オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

「東アジア版・UEFAカップ」を考える。

2005-01-07 22:02:02 | 雑録帳
言うまでも無いことだけれど、今シーズンからJ1は二つの大きな変更点ができる。16から2クラブ拡大して18クラブになること。もう一つはそれまで2ステージのリーグ戦を戦い、それぞれのステージのチャンピオンによって争われる「チャンピオンシップ」で年間の優勝を決定する形式から18クラブホームアンドアウェー総当たりによる1シーズンでチャンピオンを決定する方式となる。

ところで私はサッカー的には正しいことであると知りつつも1シーズン制には反対だった。1シーズン制では極端に勝ち点を稼げない、ボトムライン近辺のクラブと、優勝を争っている上位数クラブ以外は、シーズンが進むに従ってモチベーションを失ってしまうだろうからである。

その点、ここまでの2ステージ制は良くできている。前期に極端に勝ち点を稼げなかったクラブはJ1残留がモチベーションになるし、それ以外のクラブはそこまでの勝ち点を完全にリセットされるため、ステージ優勝、ひいては年間王者をまだまだねらえる。クラブのモチベーション維持、という一点に絞れば、2ステージ制は実に良くできたシステムだと思う。中だるみを少なくする、という意味では昨年からパ・リーグで採用された「プレーオフ」と同じ意味合いがある。では、例えば海外のサッカーリーグではどうだろうか?

ヨーロッパはどの国でも当たり前のように1シーズン制である。そして、ヨーロッパではモチベーションを失うクラブは少ない。「ヨーロッパのカップ戦」があるからである。スペインを例に取る。リーガ・エスパニョーラの一部(プリメーラ・ディビシオンですね。)は20クラブによって構成される。上位の4クラブは「ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ」出場権を得る。5位、6位のクラブは「UEFAカップ」に出場となる。そして下位3クラブは「セグンダ」に自動降格となる。

これは良くできている。上位の4クラブは最低でも現在の順位を維持してチャンピオンズリーグの出場権を確保しつつ、優勝をねらう。5位、6位のクラブはやはり最低でも現在の順位を維持し、出来ればチャンピオンズリーグの出場をねらう。7位~10くらいのクラブは、順位を上げてUEFAカップの出場をねらう。そしてボトムライン近辺のクラブ(15位~最下位あたりか?)は降格を避けることが目標になる。この目安だと11位~14位くらいのクラブは目標を無くしてしまうことになるが、それでもリーグに参加するほとんどのクラブに目標設定を持つことが可能である。

アジアにも「チャンピオンズリーグ」は存在する。だがこれでは不足である。そこでアジアでも、特に地理的に近い「東アジア」を限定にして、各国(具体的には日本、韓国、中国)の「アジア・チャンピオンズリーグ」に参加しないリーグ戦上位クラブによる、いわば「東アジア版・UEFAカップ」の開催を考えてみたい。これなら優勝には届きそうにないが順位表では上位にいるクラブでも、モチベーションを持って戦うことができるのではないだろうか?

つづく。

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