DEAD MAN WALKING

骸が動いたのだ。儲け物と思え。

重なる未来色のライン

2017-08-14 01:38:25 | 日記
こんばんよう。
下郎です。

※Caution!!
この記事には漫画『君に届け』の軽いネタバレを含みます。未読の方はすぐに脱出してください。


では。



そう、最近、『君に届け』って漫画を読んでました。
この漫画は大学時代にアニメの一挙放送をやってて、「少女漫画か…」と興味なさげに眺めていたのですが、最後まで観ちゃいました。


その後本屋でバイトしていた特権を用いてこっそり購入していたのですが、やはり少女漫画特有の真水の如くクリア過ぎる空気感とこんなのが少女漫画を読んでいるという客観的視点に耐えられず途中(4巻くらい)で読むのを中断しておりました。

そんな漫画を今一度読みたいと思ったきっかけは特になく、本屋で目についたからというのが大きいですがなにはともあれ再び読み始めました。

めちゃくちゃ面白い。

めちゃくちゃ面白いのでした。
僕は暗黒生命体なので超然としたイケメンが、様々な読者の自己投影の結晶である純朴な少女主人公とラブラブするという勝手なイメージを持っていた少女漫画なんてほとんど読んだ事はありませんでした。
(当時試しに売れてたアオハライドを読んで観ましたがブ男目線として主人公の人となりに
反吐が出た為読むのはやめました(ファンの方ごめんなさい)

この漫画、本屋でバイト時代も死ぬ程売れたのですが、思えば読者は女性だけに限らなかったように思います。男子ウケもする。
そして25歳の暗黒生命体のちっぽけで歪み放題な心にも響いた。

素直にいい漫画だなぁと思いました。

内容は、陰気で自己肯定感が皆無だがとても真面目で頑張り屋さんな少女、黒沼爽子(通称貞子)がクラスの中心である爽やかイケメンの風早くんとの出会いをきっかけにたくさんの友達と繋がり初めての感情に目覚めまくる、
そしてそれを伝えまくる
といったところでしょうか。
死ぬ程ザックリ言うと。

どこがいいかって、
出てくる主要人物みんないい奴
みんないい奴なのです。最初こそ主人公の黒沼さんを不気味だと言っていたものの、彼女のいいところを知るにつれて、後に爽子のソウルメイトとなるちづちゃん、あやねちゃんをはじめ、どんどん彼女を応援してくれるようになる。
ちづちゃん、あやねちゃんに至っては最早男前。爽子と風早くんの恋路をいじり倒すところは女子らしいのですが、いざ爽子の味方をする時はもはや男として尊敬するレベル。すごいです、この子らの言うこと一つ一つが大変心に刺さります。

途中風早くんと爽子の仲をまあまあエグい手段で妨害する子も出てきますが、最終的にはいい子でした。
色恋沙汰だもの、誰も傷つけずというわけにはいかない。その辺とも、爽子はしっかり向き合う事になります。
(本当にどーしようもないのもいますが、正直主要登場人物たちが立派過ぎるだけでまぁ特別こいつらが悪いかと言うとそうじゃないくらいの連中です。やってる事はエグい気がしますが、まぁよくいますこういう連中。くらいのものです。)

そして、登場人物全員が相手と、また己と真剣に
向き合って、答えを出していく。正直な気持ちに向き合って、悩んで、ぶつかったり寄り添ったりする。
みんな正直なんですよね。僕が少女漫画全般に勝手に抱いていたいけすかなさがほとんどない。みんな等身大に見える。(実際こんなハートフルで各々に客観的な視点を持った高校生はいないと思いますがそれはそれ)

この漫画のヒーローである風早くんすら、正直。少女漫画には珍しく結構初手から風早くんも黒沼さんを好きだと(読者に)明かされ、お互いがそんなわけないと近づいたり離れたりとウケる展開が続きます。
風早くんの存在は僕の中で革命的でした。男子から見てもすげぇいい奴。いや、僕のような暗黒生命体から見てもすげぇいい奴でした。
友達にいたら楽しいと思います。

とまぁとにかく、みんなびっくりするほど正直。こんなに自分の気持ちと向き合う高校生活を自分は送っていたかと思いますが、もう180%増くらいにはモンキーだったと思います。端的に言って猿でした。

正直にぶつかっていく結果衝突もすれ違いもあるのだけど、たどり着く結末はやり切った結果となるのでGoodだろうがBadだろうが非常に好ましいものになる。
すごい漫画だと思います。僕の高校生活にこの漫画のような要素は微塵もなかったですが、






と思いながら読んでいました。
また、自己肯定感のないという点で僕も「人付き合いってこうするもんなのかぁ」などと、(漫画だとわかってても)思いました。
自分のしてきた生き方とは全く違う、けど大変美しい生き方だと思いました。
責めるべき点などない、最高に最高な漫画だと思います。

特に8巻〜10巻の展開は、既刊全てを通しても神がかった展開だと思います。
自分のことじゃないのにむずむずする、
お前ら言葉足らずで日本語不自由過ぎるからこうなるんだぞ
と思わなくもないのですが、好きだからこそハッキリものを言えないというのも、相手を尊敬し過ぎてるが故の卑屈な受け取り方をしてしまうというのもわからなくもないので、非常に良いと思っています。(気になる方は読むとわかります)
この8〜10巻の流れは本当に素晴らしい。9巻までしか買ってなかった折、早く続きを…どうなってしまうんだ…!!!!!!!と慌てて本屋に駆け込みました。
『君に届け』というタイトルの真骨頂が見られると思います。

ぶっちゃけた話、
この漫画はある時点で届くのですが、物語はそこで終わりではなく、届いてからも届けなきゃいけないことってたくさんあるんだなぁという展開が続きます。届けて終わりじゃない。届いてからも、むしろ届いてからの方がたくさん、伝えなきゃいけないことがたくさんある。どうやらそういうもののようです。
下郎はまともな恋愛をした事がないのでその辺はよくわかりません。

まぁ、色々言いましたが個人的な感想をもう一つ付け加えるなら
とにかく爽子が可愛い
とにかく可愛いのです。
人によってはすごく当たり前で小さな幸せにいちいち感動して喜んで、うれしいなぁと言う。
人の言うことをなんでもかんでも真面目に受け止めて、そっかぁ!と言う。
もうお前は死ぬ迄幸せでいて欲しいです。

重ね重ね色々言いましたが、正味な話ここでは語りつくせません。
ここまでにしますが、この漫画はある種高校生の教科書となりうる漫画かもしれません。

恋愛経験のない下郎にすら響くのだから、恋愛経験のある人の心にはどれだけ響くのだろう。逆に、ねーよこんなのと思うのでしょうか。
そうだとしたら、逆に恋愛経験のない今読めてラッキーだったかも。
いずれにしろ、出会えてよかった漫画の一つとなりました。
既刊は全て読みましたが、なんと次が最終巻。もうお別れかぁ。もっともっと読んでいたいと思いましたが、泣いても笑っても次が最終巻。
楽しみに待つとします。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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