天城越え

　世間様が動く前のこの時期　伊豆に出かける事になった。

昨年はゴールデンウイークの渋滞に散々な目にあい　教訓？をいかしての
この時期の選択となった。
さすが今の時期、車は気持ちいい程　左に海を見ながらスイスイ目的地に着いた。

ベランダからは真正面に水平線が臨め　春の柔らかい陽に照らされた海では
波乗りを楽しんでいる若者が沢山出ていた。
案外　難しいと見えて　波が押し寄せるたび立ち上がるが なかなか成功しなく
海面の輝きのなくなる頃まで　戯れていた。
私も面白がって　その光景を飽きる事なく　いつまでも眺めていた。
あ～ぁ　５０年若かったらな～　とのつぶやきに　
今からでもどうぞ～　との主人の声が　背後から聞こえた。（冗談も休み休みに・・・）

今回は　旧天城峠を歩いてみたかった。
芽吹いた木々からの木漏れ日で模様された道を　行き交う人もなく　
踊り子情緒あふれた静寂な空気に包まれながら　寒天橋を渡り　
旧天城トンネルへと　歩いた。
苔むしたトンネルに入るや石を積み上げた所々から地下水がしみ出て　暗くひんやりした中で
充分にその時代を感じ　ちなみに明治38年（1905）に完成され　このトンネルのお陰で
北伊豆、南伊豆の距離が一挙に短縮され難所の天城越えが解消されたそうです
かなりの歩数で心地よい疲れと共に　念願かなって部屋に戻った。

浄蓮の滝、小室山のツツジを見に行ったものの　殆どは　波の音を聞きながら
あっという間の　のんびり過ごした５日間の伊豆であった。
当然ながら　金目鯛のお土産を買って　またも快調に車を進め　家路についた。

伊豆今井浜海岸　日の出　5時02分　（右上に三日月が）


ベランダから眺めていた光景


旧天城トンネル



旧天城トンネル　　　　　　　　　　　　　　　　　寒天橋　
　

浄蓮の滝　　　　　　　　　　　　　　　　伊豆の踊子像
　　

いつ見てもユニークな極楽鳥花が至る所に。
河津バガテル公園では　バラはまだチラホラ状態
が、水辺には　カラーが沢山咲いていた。
　　

小室山のつつじ　２５日からつつじ祭りだそうです。


カメラ持参で部屋を出ると
何時までも静かな海を眺めていらっしゃるご夫妻に出会った。
充分な熟年にお見受けし　大海原に抱かれお幸せを実感されている様に感じた。
何を語られているのかな～　と　ドタバタ動く私には無縁の光景


☆　★　☆
留守中の花たちの事に心よぎりながらも　幸運にも１日雨があり　どうにかセーフと
嬉しかった。が、４月の陽気に盛りを過ぎた花も多々あり
芍薬の蕾が大分膨らんでいた。

半日陰の花たちはかろうじて・・・　


日陰の白雪げしは沢山の花芽を出していた


正面の混植花壇は殆ど見納め状態です。

ブルーの花

昨夜の春の嵐から一転、　まばゆい陽の朝です。
ご近所の道路掃く音に急いで外に出た。
桜のシベが道路一面に赤く染めている。　かがめた腰を伸ばし　空を仰いだ。
いつの間にか新緑の季節にと　雨に洗われた若葉が特に瑞々しい。　
すけた木々から朝日が眩しかった。まさしく春深し　ですね～
　
今　園芸店ではまるでこの世の春を独り占めしているがごとく
どの花も暖かい陽の中で競ってる。
さまざま春本番のお庭を楽しむ人で一杯です。
私も　毎日の様に　その園芸店の中を横切り　きょろきょろと
どの子にしよう　この子にしよう　と相性のいい花との出会いを楽しんでいる。
で、先日　ブルーの小花の房咲きになった花木を見つけた。
花苗ではブルー系は沢山ある。我が家の庭にも　
ベロニカ、ブルーデージー、ムスカリ　等々が咲いている。
ライラックかなと思って名札を見ると　セアノサス　というらしい。
常緑低木でブルーの花が長期間咲き女性向きの良い香り　とある
花木のブルーでは、我が家では匂い祭りかしか無く　あまり見ない。
ちなみに　私の肩丈位あって只今半額セール中とお買い得。
で、即お買いあげとなった。
それでなくともひしめき合っている狭い庭で　新顔登場に古参がいささか迷惑顔。
皆さん　仲良く少しづつ　お譲り下さいな　と　植え付けた。

セアノサス　

　
ムスカリ　　　　　　　ブルーデージー　　　　　　　
　　
ベロニカ


ちょっと時期を損じた感があるモノの　
大きなアシタバの葉に隠れて　気が付かなかったこの丁字草も
好きなブルーの花の1つです
そして　紫クレマチスの蕾も大きく膨らんできた。

今年も桜 さくら

今年も 我が住宅地の一番華やかな時期になった。
長い花冷えで　随分桜にじらされた感があったが
満開が日曜日と重なって　桜渋滞の我が街です。

混雑前の早朝、 カメラ持参で　外にでた
生憎の花曇りで　縦横の桜並木の何処に向けても　
この綺麗さをお伝えする写真を撮る事なんて出来ません
私がココに住んで　３０数年、我が腕ほどの桜苗木も幹肌がゴツゴツと
老木となり苔むしている。
開花宣言から　わくわく待って今日の満開、気まぐれな春の陽気に気をもみながらも
満開時は云うに及ばず　桜吹雪はそれにもまして春風情満点と
まもなく春風に舞い散る桜吹雪で道路もピンク色に染めていく事でしょう。
周囲の山々では　山桜でほんのり柔らかな色合いを帯びて　微笑みだし
満開と同時に可愛い若葉も覗き　駆け足での時の移ろいに　まさに春ですね～　と
私の大好きな　風景色々に気分も乗せられ　桜色です。

主人が葉書を出しに夜、外に出た。夜桜見物人は少なかったよ　と帰ってきた。
そういえば　昨年は　夜桜喧嘩　をしたナ～　と　クスッと思い出した。


そして　　来週はすでに　街を上げての　花びら掃除日　との回覧が廻ってきた。