織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

霊峰・日光の山々(80)奥鬼怒山旅 「鬼怒沼湿原・概況」

2014年02月02日 | 奥鬼怒山旅





霊峰・日光の山々(80)奥鬼怒山旅 「鬼怒沼湿原・概況」




http://jiyuseikatsu.web.fc2.com/wkinumapimage2.jpg



http://www.ne.jp/asahi/katzlin/delight/yama/01okukinu/nenakusa.jpg


http://fromtochigi.up.n.seesaa.net/fromtochigi/blogCSS/DSCN2059.JPG%3Fd%3Da27







 気候

  「尾瀬と鬼怒沼」に記述されているように、尾瀬ヶ原より600m標高が高く、寒冷な様相をみせています。
 鬼怒沼には定点観測施設がなく、最も近いところで奥鬼怒温泉郷のロボット雨量計、有人施設は尾瀬沼と川俣ダムにあります



 成因

 鬼怒沼山と物見山の鞍部に広がる第四紀の火山性の台地を起源としています。
 周囲の森林からの流入水がなく、天水のみによって涵養される貧栄養の地では、通常の代謝をする植物の生育は困難なことから、鬼怒沼湿原が始まりました。
 
湿原における泥炭の堆積は2m以上に及び、0.6mm/年の堆積速度から計算すると、約3500年の解を得ます。
 
しかしながら、多くの火山砂礫の薄層を含んでおり、特に地下1m前後の堆積物は約1000年間連続した火山降灰があったことを意味しているので、単純に泥炭層の厚みを堆積速度で割っただけで推定するわけにはいきません。
 
火山降灰の後は、低層湿原に退行せざるをえないので、泥炭の堆積が再開されるまでには100年以上の時間が必要です。
 
最下層の炭素年代測定記録はありませんが、以上の理由から恐らく約6000年の歴史があるものと推定します。



環境省日本の重要湿地500に高層湿原および中間湿原として選定されている。
選定基準第1基準に合致する。
選定理由として『ヌマガヤ - チャミズゴケ群落、ヌマガヤ - イボミズゴケ、ホロムイスゲ - ヌマガヤ群落』となっている。


地質はデイサイト。溶岩流の上に出来た湿原。
大小47の池塘により構成される。
面積は約13.4ha。泥炭の厚みは2m以上ある。
植生はモウセンゴケ、イワカガミ、チングルマ等の草本とミズゴケ類が豊かな植物群落を成す。


全体に木道が整備され、湿原の隅、鬼怒沼山への登山道の入り口には避難小屋も整備されている。一時、過剰利用により植生の多くが破壊されたが、植生復元の努力により、美しい湿原の姿が蘇りつつある。

「日本で最も高い高層湿原」とされることが多いが、実際には鬼怒沼より高標高に位置する高層湿原としては、苗場山や五色ヶ原 (立山連峰)、平ヶ岳などが存在する。








【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ    seesaaブログ   FC2 H・P   gooブログ   忍者ブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)  日本温泉紀行 

【日本の世界遺産紀行】   北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観   奥州・平泉   大日光紀行と世界遺産の2社1寺群   

東北紀行2010(内陸部)    ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002   日光讃歌



【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   南ア・仙丈ヶ岳(1976年)   南アルプス・鳳凰三山   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   尾瀬紀行(1973年)   日光の山々   大菩薩峠紀行(1970年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   奥秩父・金峰山(1972年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「山旅の記」   「山の歌」   「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」   「日光の自然」






最新の画像もっと見る

コメントを投稿