1.RIBOJ
2.RETURN OF THE BOLIVIAN SOONG SOONG MAN
3.GANAESIA
4.MOON DROPS
5.RACOON ROLL
6.MOENEGA
7.JAZOO
8.KAGO NO NYUANSU
笹路正徳(key)、清水靖晃(sax,key)、高水健司(b)、渡辺香津美(g)、山木秀夫(ds)
来月に発売される吉田美奈子とのデュエット盤が待ち遠しい渡辺香津美だが、本日はかなり前の作品を紹介します。
香津美ファンのあいだでも、おそらくこのアルバムはけっこう好き嫌いが激しい部類のものと思います。(当然、僕は大好きですが・・・)
後にビル・ブラッフォードやジェフ・バーリンなんかとトリオを組んだこともある香津美だが、ちょうどこのアルバムの頃はかなりロックに接近していた時期で、まぁもともとロック好きでよく聴いていたと本人も言っているように、べつに香津美がロックよりになったとしてもなんの不思議もないのだが、やはり『けしからん』とか冷笑してこのアルバムを受け止めていた人達も少なくはなかったんじゃないかな?
もっとも、今ではこの頃よりももっとグローヴァルな活動をしている香津美だが・・・
プログレ・フュージョン的な①『リボージ』、イントロはかなりロバート・フリップ入ってますが、ギターソロは僕の知る限りの香津美のものでは上位に入るものと思います。
それと、この頃一緒に活動していた笹路正徳や清水靖晃などの『マライヤ集団』も、見事にこの『ロック&プログレ&テクノ&フュージョン&ジャズ&民俗音楽&・・・』みたいな、そんな世界を作り出している。というか、なにかこれもマライヤのアルバムといっても過言ではないのかもしれない。
②『RETURN OF THE BOLIVIAN SOONG SOONG MAN』なんて、モロにブリティッシュ・ハードロックだし、⑧『かごのニュアンス』なんて、モロにYMOだし、まぁ、そこらへんの節操のなさを嫌う向きもあっただろうけど、ぶっちゃけ、フュージョンってある意味『節操のない音楽』であっても良いのではないか?なんてちょっと乱暴だけどそう思います。
そう考えると、渡辺香津美って、とても『フュージョンっぽい人間』な気もする。
(けっして、節操がない人間といっているわけではない)
まぁ、そういう意見にも賛否両論はあるのだろうけど・・・
言ってみれば、カメレオン的でもあり(もちろん良い意味で)、その時々に共演した相手の良い部分、美味しい部分、リスペクトするべき部分などをしっかりと自分の中にも吸収し、それを新たに自分のものとして再生させる・・・みたいな。
鈴木勲、土岐英史、村上ポンタ、坂本龍一、スライ&ロビー、マイケル・ブレッカー、マーカス・ミラー、ビル・ブラッフォード、井上敬三、矢野顕子、清水靖章、山下和仁、小曽根真、マイク・マイニエリ、ラリー・コリエル、山下洋輔、ジャコ・パストリアス・・・
それにもちろんマイルス、ビートルズ、レッド・ツェッペリン・・・
それらをすべて、まるでよく水を吸うスポンジみたいに、あくまで自然に吸収し、それを自分の中で見事にろ過し、そして新たな様々なステージを作り出すその才能は、もちろん絶賛されるべき天才であることは紛れもない事実だ。
さすがはdaikaさんや~。
こういう作品を取り上げてくれるから好きやねん !! (笑)
プログレ+ジャズ&ロック・フュージョンでっせ~。
特に一曲目なんかは、もろにキング・クリムゾン風でロバート・フィリップがアコギを弾いているみたいですやん。
それにドラマーのスネアのピッチが高めの甲高い音は、まるでビル・ブラッフォードですやん。
おまけに、多分9拍子と言うプログレの王道である変拍子でっせ~ !! (笑)
日本のホンマもんの達人はごっつぅ~よろしゅ~おまっせぇ~ !!
今回は全然使い慣れていない関西弁のコメントで頑張ってみました。(笑)
それではdaikaさん、また遊びに来ます。
ニャンコロォ~ !!
このアルバムは関西弁になるのかしら???
元々、香津美さんが作っている音楽って、どれもこれも好きで、どのアルバムも甲乙はつけにくいんだけど、その中でもここらへんのアルバムは特に好きですね。
僕はどちらかというとこのアルバムのように日本人ミュージシャンと絡んでいるものが好きなんですよ。
・・・それの最極北が『キリン』なんですけどね。
やっぱ天才たちが集まると、自然にとてつもなく素晴らしいものが出来る・・・って、考えてみればごく当たり前の答えにたどりつくようですね。