦が、在任中こよなく愛したジャズミュージシャン3人と、常連のファンの一人が、4半世紀経って、当時の熱気に満ちたセッションを今に再現するレコーディングを実現した。ジャズ界のベテラン奏者として習熟した名人芸を今も披露する中牟礼貞則(g)、稲葉国光(b)、小原哲次郎(ds)のトリオと、自らのスタジオを構えて、レーベルを立ち上げた青年プロデューサー、加藤弘久とが、「アレキサンダー」へのトリピュートの念をこめて協力、製作した本アルバムがそれである。(CDライナーノーツより)


端的に言うと「地味」という言葉が合うのかも知れませんが、それが故に、それがために見えてくる「奥深さ」というのを感じます。
「音」そのものから発生してくる磁力のような力に、僕の身体は自然に吸い寄せられ、そして気付いたら、とても奥深いところにある「音の原理」へと近付いている自分がいる・・・といった感じでしょうか。
中牟礼貞則といえば、僕的には渡辺香津美の師匠ということで、ずっと前から名前だけは知っていたのですが、アルバム一枚をじっくりと聴くというのは今回が初めてでした。
そして、彼のギターが奏でる「どうしようもない生の音」に即座に魅了されたのです。
エフェクターなし、アンプ直結のエレキギター音。
これって、もう「どうしようもない音」なのですよ。
要するに、奏者の力量以外にどうする事も出来ない音、生の音なわけです。
このような音を、自由に手玉に取れる職人達に、僕は昔から憧れていました。そして、その思いは今でも全然変わりません。
稲葉国光さんの、大木を連想させるような豊かな太い音も、小原さんの粋人ぶりも、すべてそういう「どうしようもない音」なんですよね。
そんな彼らの凛とした演奏を聴いているだけで、こんな僕でも少しだけ背筋が伸びるような気持ちになりました。




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2 コメント

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賀正 (elmar35)
2009-01-02 08:48:19
明けましておめでとうございます。

いつもあなたの記事の鋭い切り口を楽しませて頂いてます。
・・刺激を頂いてるのはむしろ当方で御座いますよ。(笑)
今年もどうぞよろしくお願いします。
elmar35さんへ (daika)
2009-01-03 21:08:32
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

elmar35さんの年末になってのゴードンベック記事を読みふけってしまいました。
こういう渋いところもきっちり攻めてくるのが、elmar35さんのすごいところですよね。